《読書記録》小学校前の3年間にできること、してあげたいこと
長男が年中になり、小学校のことを考えることが多くなりました。
先生の質や中学校受験のことを考えると
小学校受験もさせたい気持ちはあるけれど、
うちの子はおりこうさんタイプではなく、しかも早生まれで、
性格的にも頑固で親がコントロールしにくい部分が多い子なので
新年中の幼児教室は断念しました。
ただそんな子だからこそ、しっかりと個に向き合ってくれる教育環境、
右にならえできる子だけがよしとされない環境で、
のびのびと個性を伸ばしながら育ってほしい、とも思います。
でもうちの子に小学校受験なんて無理やなあ、
なんてぐるぐると考えている今日この頃。
とりあえず家でできることをやってみて、
遅くとも新年長くらいのタイミングで決断できれば良いかなと言うことで、
この本を手に取りました。
具体的な話が多く参考になる部分が多くありました。
下記は特に参考にしたい部分、意識したいと感じた内容です。
《本の概要》
小学校前の3年間にできること、してあげたいこと
祖川 泰治 (著)
何をしてもぐんぐん吸収する
この時期の子供の集中力、記憶力は並大抵ではない。
日々の遊びの中に知育の要素を加えたら、砂地に水が染み込むように吸収する。
遊びの中で頭と身体の土台を作ってあげることが大切。
教育は本に始まり本に終わる
なによりも本をたっぷり読むことは国語力の基礎になる。
日本語には口語(話し言葉)と文語(書き言葉)があり、両方を獲得してはじめて成立する。
文語は本を読まないと絶対に身につかない。
文語は、きちんと主語と述語があり、てにをはをきちんと使い、誰が読んでも正確に読み取れる。
その原点が絵本。
知っているものの名前をどんどん増やす
おわん、しゃもじなどの言葉。
子供は言葉を教えない限り覚えない。
世の中に知らなくてもいいものの名前なんてない。
人は言葉を使って思考するので、知っている言葉が増えれば増えるほど頭がどんどんよくなっていく。
日常の中で会話におり込んで、たくさんの言葉を使うように意識する。
自然に身につく数字センス
園児の時は数字はそんなにでてこないが、小学校にはいったとたんに数字が必要になる。
時間、ページ、日にち、出席番号…
幼児時代からゆっくりと3年間をかけて、数字に慣れておくことが大切。
100までの数え方、カレンダー、時計、基本的な数字の世界。
就学前に数字が好きになった子は、算数嫌いにならない。
算数は体系的な教科で、最初につまずくと学年を追うごとにどんどんわからなくなる。
小学校入学前には、
・数を数えること
・数字を読めるようになること
のふたつの土台をつくるといい。
お菓子を使った問題や、サイコロ遊び、すごろく、トランプ、パズル、ブロックなどの遊びで取り入れていく。
・サイコロ
簡単なすごろく遊びはおすすめ。
手作りでもいい。
サイコロは複数個用意して、慣れてきたらサイコロ2個を使って遊びながら足し算に挑戦できる。
色々な種類のサイコロを用意して選ぶ楽しみを用意するのもおすすめ。
・カレンダー
毎日カレンダーを読んであげる。数字の習得に非常に役立つ。
子供に今日の日付をマジックで消させるのもいい。
行事を書き込み、自然にあと何日という期待と共に数字や日にちの概念を覚えていく。
・カードゲーム、トランプ
トランプは七並べが断然おすすめ。
カードゲームのおすすめはUNO。
ババ抜きなどは負ける経験にもなる。
神経衰弱は記憶力(短期記憶)を鍛えてくれる。
興味の幅と深みを広げてあげる
花や虫の名前、知らなければいっしょに調べる。
言葉を広げて好奇心を引き出し、知識も深まる。
(例)
おしろいばなが咲いているね。この黒いのが種だよ。こうやってつぶすと、白い粉が出てくるでしょう。お化粧するときのおしろいに似ているから、白粉花っていうんだよ
自然や動物への興味を高める
動物園、博物館、公園での虫探し、生き物の飼育など、日常の中で興味を持たせてあげる。
また、図鑑はすばらしい知識になる。
動物園で見た動物を帰ってから図鑑で見ると、子供はとても喜ぶ。
実物を見たものを再度絵や写真でみることで、記憶がさらに深まる。
図鑑全種類どーんと買い与えるではなく、
子供が興味のある分野から、1冊ずつ買い足していくでOK。
机に向かう習慣
小学生になって一番きついことは、座る時間が突然長くなること。
幼稚園や保育園では遊びが仕事と言われてきた子供達にとって、
朝から5時間目、6時間目まで座ってお勉強をするというだけでかなり大変なこと。
1日10分から、あそびでもいいので座って机に向かう練習を。
ドリルは勉強でなくても、迷路やパズルでOK。
ドリルを5〜6冊用意して子供に選ばせる。