どうしても言いたい!ど〜にもこ〜にも朝顔【ドラマ】
本記事はドラマ「朝顔」について書いております。
本ドラマが大好きという方は、お読み頂かない方がよろしいかもしれません。お読みになられた際に、ご気分を害される恐れがあるかもしれません。
初回から視聴して
「朝顔」は前シリーズから全て視聴しております。
東日本大震災にて母親(石田ひかりさん)を失った父娘が立ち直りながら、その娘・朝顔(上野樹里さん)はやがて法医学者となり、監察医を職業としている。
そこへ刑事である父親(時任三郎さん)が、事件がらみで仕事上で絡んでくる。
プライベートとしては、母親捜しということで、父親が休日を利用して東北地方へと赴き、津波で被害を受けた場所を捜索し続ける。
やがて朝顔は、1人の刑事(風間俊介さん)と結婚し、娘つぐみを出産する。
つぐみの成長、家族の触れ合いがサイドで流れながら、法医と警察が互いに協力しながら事件究明を行なっていく。
そんな前シリーズでした。
本シリーズ
昨年より始まった本シリーズでは、父親(時任三郎さん)は、早期退職し、東北へと移り住み、引き続き妻(石田ひかりさん)を捜索し続けています。
潮目が変わった…
ドラマですから色々な出来事が生じるわけですが、
朝顔はある日、東北にいる祖父(柄本明さん)より、母親のものと思しき歯の存在を知らされます。
前シリーズから一貫して震災を軸にしており、母親捜しを主に父親が行なっている状況で、本シリーズになり実は祖父が母親の歯を持っていた…
という設定となり、
かなりざわついて参りました。
これまでストイックに東北へ通い詰めていた時任三郎の想いは…と思わずにはいられませんでした。
この辺りで潮目が大きく変わって来始めました。
発砲事件
風間俊介扮する朝顔の夫は、捜査中の発砲により、その処分を受けて、神奈川県警から長野県警へと異動となります。
よって三世代同居していた神奈川の実家は、父親が東北へ、そして夫が長野へ行ったことで、朝顔と幼き娘の2人暮らしとなります。
この展開の流れもどうなっていくのか、という感じでした。
まさかの姉登場
前後して、朝顔の夫の姉(ともさかえりさん)が転職して、突如として刑事となって登場し、法医学教室や解剖室にも、さらには朝顔の自宅にも出入りするようになります。
もう公私がぐちゃぐちゃになってきます。
仕事の現場に、親類・家族が4人いるというなかなか無い状況が生まれます。
ドラマですから、はい。
いろんなことが起こる、起こりすぎる
朝顔の所属する法医学教室の主任教授(山口智子さん)が、ぶっ飛んだキャラクターでありながら教室をまとめる重要なポディションでありました。
ある日、教授は謎の男(大谷亮平さん)と2人で会っているシーンが流れます。現時点でその詳細は不明です。
しかし山口智子さんは、この主任教授を辞してしまいました。配役としても陽の雰囲気を醸す貴重なポディションなだけに残念です。
あり得ない事件
法医学教室へ研修で来ていた医学生が、解剖のため運ばれて来た方の顔写真をスマホで撮影し、友人づてでSNSに拡散するという倫理上有り得ない行為を犯してしまいます。
しかし、これから法医学に懸命に向き合うことで罪を償うということで、あろうことかお咎めなし。
退学処分相当では?と思われるくらいの事案な気もしますが、これまで通りに学業を続けられるという甘過ぎる対応に驚きます。
どうなる東北組?
祖父は体調悪く入院しています。
父親は、妻である石田ひかりの中高の同級生という定食屋の女性(大竹しのぶさん)の店に通うようになります。
この2人が恋仲になるのか?という展開も見せつつ
ある時、1人自らの店にいる大竹しのぶは、店内にある公衆電話から、行方のわからないままの、朝顔の母親である里子という名前を呼びかけているシーンが流れます。
それってどういうこと??
電話口に里子がいる???
もう、何が何だかわかりません。
大竹しのぶがおかしいのか?
石田ひかりが生きているのか?
