大好きな人の言葉を全身で浴びた日
初めに
この投稿は,『櫻井翔 未来への言葉展 SHO SAKURAI : WORDS FOR THE FUTURE』のネタバレを大いに含みます.
特に後半は,ネタバレ通り越して私的な感想や超個人的な感情を含みますので,ご注意ください.
ざっくりと流れだけ
私が展覧会に行ったのは展覧会が始まってまもなくの平日月曜日のお昼頃です.
入場時間すぐに行くと大名行列のように行くことになるとのコメントを見かけたので入場開始時間から20分ほど遅らせて六本木ミュージアムに向かいました.大名行列というほどの列になっていませんでしたが,正直列になることを避けて観覧するのは難しいかもしれません…
まず建物内で展覧会ブース入場前に本人確認が行われそのあと何人かまとめてブース内に案内してもらうようになっています.
本人確認を順番に案内されるまで列になって待ちますがその区画の壁にはたくさんの翔くんが…!
いろんな翔くんがたくさんいて皆さん思い思いに写真を撮っていました.もちろん私も.(展覧会ブースに入るまではスマートフォン等による写真撮影は可能でした.)
今回は1人での参加だったので,思いのぶつけどころがなく1人心の中で
(顔が天才…!)
(スタイルえぐい顔ちっっっっさ!!!)
(がわいいぃぃぃ…!!!!!)
と自分の気持ちを抑え込むのに必死でした.
見に来られている方の多くは私と同年代くらいの20代の女性が多く目立ちましたが,若い男性が一人で来ていたり,私のお父さんと同じくらいの年齢の男性が来ていたり,夫婦で来られていたり,胸に赤ちゃんを抱いて,白杖を片手に奥さんと思しき方から言葉で解説してもらいながら観覧されている方もおられました(おそらく私の思い違いでなければ元ブラインドサッカー日本代表の落合啓士さんだったと認識しています).友人同士で来ている方や親子で来ている方,私のように1人で来ている方も多くいました.
皆さん思い思いに観賞していて,メモを取りながら周っている人も意外とたくさんいました.
ですがここで長時間立ち止まって書き込むのに必死になると後ろの人の迷惑になったりもしていたので,様子を見ながら周りの迷惑にならない程度にメモを取って周るのが良いかもしれません.
ミュージアム内は大きく観覧ブース・オトノハみくじ・グッズコーナー・フォトブース・未来の自分に手紙を書こうのコーナーに分かれており,タイミングによってはフォトブースで少し並ぶかもしれません.フォトブースに並ぶ前,お手洗いがありますのでお化粧直し等してから並ぶことを強くお勧めします.
未来の自分に手紙を書こうのコーナーでは最後に外にあるおおきなポストに投函しますが,そのポストは撮影禁止なので目に焼き付けましょう.
所々でオトノハみくじ含め紙を受け取るのできれいに持ち帰りたい方は,個人的にA4の硬質クリアファイルがおすすめです.
冒頭で”列になる”といいましたが,とはいっても自分のペースでゆっくり見ることが十分可能です.このような感じで終始取り乱しながら最終的に私は六本木ミュージアムに入ってから出るまで3時間以上滞在していました.
ここまではざっくりと流れのみを書きましたが,これ以降は思いっきり展覧会の中身に触れまくっておりますので,ご注意ください.
オトノハやぐら
壁一面にずらーっとはりめぐらされたオトノハ達.まず,入場してすぐに一発,これまで彼が私たちファンに向けて,櫻井翔を応援するファンに向けて届けてきてくれた言葉を全身にくらった気がして一瞬倒れるかと思いました.嘘のようで本当です.
全体を見て回る前に翔くんからのお出迎えの言葉,スクリーンに映し出された映像を見ます.
いや,顔がいい!たまらなく顔がいい!
そんなことを思いながら彼の言葉を聞きます.
彼が,彼の尊敬する写真家の言葉を引用して挙げた言葉
「私の想像を超えて,私の想像通りだった」
あぁ,やっぱり私は櫻井翔が好きだなとこの瞬間に再確認
(好き再確認スポットはこの後何度も出てきます)
常に謙虚であると同時に,失わない強い自信.その裏には目に見える形と目に見えない形の両方で積み上げてきた確かな努力があって.決して多くはない出会いの中で,チャンスをつかみ取る勝負強さがあって.そんな彼だからこそ自然とついてきた信頼があって.
この展覧会の開催に至ったんだなあとなんだかしみじみと感じました.
オトノハやぐらの名の通り壁一面のオトノハ原稿.連載開始の2008年のものから,最近のものまで.とにかく翔くんの言の葉で空間が埋め尽くされています.そのうちのいくつかが大きく印刷され並んでいます.
どうも,僕です.
決まってこの言葉から始まる「らしさ」全開の翔くんの文章.
