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8月のシーズナルパターン:高校野球のベスト8あたりから閑散、オリンピックもあるでよ
8月の日本株市場:夏枯れの真実を探る
皆さん、こんにちは。今回は、日本の株式市場における8月のシーズナルパターンについて分析してみたいと思います。
データが語る8月の傾向
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まず、1980年から2023年までの8月の累積リターンを示すグラフをご覧ください。このグラフは、日経225とTOPIXの動きを表しています。
全体的な傾向:下落基調
グラフを一目見て分かるのは、両指数とも8月を通じて全体的に下落傾向にあるということです。特に注目すべき点は以下の通りです:
月初めから下落:両指数とも8月1日から下落し始めています。
中旬での一時的な回復:15日前後に小さな反発が見られます。
下旬での大きな下げ:20日以降、特にTOPIXで顕著な下落が見られます。
月末での若干の持ち直し:30日以降、わずかながら回復の兆しが見えます。
日経225とTOPIXの比較
興味深いのは、日経225とTOPIXの動きの違いです:
日経225の方が比較的安定:月を通じて-1.5%前後の範囲内で推移しています。
TOPIXの変動が大きい:特に月後半で大きく下落し、最大で-2.3%近くまで下がっています。
なぜ8月は下落傾向なのか?
このデータから、8月の日本株市場には明らかな下落傾向があることが分かります。考えられる要因としては:
夏季休暇の影響:多くの投資家や企業が休暇を取るため、市場の流動性が低下します。
決算発表後の調整:7月末から8月にかけて多くの企業が決算を発表し、その後の調整局面に入ることが多いです。
秋に向けての様子見:9月以降の経済動向を見極めようとする投資家心理が働きます。
※8月1週目に出てくる7末の投資主体別売買動向の売り越しに転じているかで9月以降の流れが変わってくる事に注意
イベントの牽連性
タイトルにもあるとおり8月の高校野球シーズンあたり外国人参加者も減少して閑散相場となります。 そこで関係無いようで関係ありそうなイベントスケジュールを見ていきましょう
パリオリンピック
開催期間:2024年7月26日 – 2024年8月11日
場所:フランス・パリ
高校野球(第106回全国高等学校野球選手権大会)
開催期間:2024年8月上旬~中旬(例年は8月6日頃から17日頃まで)
場所:阪神甲子園球場
市場動向とイベントの関係
パリオリンピック期間(2024年7月26日 – 2024年8月11日)
オリンピック開催中は、市場の動きが鈍化する可能性があります。
高校野球期間(8月上旬~中旬)
この期間は、グラフによると市場の下落が始まる時期と重なります。
多くの投資家の注目が高校野球に向けられることで、市場の流動性が低下する可能性があります。
高校野球終了後~(8月中旬~下旬)
グラフでは、この時期にTOPIXで大きな下落が見られます。
高校野球の熱が冷めた後、市場参加者が一時的に増える可能性があります
最後に
ただし、これはあくまで過去のデータに基づく平均的な傾向です。個別の年では、経済状況や国際情勢によって大きく異なる動きをする可能性もあります。投資判断の際は、このようなシーズナルパターンだけでなく、現在の市場環境や個別銘柄の状況も総合的に判断することが重要です。
皆さんは8月の投資戦略をどのように立てていますか?このデータを参考に、自分なりの戦略を考えてみるのも面白いかもしれませんね。