ポジティブなコンテンツしかないメディアを作れないか。
季節が、春から、蒸し暑い梅雨に変わろうとしている。
春にホームセンターで買ったトマトやナスのベランダ菜園は、少し日光が足りないみたい。もともと北向きの部屋だし、日差しは少ない。太陽の向きが変わるたびに、プランターの位置を変えたくなる。
仕事の休業期間が明けて、店舗勤務が再スタートした。
初日の成績は売上予算上振れで、全然人員が足りなかった。
何人か、急遽出勤時間を早めてもらったけど、それでも残業対応になった。仕事が追いつくまでは、しばらくこんな感じか…?
最近のプレジデントの特集テーマが、ファクトフルネスだった。
人の思考の偏りや、傾向、癖がここ何十年かのなにか特定のトピックのデータに裏付けて説明してある、ベストセラー本だ。
そのなかに、「ネガティブ思考バイアス」というものがある。
基本的に人間は、ポジティブなことよりも、ネガティブなことのほうに目が行きやすい。ネガティブな話題のほうが拡散されやすいし、大々的にとりあげられたりして、悲観的になりやすいことをいう。
本来、いいことと悪いこと、というのは両立しているはずだから、事実を認識することに集中すれば、マイナスな思考にブレーキをかけられる、というのが筆者のいわんとすることらしい。
確かにそうかも、と思った。
私は、自分自身にネガティブな話題が入るのがいやで、テレビのニュースをみるのは3日に一回くらいにしてるし、必要な情報はネットで新聞読んで取るようにしている。
そして今日その3日ぶりにニュースをつけたら、やっぱり、知ると暗い気分になるニュースにばっかり目が行ってしまう。世の中がよくなっているとは、思えない。
アメリカの黒人男性が白人警察官に首元を膝で押し付けられて、そのまま死亡してしまったことによる、デモの始まり。
SNSの誹謗中傷のせいなのか、番組制作側の問題なのか、原因がわからず亡くなってしまった、木村花さん。
新型感染症による企業倒産。鬱の増加、自殺の増加、望まない妊娠の増加、マスクのポイ捨て。
少しでも明るくなれる、まだこの世の中捨てたもんじゃないな、こういう人がもっと必要だ、と思えるトピックがもっと欲しい。
世の中全体として、暗いニュースばっかりに感じるのだ。多分これが、ネガティブ思考バイアスなんだろうな、と。
最近水曜に占い番組が始まってよく見ていて、風水や運について調べてみたりするけど、やっぱりポジティブな言葉や思考を持つ人は、成功や幸せを手に入れやすいらしい。そりゃあそうだよなぁ。話しかけて、批判されるより、とりあえずは笑ってくれたり、肯定してくれる人の方が、人が集まってきて情報も集まる。
ポジティブはポジティブの循環を惹きつけるんだろうなぁと。
とはいえ、昨今メディアも媒体も発信源が個人レベルになっていて、ポジショニングとして徹底したニッチでなければならないし、メディアに訪れてもらう頻度を上げるだけのコンテンツやUXの工夫が必要だし、質だってブランディングだって徹底したい。ここら辺のこと、うまく一緒にブレーンストーミングしながらやってくれる学生とか、いないかなぁ(笑)
社会人になると、頭がいい人はいるけど、一緒に手を動かしてやってくれる人は今のところいないし、質問してもそうだねうんうんでスルーするひともいるし、そもそも自分が自分でいることに精一杯という感じがする。だから、うちの会社は休職する人も退職する人も多いのだ。
それなりに世界に名を馳せてきたからこそ、組織の新陳代謝があるし、会社の成長として淘汰されるといったらそれまでだけど。
だったら中小企業でいいから、精神的に安定して働きたい。
そしていずれは会社にお給料を依存しないで済むように、経済的に独立したい。
ポジティブな話題だけを切り取ったメディアと言っても、それって、取材した人の主観が入るとも思う。
特定の事実をニュースとするのか、そこに「ポジティブ」という概念を付加する人がいる話題をニュースとするのか。そんな方向性すら煩わしくなってくる。
そういえば、国際的に考えたときの日本のメディアの問題も、前々から議論されている。
最近は、こんな感じで、つくってみたいものを考えては、突破できない部分がでてきて、の繰り返しだ。
でもそのたびに気づく。
私は、やっぱり、考えることが楽しい。