くすっと笑えるものも,強い決意を感じるものも,何気ない日常の一コマもすべての言葉に共通して強く感じるのは,私たちファンへ伝えよう・届けようという想いでした.
オトノハの空間はファンにとっても,そしてきっと翔くんにとっても特別.
何の媒体も介すことなく,飾りのない,丸裸の櫻井翔の想いを聴くことができるとても貴重な空間.
こんなにたくさん届けてきてくれたんだなぁ.
かわいくて面白くてにやにやしながら読んだ文章も
うれし涙を流しながら読んだ文章も
つらくて前を向けないでいるときに読んだ文章も
彼が,伝えようと思わなければもちろん私たちに届くことはなかったわけで.彼がオトノハという空間を大切に大切にしてくれたからこそ得られた宝物のような言葉たちで.
つまるところ,言葉を大切にしてくれるこの人のファンでいることの特別性を改めて感じて好きを再確認しました.
SHO ROOM
このブース,ちょっとこんなとこまで見ていいんですか⁈の気持ちになってなんなら若干気まずい.ガン見したけど.
オトノハ原稿を書いてきたPCとガラケー
PCにはNIKEのステッカーとか北京五輪のステッカーが貼ってあって
ガラケーにはヤッターマンのストラップついてたり,エガちゃん(多分)のストラップがついてたり
五輪関係の取材ノートとプレスパス
ノートの中身は北島康介選手の取材の内容
インタビュー内容含め,競技中の細かな記録,選手の表情.取材を通す中で翔くんが感じた言葉.たくさんの言葉が特徴のある彼の文字で並んでいる.
私たちがテレビを通してみている取材VTRは彼の仕事のほんの一部を見せてもらってきたんだなと改めて痛感.
プレスパス,どいつもこいつも顔が良い!!!と思うと同時にこんなにたくさんの大会に足を運び,取材を重ね,選手の方の,ともに取材をする方の信頼を得てきたんだなぁと思いました.
HIPHOPのカセットテープやラップのリリックノート
アーティスト櫻井翔を形作ってきたアーティストのカセットテープ
アーティスト櫻井翔を支えることになったリリックノート
走り書きのように書かれたAttack it!,二人の記念日,PIKA★★NCHI DOUBLEのラップ詩
解読するのに目を凝らして時間がかかるその文字すらも愛おしい.
どれもこれも翔くんを感じる私物だらけでなんかもう謎に自分がめちゃくちゃ恥ずかしくなりました.ガン見したけど.
NO MORE WAR
このブースは,個人的に「記者・取材者」であることに徹していたように感じました.
「あの人は,何のために亡くなったのか.亡くならなければならなかったのか」
NEWS ZERO, news zero を通して戦争を取材し続けてきた彼の大伯父である戦死した櫻井次男さんに関する資料が展示されていました.
そのブースに流れるのは戦時中の次男さんの言葉と思われるものを語る翔くんの声.
櫻井翔自身の写真が展示されているのは取材するときにとられた数枚の写真のみ.
伝えようとしてくれているんだな,と感じました.
だからこそ私も正面から受け止めてしっかり見なければ,とも感じました.
彼の取材が芽吹いたNewsWeek誌の原稿,その下に展示された付箋が何枚も貼ってある分厚い資料.取材に向き合う姿勢を感じ,また一つ尊敬が生まれました.
個人的にしみたのは壁に展示されていたNewsWeek誌に寄稿した際の親戚一同とのエピソード.人のつながりの温かさを感じました.
取材をすること.それはとても体力のいることだと思っています.
言葉は難しい.切り取られ理不尽な言われ方をしたり,歪曲して伝わってしまったり.それでも翔くんが伝え続けてくれたから,取材し続けてくれたから,私はたくさんの想いを,知らなかった事実を知ることができました.
これからも続けてほしいと思っているし,届けてくれる全てを聞き逃さず受け止めたいと思っています.
サクラップサウナ
グッズのサウナハットをかぶったスタッフさんがサウナブースの前でかごに入ったヘッドフォンとスマートフォンを渡してくれます.
真ん中のサウナストーンには
「嵐」「夢」「山」「風」「音」の文字が.
席に着き音楽を再生.怒涛のサクラップ.
翔くんの声で録音されたデモテープ
La torment 2004
Re(mark)able
Attack it!
溺れるかと思った.目閉じて耳に意識を集中させて,頭の先からつま先まで全身にラップを染み渡らせて.こんなにゾクゾクする感覚になったのは久しぶりだった気がした.
「また聴きたいな,歌っているあなたに会いたいな」って,そう思っちゃたりもした.
そこから水風呂コーナー
翔くんのピアノ演奏をBGMに,旅行した時の翔くんの写真が流れてきて
また心の中で
(顔が良い…!)
(儚い!尊い!美しい!)
(かわいいよぉぉぉ泣泣)
とひと騒ぎして.
水風呂コーナーだったはずなのに,冷やすどころか余計に熱くなりました.
