ミクロの世界を覗き見る
幼い頃、父親が天体望遠鏡で星を観せてくれた。
先日の中秋の名月を観ていて蘇ったのかもしれない、昔の記憶。
月にはクレーターがあることを図鑑では知っていたが、この目でレンズを通してクレーターを観た経験は忘れられない。
木星の縞模様も観た。
そうかと思うと、ある日顕微鏡を与えられた。
蝶の鱗粉を観ては感動した。
その辺の様々なものを観察してみた。
顕微鏡を買ってみた
世の中には宇宙のようなマクロの世界と、肉眼では見ることの出来ないミクロの世界があることを知った。
本で知ることも大切だが、それを確かめるべく自らの目でもって観察するという経験は、何物にも代えがたいものであった。
世界の広さを知ることで、将来の自分の着地地点として選べる場所が拡がる。
その機会を与えられるのも親の出来ることでは。
なんて思い立ったのが、
そうだ顕微鏡を手に入れよう。
目を見張る世の中
なんとも便利になったものです。
WiFiでスマホやタブレットと連動させたり、PCと繋いで観察出来る。しかも写真が撮影出来るだけで無く、動画も撮ることが出来る。
そんな顕微鏡が予想以上にリーズナブルに入手できることを知って驚きました。
便利で素晴らしい世の中になったと感激しました。
何をみてみようかな
拡大して観るものだということだけを伝えて、子供に与えてみました。
デジタル顕微鏡を。
近くにあったチラシをみて、単色に見える色も小さな各色のドットの集まりであることを目の当たりにしました。
以下の写真は、エプロンの布地の緑色の部分です。
次にみたのが、ピンク色の部分。
お次は驚きだったのですが、模様の込み入った箇所。
緑とピンク、さらには茶色の色で織られた線維が確認できました。
子供は次々と様々な場所に顕微鏡本体をあてがい、ミクロの世界に驚きつつ観察しています。
私自身も一緒に楽しみました。
頭皮をみてみたり。
毛穴の状態など観ることが出来て大変興味深かったのですが、気持ち悪く感じられる方もいらっしゃるかもと思い、掲載は自粛致します。
ちなみに以下の写真は、毛髪です。
毛髪の断面がくっきりと撮影できて驚きました。
部屋に入ってきた珍客である虫を捕まえて動画を撮る、ってことも試してみました。
こんな御使用にも
・細かい作業をされる方(模型やフィギュアなど製作されている、基板などを確認される、などなど)
・美容師の方が頭皮をみるのにもお使いだとか
・指などにトゲが刺さってしまったとき
・電子機器などの清掃
・生物の行動観察
などなど。
対物レンズ側にLEDライトがついているため、光を照射(光量調節可能)しながら観察出来るので、暗いところでも使用可能です。
おわりに
こんなにも簡単にミクロの世界を観察することが出来ることに驚きです。
自由に使わせても簡単に壊れることはなさそうですが、壊れてもそんなにダメージではない投資です。
得られる知的体験を考えると安い買物ではないかと思います。
生憎、これから冬が近づき生物の観察シーズンからは遠ざかるかも知れませんが、使い方無限大なので、子供には観たいものをどんどん観察して好奇心を育んでもらえればと思います。
オトナの方にも充分活用できるクリエイティブな活動への強力なツールだと思います。
外に赴く機会が減っている今日この頃ですから、
折角ですから、ピントを変えてみて…
如何でしょうか、普段見ていなかったミクロの世界へと訪れてみませんか。
おしまい