イチョウの葉には御用心
冬も近づくと樹々が色づき始め、鮮やかな紅葉が私たちの目を楽しませてくれます。
地面に降り積もる落葉もこの季節ならでは。
そんな色鮮やかな紅葉の黄色担当はイチョウの葉にほかなりません。
このイチョウの葉が地面に降り積もると、黄色の絨毯となり、その美しさには目を奪われます。
ところでイチョウの葉に雨の雫が付いた光景を見たことはありますか?
そうです、実はイチョウは水を弾いています。
多くの植物の葉には、乾燥から植物を守るために油分を含む『クチクラ層』という層があります。
やがて葉が落ち葉になって水に濡れると、このクチクラ層が分解されて、葉から多くの油分が浮き出てきます。
この濡れた落ち葉から染み出る油分が原因となってタイヤのスリップが生じます。これよって雪道や凍結路と同じくらい路面が滑りやすくなるようです。
表面がつやつやしているイチョウの葉には、この『クチクラ層』が多く含まれているので、油分が多くなり乾燥している状態でも滑りやすいのです。
したがって、たとえ晴れていたり、葉が濡れていない場合でも、滑りやすくなってしまうので、傾斜のある坂道などは特に注意が必要です。
さらにイチョウの落ち葉の上でブレーキをかけると、スリップのリスクが高まるのでこちらも注意が必要となります。
この危険性に気をつけながら、美しい紅葉を楽しみたいものです。
おしまい
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