このサクラップサウナの裏に例の香水が置いてあるんですが,香りを言葉で説明するのが難しいので,とにかく匂い嗅いでみてください.
1つだけ言うと,めっちゃ興奮した.
来年も再来年も
東日本大震災
当時小学生だった私の記憶にも鮮明に残っているあの日の記憶.
時の流れとともに風化しつつある大災害.私のバイト先の教え子たちは,あの時にまだ生まれていない子供たち,記憶がほとんどない子供たちも多い.
どんな災害もその程度に大小をつけることはできないけれど,東日本大震災は忘れてはならない大きな大きな傷を残しました.
スクリーンに映し出されるZERO , zero での取材映像
椅子のような台に腰かけて皆さん映像を見ます.そしてその台にはまた,言葉が書いてありました.
印象的だった言葉
「伝える覚悟あるのか」
目を逸らしたくなるような景色
どう声をかけるべきか分からないほどに壮絶な経験をした被災者
被災地にあるたくさんの涙
きっと取材を続ける中でたくさんの覚悟を決め,その覚悟が揺らぎそうになったり,つらくなったりすることもあったはず.
それでも毎年現地に足を運び,伝え続けてくれるから,私たちは,あの日を忘れず胸に刻むことができています.
ありがとうの交換。的な。
ここではグッズにもある絵と言葉の本の中の2つのエピソードが映し出されます.
「おばあちゃん」
「騒げば騒ぐほど」
私は,2つ目の「騒げば騒ぐほど」のエピソードで胸がきゅっとなってたまらない気持ちになった.
彼の周りにいてくれる人があの4人でよかった.優しさに包まれる空間が彼の傍にあってよかったと,心から思いました.
2016年.世間は東京都知事選のニュースばかり.そんな中で翔くんのお父さんが出馬するとの報道.
きちんと出馬を否定した言葉とは裏腹にテレビでは連日翔くんのお父さんに関する報道がされていました.ファンからしても目に余るほどの連日の報道.
当時,そのことに関して一切口を開かなかった翔くんが何を思っていたのか当時の私は知る由もなかったけれど,
だけどやっぱり,しんどかったんだね.
当たり前だ.毎日毎日,家族のことが報道される.毎日毎日.仕事現場でも触れられる.でもそんな毎日の中で,4人は,4人だけは,何も触れずにいてくれた.いつも通りでいてくれた.
「…翔ちゃん,大変だね.」この言葉と,4人のいつも通りでいてくれる優しさが,あの時の彼を支えてくれていたんだなと知った瞬間涙が出てきた.
山が好きで仕方がない私には智が翔くんにそう声をかけたその光景を想像して余計に泣けてきた.
頑張り屋さんで一生懸命でまっすぐな彼を,ただ優しさだけで包んでくれる4人がいてくれて本当に良かった.
嵐という共同体が私はやっぱりどうしようもなく大好きで,永遠であれ,と強く思う.
いつだって感謝の言葉を明確に口にしてきた翔くんがまだ4人に伝えられていないこの時の「ありがとう」を伝えられる時がくるといいなと勝手に願ってみるし,
展覧会が始まった時「(メンバーが)こっそりと来てくれるかな…まあ,どっちでも」と照れ隠しのように伝えていた翔くんを思って,私が勝手に「絶対に来てください!!見てあげてください!!」と大声で叫びたくなる.
そんなぐちゃぐちゃな感情を抱えたままグッズコーナーに行った私は,本を2冊買いました.
細かい小話
各ブースの展示がある中でいろんなところに写真や実物とともに小話が展示してある.
その中でも特に好きだったのは,学校の日記ならぬ週記の展示.
「好きだけど書きたくない,一度書き始めると止まらなくなるから」
この時から言葉を書くことが好きだったんだなぁと感じてなんだかとっても嬉しくなりました.
オトノハみくじ
個人的に大好きな回の大好きな言葉のおみくじをひけて大大大満足でした.
最後に
展覧会に行って,言葉という言葉を全身で浴びて,とにかく私の好きな櫻井翔がたくさんいました.
言葉には柔軟性がある.自分を守る武器にも,誰かを傷つける凶器にもなりうる.その言葉をどこまでもまっすぐ正しく自分の武器にしてきた彼のかっこよさにしびれました.
彼のことを人として尊敬しているから.彼のような大人になりたいとそう強く思ってここまでやってきたから.そんな私にとって特大のご褒美のようなそんな空間でした.
これまで彼がたくさん種をまいてきたものが今こうして芽吹いたのならば,何年か後に大輪の花になって咲き続けていてほしい.私たちファンがそのための日の光になったり,水になったり,栄養になったり,力になれるのであればいくらでもなりたい.彼から届けられる言葉を正しく受け止めて,そして自分自身も言葉を正しく伝えられる大人でありたい.
私のように翔くんを好きでいるすべての人がこの展覧会に参加することができますように.