
豊かな愛かつ善良で陽気
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【5/11追記】
写真の花はヒメツルソバであることが判明しました。
そのエピソードについては以下の記事に記されています。
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シロツメクサが一面に広がる庭で子供に「あの花はなんていうの?」と訊ねられたのがこちらの花でした。
ムラサキツメクサ【Trifolium pratense】です。
またの名前を『アカツメクサ』といいます。
花の名は、葉や紅紫色の花がシロツメクサ(白詰草)の花や葉姿に似ていることから名づけられました。
リンネが名付け親
本種はリンネにより1753年に Trifolium pratense の学名が付与された。種小名の pratense は「牧場に見られる」の意のラテン語である。デンマークの国花に指定されており、またバーモント州の州花にも指定されている。
デンマークの国花とは知りませんでした!
昔ヨーロッパからガラス製品が日本に入って来たとき、乾燥したクローバーの花をクッションとして詰めてあったことから、「詰め草」と呼ばれたのが名前の由来といわれているようです。
花言葉
花言葉は『豊かな愛』
他にも
『勤勉』、『実直』、『善良で陽気』
という花言葉もつけられています。
利用法
原産地のヨーロッパでは古くから万能薬的なハーブとして利用されていたそうです。
利用部分は春先から夏にかけて咲く赤紫の花。採取はなるべく早い時期に、空気のきれいなところで行います。夏になるとカビの菌がつくおそれがあるからなのだそう。
生の花を食べてもよいらしいですが、フラワーティーが一般的だとか。
乾燥させた花大さじ一杯にカップ一杯の熱湯を注ぎ、5分か10分抽出させればアカツメクサのお茶ができます。
ミントの葉をブレンドするとさらに香りがよくなるようです。飲む適量は一日3杯くらいとのこと。
アカツメクサにはシロツメクサほどの香りはないが、両者に共通の香り成分にはクマリンという毒性のある芳香成分が含まれているため、香りが好みであっても、シロツメクサの大量摂取は避けたほうが良いそうです。
そういう点でもシロツメグサよりもアカツメクサのほうが飲用に適しているのかもしれません。
またアカツメクサはサプリメントとしても市販されているそうです。
アカツメクサの薬効の中でも知られているのが咳止めや肺や肝臓の強化、血液の成分を整える作用です。血液が健康だと筋肉の働きを助け、筋肉痛を防ぎます。また、外用としては湿疹の治療にも使われ、クリームが市販されているそう。
マメ科の植物なので、大豆と同様にイソフラボンを含み、がん予防薬としても最近注目されています。ただし、これは植物性エストロゲンと呼ばれる女性ホルモン様の物質で、大量投与すると内分泌かく乱物質(環境ホルモン)と同じような働きをし、不妊や、はなはだしい場合は乳がんや子宮ガンの増殖にもつながるそうです。サプリメントとして摂る場合は適量を摂取した方が良さそうです。
おわりに
これまであまり気にも留めなかった草花にも知れば深いストーリーが詰まっていました。
名前を知るだけでも、その生物に親しみを持って接することが出来るようになりますね。
おしまい
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