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暗闇でスマホを充電する【感覚トレーニング by やさしい脳科学】
わたしたちの日常
私達は電気なしでは生きられなくなった。
今の時期だと、この酷暑。
エアコンが無ければ命に関わることさえ起こり得る。
そして、どこも安全な場所はないのではないかと思わされる局地的な豪雨。事前に身の安全を確保するにも気象情報を入手していなければならない。
そのためには、テレビ、ラジオ、そして何より現代人の多くが情報収集を行なっているものは、スマートフォンであることはもはや疑いようも無い。
スマホの栄養とは
このスマホ、当然ながら電力でもって動いている。
充電されているかが、向こう数時間、あるいは人によっては数日か、のQOLに関わってくるといっても過言ではない。
なので、それぞれの方がそれぞれの環境において『充電計画』というものをお持ちなのだと思う。
自宅、職場、サードプレイス…
充電可能な場所と、充電が可能なケーブル、あるいは機種が対応しているのならワイヤレス充電器。
また出先やコンセントに容易に接続できない時などに便利なのは、モバイルバッテリーだ。
そこで次のことを、もしも試したことがない方、是非やってみると良いと思う。
「暗闇においてスマホと充電ケーブルを繋いでみる」
「何をくだらない」と思われるかもしれない。
『そんなことわけない」とも思われるかもしれない。
たしかに大したことではないのかも。
スマホのディスプレイの明かりや懐中電灯としてのライトがあるので、視覚的認識が可能だろうとお思いかもしれない。
しかし完全に電源が切れてしまえば、それらも使用できない。
なので『暗闇で』試していただきたい。
なんなら目をつぶってでも視覚情報を遮断してみていただきたい。
スマホとLightning端子あるいはUSB-C端子とを繋ぐ。
スマホには様々なカバーが付けられていることだろう。
もちろん、全く着用していない方もあるだろう。
そのスマホの端子接続部をまず探す。
したがってスマホ本体の上下左右、表裏を触覚だけで認識・判断する必要がある。
おそらくこれは容易いことだろう。
表面の滑らかさ、質感、凹凸、ボタンの位置などから端子接続部のある側が特定できるであろう。
問題はそこからだ。
おおよそ予測出来る端子接続部へ、指を這わせてみる。側面の中央付近だろうか、と考えながら。
感触で分かった場所(端子接続部)へ端子を挿入してみて欲しい。
意外と苦戦する。
なかには、いとも簡単に挿し込めた方もいるかもしれない。ならば数回繰り返してみて欲しい。
常に即座に接続することができるだろうか。
スマホへカバーをつけている方は、次に外した状態で同様に試していただきたい。
これでまた触覚で得られる情報は異なってくる。
端子接続部はわかっても、案外スマホの厚みに対する端子の位置が定まりにくかったりもする。
体験を終えて
いかがだったでしょうか。
この体験は、いかに日頃、我々が視覚に頼っているかを自らに再認識させることができるのです。
僅かばかりでも明かりがあることがいかに必要なのか。
日頃は気にも留めていないことかもしれない。
他には、
暗闇を照らす照明のスイッチを目をつぶってつけようと試みてみる。
家の中で暗闇で(目をつぶって)トイレまで辿りつくか試してみる。
非現実的ではあるかもしれないが、これは停電時、災害時には起こり得る状況ではある。
感覚を研ぎ澄ますトレーニングだと思って試してみると気づきが何かしらあるかもしれない。
【注意】
スマホとケーブル接続の際には、感電などの危険にはくれぐれもご注意下さい。接続体験は、ケーブルがコンセントやバッテリーから外れていたり通電していない状態で行ってください。
また暗闇で部屋を動いてみる際も、周囲に十分ご注意いただきながら安全に留意してお試しください。
おわりに
日頃当たり前に行なっている作業を、五感の一部を遮断して行ってみたり、利き腕ではない手で行ってみたり。
それはもしものためにもなりますし、日頃と異なる刺激を脳にも与えるトレーニングにもなります。
是非お試しください。
おしまい
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