ざわつき加減が尋常ではなくなります。
さらに、父親の時任三郎は、道が分からなくなったり、娘の朝顔に対して、電話で妻の名前で呼びかけ「じゃあな、里子。朝顔によろしくな」
と言う。
これじゃあ、
どうみたって父親はアルツハイマー病なのではないか、と思わせられる状況です。
さらには祖父は、持っていた里子のかもしれない歯を朝顔に渡し、その真偽を調べて欲しいと言い出します。
もう、滅茶苦茶です。
何が起こるのか訳がわからなくなってきています。
片鱗はあった
以前からおかしな片鱗はありました。
薬学部の研究室が飼育している実験用のハムスターが行方不明になる事件が起こりました。
これは普通ですと、大学を揺るがすような大事件です。
実験動物が逃亡し、研究室外に出た時点で、場合によっては大学全体が研究停止ものですし、それがよその研究室に入ったというのも大問題ですが、あろうことか法医学教室にて発見されます。
ドラマですよ、ハイ。
さらには、板尾創路さん扮する先生が、研究室内でその発見したハムスターを飼育し始めます。しかも飼育ケージは自分のデスクの上に置いているのです。
ないない。
行先不明な時間が過ぎゆく
実は今回、記事にしようか迷いました。
ドラマの話ですし、納得しないなら私がただ観なければいいだけの話です。
しかし最初から観続け、それなりに時間も掛けているので、感じたことをアウトプットしても良いだろう、というかなんだかこのモヤモヤを吐き出したいという欲求が高まりました。
前シリーズからシビアでデリケートな震災を扱っているということで、重く、それでも現実の災害であり、目を背けないようにという心持ちで観ていましたが、本シリーズでも引き続き震災の事柄が継続するのは、「あの時を忘れない」という大切さと、「正直、もうしんどい」という辛い、重い、暗いという想いが交錯してしまいます。
遺された家族の想いを…と考えながらも、ストイック過ぎる時任三郎の明るさのない配役にも、もう、どうにかしてやって、幸せに、楽に、と思いさえするところに、もしかすると認知症?となってくるとすると、もう救いようもないのか、と哀しさも通り越します。
とにかく全体に流れる空気が暗いのです。
生死を考える
といえばそうかもしれませんが、
確実に毎回、事件が起こり、司法解剖が行われるわけです。
その段階で暗いです。
さらにプライベートでは、
津波に襲われたり、
土砂崩れに巻き込まれたり
骨折
発砲事件からの異動
認知症
…
などなどいろんなことが起こり過ぎます。
ドラマですよ、ハイ。
それでもこれまで結構、いろんなドラマ観ていますが、
素人ですが、
伏線が回収出来ていない、というか、様々なことが起こりすぎて、それが繋がっているように感じられなくて、
それでいて視聴者を嘲笑うかのように、弄ぶかのように、先が見えない、ざわつき感をどんどんと出してきます。
このような感覚が心地良い方には、適しているでしょうが、
せめて次の回で、あの時ハッとさせられたことがやっと、なんとなく見えてきた…
という展開ならまだしも、
あれはどうなった?
これはどうなった??
それについては???
と、みていて???????
???
となるのです。
まだ痛快コメディならともかく、
震災を扱い、
事件がおきて
死人がでて
老いて
呆けて。
心から笑えるはずありませんよね、最初から。
それは確かに、
生老病死
必然ではありますが、重い、暗い、救いがない。
最近は、この先観るのやめようか、と思いつつ
もう一回と観て
なんで?
と思う。
観てる側をどれだけ混乱させるのか??
と。
ちょっとテイストは異なりますが、個人的には
「純と愛」の時の全てにおいての救いの無さが思い出されます。
あぁ、どちらも風間俊介さん出てるわ…
上野樹里も、風間俊介も、時任三郎も
笑顔のシーンでも決して目が笑っていないんだよな、私にはそう見えます。
いったいどうなるんだろう。
この先を観続けられるかはわかりませんが、
これまでのドタバタの脚本から、2クール目に突入するという、異例な展開ですが、果たして。
このドラマは何を伝えたいのだろう?
そのメッセージが伝わって来ません。
本シリーズで完全に見失ってしまいました。
原作は読んでおりませんので、先の段階も何もわかりませんが、とんでもないドラマだと思っています。
おしまい