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『送料無料』は諸刃の剣

仕事はリモート、会議はオンライン。

食事はデリバリー。

必要なものは通販で。

いつの間にかそんな生活が当たり前になっています。


購入の決め手は『送料無料』

ECサイトなどでは『送料無料』という言葉がごく普通に並んでおり、我々もそのコピーに惹かれて購入先を決定している事実があります。

ここでECサイトなどで通販ショッピングをする際に欠かすことができないのが、配達してくださる業者です。

何気に耳にしたニュースでハッとさせられました。

『送料無料』とはいっても、もちろんECサイトが送料を全て支払っているわけでもないですし、運送会社がタダで配達してくれるわけでもない。

と頭の中ではわかっているつもりでした。

結局は、消費者が支払額などに含まれるカタチで支払っているに過ぎない。

Amazonプライムの充実した配達環境を考えてみると、『送料無料』といっても年会費というカタチで、商品の値段以外の代金を支払っているわけです。


言葉の持つ力

実際は運送業者が損しているわけないと思っていたら、そうではなかったのですね。

『送料無料』という甘い言葉に惹き寄せられることで我々は、いつしか「送料かかるならやめよう」という思考になったり、

「無料に出来るもの」→「それくらいしか価値のないもの」

という考えに陥ってしまう可能性は否定できません。

いつしか販売元までもがそのような思考になり、その皺寄せが配送業者へ及んでいると思うと、どうにも居た堪れない気持ちになります。


タダより高いものはない

配送業者の方のご尽力で、家に居ながら商品を受け取れますし、断捨離で手放したアイテムをフリマサイトで売却しても購入者へと運んでくれるのも配送業者さんです。

その配送業者がプライドを持って行なっている作業をあたかも『無料』で出来てしまうような仕事だと周囲に認知されてしまうと、やがては日々のモチベーションが擦り減ってしまうでしょう。

自分に当てはめてみますと、今行っている勉強や仕事が無意味で何の価値も見出さないものと周囲から捉えられているとすれば、途端に問題の深刻さが明瞭となります。


おわりに

なくては困るもの

「医療」もそうですし、「交通機関」、「ごみ収集」…挙げればキリが無いですけれど、とどのつまり

『なくては困るものは全て』ということに尽きる

といえるのではないかと思います。

今回の配送業界の叫びによって、これからどのように社会が変わるのか、はたまた何も変わらないのか、それはわかりませんが、ほぼ毎日のように我が家へと何かしらを配達してくれる配達業の皆様には、これまでに増して感謝を伝えたいと思います。


おしまい

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pirokichi
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