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一体いつからーーー株価上昇は米国大統領選挙確定後からだと錯覚していた?

米大統領選挙を見越した日経平均の動き? - 市場は何を織り込んでいるのか

6月27日以降、日経平均株価が顕著な上昇トレンドを示しています。
大統領選挙年は3月とか夏場に押し目があって選挙後にドーンと上昇するんとちゃうんかい?というシーズナルパターンも全部すっ飛ばしたこの動きが来年の米大統領選挙を先取りしている可能性について、過去のデータと現在の状況を基に分析していきます

1. 過去の選挙年における市場動向

通常のパターン(選挙確定でドカーーン!) 

1992年から2020年までの選挙後の日経平均株価トレンドを分析すると:

  • 平均して選挙後42.25日で16.08%上昇

  • 2012年選挙後は64日間で25.6%上昇(最も顕著)

  • 2020年選挙後は57日で19.4%上昇

2024年の異常性?
6月27日の党首討論からの日経平均上昇の途中経過ですが選挙確定後のような値動きをしています。もう市場は織り込んで居待ったのか、
では過去に選挙確定前に上昇してしまったパターンはあるのかという事で調べてみました。

まさかと思って確認した投資部門別売買動向も
案の定、選挙確定後に見られるような外国人買い個人売りのパターンに陥っています。


過去の大統領選挙選挙確定前からの上昇パターン


それでは過去大統領選挙確定前の上昇パターンについて調べてみました、


1996年(クリントン vs ドール):

  • 6月-11月のダウ平均上昇率:約10%

  • 7月-8月に顕著な上昇

  • 「ニューエコノミー」期待、技術革新、グローバル化が要因

2012年(オバマ vs ロムニー):

  • 6月-11月のS&P500上昇率:約8%

  • 6月下旬-7月に顕著な上昇

  • 欧州債務危機の影響緩和、経済回復期待が要因

ひょっとしてひょっとすると今年の流れはこの流れになるのかもしれません

確定後の値動きは横ばいか小幅上昇

大統領選挙前にドカーンと上昇した年の選挙確定後の値動きも調べてみました。 ほぼ横ばいか小幅上昇に留まっています。 

特異点のある年

2000年(ブッシュ vs ゴア):

  • 6月-11月のS&P500変動率:約-4%

  • ドットコムバブル崩壊、接戦による不確実性

2008年(オバマ vs マケイン):

  • 6月-11月のS&P500変動率:約-30%

  • 世界金融危機、リーマン・ショック

2020年(バイデン vs トランプ):

  • 6月-11月のS&P500変動率:約+12%

  • COVID-19パンデミック、大規模経済対策


以上、過去の大統領選挙確定以前に上昇開始した年との比較でした。ご参考になれば幸いです。

(追記)

参考までに
6月27日の党首討論の日を起点にして
一般的な大統領選挙の上昇日数をカウントすると
40日後は8月6日
60日後は8月26日になります

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