正しいことばかりが大切なわけじゃない
この季節、流れる曲の1つ。
井上陽水氏が歌う『少年時代』。
歌詞はこのように始まります。
夏が過ぎ風あざみ
誰のあこがれにさまよう
青空に残された
私の心は夏模様
この歌い出しの『風あざみ』ですが、これといって深く考えてもおらず、綺麗な歌詞だと感じていました。
『風 あざみ』
と区切っても良いのではないか、とも思いましたが、あるラジオでこの歌詞について話題になり「あること」を知りました。
その『風あざみ』について、
井上陽水氏本人が以下のように語っていたというのです。
「(多年草の)『オニアザミ』という言葉は知ってましたから」
ということで、
「風あざみもあるでしょう、みたいな感じで録音した」
そして
「『そんなことチェックしてどうすんの?』という気持ちがあるんですよ」
と井上氏。
このように『風あざみ』は造語であることを暴露したのです。
さらに続けた台詞がたまりません。
「僕の仕事っていうのは真実をお伝えすることではない」
そして
「楽しけりゃいい。甘いところがあるんですよ」
と。
素敵ですね。
ややもすると、正しいことばかりを追っているような自分自身に気づくことがあります。
でも正確性ばかりが重要ではない場面、状況もあるのです。
ちょうど今夜、TV番組『the Covers』において、井上陽水氏を語るリリー・フランキーさんが述べた名言がありました。
「正解に傷つけられている人を救うのが音楽」
そうです!
正しいことばかりが大切なのではないのです。
おしまい
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