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トークライブのお知らせ&平壌文化語の学習を開始した。

 約1年間韓国語教室に通っていた。留学から四半世紀、いい加減さびついていた韓国語のスキルを復活させるために。

 コロナが本格化してから、Netflixに加入し韓国ドラマをたくさん見て、北朝鮮の音楽を聴く時間を大幅に増やした。つまりインプットを増やした。それがある程度溜まったと感じた時点でアウトプットに転じた。韓国語教室に月3回通いながら徐々にだがことばのセンスが戻っていくことを感じた。

 そして北っぽい話し方をエルファテレビでの朝鮮中央テレビの生中継(今は休止のようだ)を聴き流し真似した。

 韓国語教室の先生は、授業の度にどんどん北朝鮮の人のような話し方になっていると話していた。そしてネイティブの韓国人、在日コリアンの方と話してみると「あなたの話し方はまるで北の人の話し方じゃないか」といわれるようになった。

 これを北朝鮮本国の受入れ組織の担当者にもメールで報告。「次に会う時は平壌文化語で存分に話そう」といわれた。自分にプレッシャーをかけた。

 すべては平壌のために。ここ数年このキーワードの下に動いて来た。

 しかしぼくの平壌文化語は無勝手流である。これまで体系的な学習はしていない。それを何とかできないか?というのがぼくの長年の悩みだった。

 すると最近愛読者であり畏友、在日コリアン3世のCさんが韓国語教室を始めた。Cさんは朝鮮学校で学び、朝鮮大学校を出て朝鮮学校での教員経験もある。Cさんに「朝鮮文化語教室をお願いできないか」と連絡をしたところ快諾してくれた。

 オンラインでの個人レッスンが土曜日に始まった。お互い慣れないZoomでの授業だったが、得ることは予想以上だった。

【今日の名言】から始まる授業。
혁명은 투쟁속에서 전진하며 미래를 앞당겨 비약할것을 요구한다.
(革命は闘争の中で前進し、未来を前倒し飛躍することを要求する)

金正恩総書記のことばである。

 すげえ。こんな授業を日本人相手にしてくれる学校、日本中どこを探してもないぞ(在日コリアン向けには、朝鮮学校があるが)。ぼくは興奮している。

 こう書くと、あなたはどこを目指しているのか?とよく聞かれるが、くり返すがすべては平壌のためになのである。北朝鮮には「이름없는 영웅들」(名もなき英雄たち)という名作ドラマがある。ぼくは名もなき英雄となりたいのである。

 名前は存じ上げないが、かつて北朝鮮を担当した外務省担当者に朝鮮語に秀でた人物がいたという。韓国語ではなく、労働新聞を熟読し身につけた朝鮮語で北側との交渉の席についた彼に、北朝鮮側は絶賛を惜しまなかったと聞いた。

 ある議員さんと訪朝の計画を進めている。彼の横で通訳、見学地の交渉、汚れ役、報告書執筆までをこなすコーディネーターとして。そして北朝鮮の担当者を驚愕させたいのだ。名もなき英雄はまだ、日本にいたのかと。

 そしてお知らせ。トークライブをやります。

 トークライブ第二弾を、8月17日19時から中野ぼうずママでやらせていただきます。席がだいぶ埋まってきました。硬い話ではなくほぼ漫談です。マンセー。演者もお客さんもおもろい人ばかり。自分って変かな?と悩む人はぜひ。

 朝鮮民族が持つ過剰なまでの自国への誇りと冷静さ。その隙を突くのが北朝鮮浸透の基本。そして彼らが繰り出す笑えない自虐をより強い自虐で返す。マスゲームや銅像よりも、ヒリヒリした会話と人との出会いが楽しいのが北朝鮮。視覚よりも出会い会話を楽しむのが北朝鮮。

演者 北岡 裕(著述議 訪朝コーディネータ)
日・朝・韓でスパイに疑われた男が語る北朝鮮を100倍楽しむ方法
「そうだ 平壌 行こう 第二回『浸透』」

8/17 19時〜 バーぼうずママ
中野区上高田2-54-8 アイボリービル2F
申し込み 090-6958-1045 nuhonuho@hotmail.com 入場料2000円 飲食代別

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北岡 裕
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