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300人面接して分かった!従業員が辞めない面接のやり方
少子高齢化に伴う労働人口の減少により、多くの企業が従業員の採用と定着に頭を悩ませています。そんな中で経営コンサルをしていると、同じ業態や業務内容、賃金を提供していても、従業員が長く働き続ける企業と、すぐに人が辞めてしまう企業があることに気づきました!意外なことにその差は、実は面接の段階から始まっています!
これまでわたし自身が面接官として300人ほど行い、経験をもとに経営コンサルとして数多くの企業で面接プロセスを見直してきた中で、従業員が辞めない企業が共通して実践している面接のポイントが明らかになりました。
今回は、意外に思われるかもしれないそのポイントを具体的にご紹介します。
最後まで読むと、何があなたの面接に足りなかったのか気づくことができます!
1. 条件で採用しない
まず、従業員が辞めない企業は、採用の際に条件だけを重視しません。
求職者の学歴や希望シフトなどはもちろん重要ですが、それだけで採用を決定するのは危険です。条件で採用してしまうと、条件が他社に比べて少しでも悪くなった場合、すぐに転職されてしまうリスクが高まります。
代わりに、その人の価値観や働く目的、企業文化との相性を重視して採用を決めることが大切です。
2. 候補者の働く目的を把握している
面接の中で、候補者がなぜ働くのか、その目的をしっかりと把握することが重要です。例えば、「安定した収入を得たい」や「スキルを磨きたい」、「社会とのつながりが欲しい」など、候補者が持つ目的はさまざまです。
この目的を理解し、それが自社で叶えられるものであるかどうかを確認することで、採用後のミスマッチを防ぐことができます。
ここを抑えていると、求職者がどんな働き方や将来を求めているかも分かるので、採用後の配置やシフトなど、キャリアプラン設計などで間違うことも少なくなります。
3. 面接中に業務内容をしっかり伝えている
多くの企業でありがちなのが、業務内容を曖昧に伝えてしまうことです。
従業員が辞めてしまう理由の一つに、入社後に「こんなはずじゃなかった」とギャップを感じることがあります。聞くことと実際にやることは大きく変わるのは当たり前ですが、従業員が辞めるほどのギャップに感じないよう、面接中に業務内容を具体的に説明することが重要です。
例えば、日々の業務の流れや、どのようなスキルが求められるのかを詳しく伝えましょう。
4. 採用された場合になってほしい役割を伝えている
採用された場合に、どのような役割を期待されるのかを明確に伝えることも、従業員の定着につながります。企業側が候補者にどのような役割を期待しているのかを具体的に説明することで、候補者は自分がその役割にどのように貢献できるのかをイメージしやすくなります。例えば将来は、希望職種のリーダーになってほしい、新しい風を吹かせてほしいなど、採用したいと思うに至る人に求めるものも伝えておくと、求職者も安心できます。
また、期待される役割を理解した上で入社することで、入社後のギャップを感じにくくなります。
5. 採用後の教育ステップを説明している
従業員が辞めてしまう原因の一つに、入社後の教育やサポートが不十分であることが挙げられます。
特にZ世代と言われる世代は、与えられることに慣れています。昭和からある、「先輩の背中を見て学ぶ」というアイディアはない人が多くいます。
しかしながら、従業員が自分のスキルや知識を十分に活かせないと感じると、モチベーションが下がり、最終的には退職を考えるようになります。そのため、採用面接の段階で、採用後にどのような教育ステップが用意されているのかをしっかりと説明し、安心させることが大切です。
これにより、候補者は自分の成長のビジョンを持つことができ、安心して入社できるようになります。
6. 勤務後に描ける未来、キャリアプランを説明している
従業員が長く働き続けるためには、勤務後の未来やキャリアプランが重要です。誰もが仕事になれてくると繰り返しの日々に、閉塞感に襲われたり、新しい刺激が欲しくなったりするものです。
面接のうちから、会社でのキャリアパスや将来的にどのような役職に就く可能性があるのかを説明することで、候補者は自分の成長とキャリアの展望を具体的にイメージすることができます。求職者は事前にキャリアプランを示されることで、将来辛い場面に遭遇した際にも明るい未来を目標として踏ん張ることができるので、従業員の定着率が大幅に向上させられます。
7. 過去に辞めていった人の退職理由を伝えている
意外かもしれませんが、過去に従業員が辞めていった理由を候補者に伝えることも、重要なポイントです。
この情報を共有することで、候補者は自分がその企業で働く上でのリスクを理解し、自分にとって適した職場であるかどうかを判断できます。また、企業側が退職理由をオープンにすることで、透明性が高まり、求職者は企業に対して信頼感を築くことができます。
8. 経営者がそのビジネスをしている理由やビジョンを共有している
最後に、経営者がビジネスをしている理由やビジョンを候補者と共有することが、従業員の定着に大きく影響します。経営者の情熱やビジョンに共感することで、候補者はその企業で働く意義を感じ、モチベーションが高まります。また、ビジョンを共有することで、従業員と経営者が同じ方向を向いて働くことができ、企業全体の一体感が生まれます。
まとめ
従業員が長く働き続ける企業は、面接段階から徹底したアプローチを取っています。条件だけでなく、候補者の価値観や目的、企業との相性を重視し、入社後のミスマッチを防ぐ努力を怠りません。また、業務内容や期待される役割、教育ステップ、キャリアプランを具体的に示すことで、候補者に安心感と将来のビジョンを提供しています。
過去に辞めていった人の退職理由や、経営者のビジョンをオープンに共有することも、候補者との信頼関係を築くための重要なステップです。これらのポイントを押さえることで、従業員が辞めにくい職場環境を作り出し、企業の成長と安定に貢献することができるでしょう。あなたの企業でも、ぜひこれらのポイントを面接プロセスに取り入れてみてください。