ERPパッケージ導入で気を付けるポイントをまとめてみたぞ
ERPパッケージとはなんですか?
これは、大なり小なり多くの企業で使っていると思いますが、製造・物流・販売・調達・人事・会計などの統合型ソフトウェアですね。
Enterprise Resource Planning の略です。
一番知られているシリーズの一つは「奉行」シリーズとかですかね。
弊社も使っているけれど、奉行はめっちゃたくさんいるぞ。
こういったERPソフトと、デスクネッツみたいなグループウェア的かGsuite的なものをセットにすれば、会社でやるお仕事の多くはカバーできちゃいます。便利便利。
パッケージには最低限必要なものが詰まっている
一番大きなメリットは「業務フローとかあれこれ考える必要がない」ってことですね。
人事とか経理とかって、だいたい、必要なものって決まっているわけですよ。それがセットになっているから、それに乗っかって運用しちゃえば、専門家がせっせと帳票とかを作る必要とかないわけです。
あとは、法令対応とかを勝手にやってくれるというのもあります。
電帳法とかインボイスとか、勝手にやってアップデートしてくれるから、それに乗っかればよいというのもあります。
パッケージソフトは、自社の業務フローには合わせてくれない
半単に大変なのは、自社のフローにあわせたつくりになっていないってことです。
先日いくつかのパッケージの説明を読む機会があったんですが「あーこれはある程度大きな企業も想定しているな」とか「中小向けにライトな感じでお安く提供してるんだな」とかだいたい想像がつくのですよね。
それで「ないものはない」ならよいのですが、次に「カスタマイズ」という言葉が出てきます。
カスタマイズや機能拡張も限界があるぞ
結構営業さんだと「あれやる」「これもカスタマイズでできます」とか言ってくるわけです。
「今ちょうど開発を検討していて来年にはできる予定です!」なんていうのもある。
しかし、この「営業トーク」ってやつが曲者でして。とくにベンチャー系の企業さんなんかですと、受注が決まってから話が変わるというか、そもそも約束していないなんていうことがあります。
けっこうこれって「決まっちゃえば勝ち」とかそんな感じのことあると思うんですよ。また決裁取り直すの面倒くさいじゃないですか。
だいたいのことは「しゃーねーな我慢して使うか」ってなっちゃうの。
約束ごとは書面で責任者の確約を取っておくこと
まあそこでこれですね。カタログに載っているとか、書面で確約を取っているとか「予定」って言葉を外させないとダメです。
なので、ぶっちゃけいろいろな目に遭ったアラフォーとしては、こういった「約束」はあらかじめ覚書であったり、時期を明確に確約できないと受けませんよね。
またこれが、ぽやーっとした事業部門の人がOK出しちゃったりするもんで困るんですけれど、業界の方には申し訳ありませんが、営業の方の口約束って本当「改善に向けて要望を出した」ってやつを「改善に向けて検討している」とかそういった感じで言われたりしますからね。。。
導入したら使い倒す
最後のポイントはこれだと思います。導入したらもう、そのソフトに合わせて業務を変えるつもりで使い倒すことです。
今の業務に寄せようとしてカスタマイズに手を出しても、絶対100%は無理なので、だったら、導入とあわせて「業務どうしましょうかね」という話を利用部門とするのが正解だと思います。
しかし、こういったパッケージを導入する際に「機能がちゃんとそろっているか」って大事なポイントなんですが、そもそも業務システムで何が最低限必要かって意外にわからないですからね。
しかしこの本は、業務起点で見るだけでも参考になりそうです。
SaaS導入では情シス主導というのは少ないですが、評価とかはちゃんとしなきゃならん。そういった基本的な「情シスの仕事」の本。
おしまい。
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