入社10年目管理職になるためのヒント パート1‐⑩
1.TOSA先生@パラレルワーカー中小企業診断士
皆さま、こんにちは!TOSAです。
新年がスタートして20日が過ぎようとしています。年明け元旦にディズニーランドへ行き、正月から楽しいスタートを切ることがきでました。ディズニーランドへ行くと、夢や希望など、自分の中の感性が磨かれる感じがします。会社員や経営コンサルタントとしては、知識や論理が大事になってきますが、内面の知性である感性を磨くべく、いろいろと本物を見る、体験することを増やしていきたいと思います。
2.前回までのあらすじ
前回までの相談内容とあらすじはこちらを参照ください。
3. お悩み相談室 最終回
X社社長は、コンサルタントBに、事業計画書の作成を教えてもらった後、一人社長室内で今までの自分の経営を振り返ってみた。親会社の意向に従っていればよく、この会社をこうしていこう、会社に対する思いなど、微塵も考えたことがなかった。新型コロナは、会社の売上に大ダメージを与えた受けたが、生まれ変われるチャンスをもらったともいえる。
翌朝、朝一番、総務部長は、社長室を訪れた。今までと表情が違う。会社人生は、まだまだ続くが、エネルギーみなぎる表情がうかがえた。
総務部長「社長、私、今までの会社人生の中で、こんなにもすっきりした気分になれたのは初めてです。事業計画を考えるだけで、これからこの会社のことが楽しみになっていきました!社長、どのような会社にしていくか一緒に考えましょう!」
社長「うむ。私もこんなにも楽しみな気分になれたのは初めてだよ。自分たちで主体的に会社を動かしていく。こんな感覚初めてだ。」
総務部長「ですよね!社長」
社長「事業計画作成をとにかく進めよう。新商品の販売は、営業が関わってくる。営業部長を交えて進めていかないか。」
総務部長「でしたら、費用のことを見ている経理部長も交えてやっていきましょう。」
社長「よし!臨時で、会議を行うぞ!」
社長と総務部長は、至急関係者に連絡をとり、コンサルタントBから聞いた事業計画の話をした。営業部長や経理部長は、最初、戸惑いの表情を浮かべていたが、次第に表情が変わっていた。社員の表情がこんなに生き生きしているのを見て、社長は最後の大仕事の決意が固まった。
社長「我々は、これから毎年事業計画を立て、振り返りながら経営を進めていく。みんな、力を貸してほしい!」
社員一同「社長、やっていきましょう!」
事業計画の作成は思ったより困難を極めた。ただ、社員同士がこの会社への思い。これからをぶつけて議論することで、よりお互いの理解が深まっていった。
苦労はしたものの、なんとか事業計画を完成させ、金融機関に対して追加融資の申し入れを行った。金融機関の担当者から追加で質問をもらったが、事業計画のおかげで会社の方向性が整理されており、クリアに回答できた。銀行から融資がおり、無事新規事業をスタートさせる段階に進めることができた。
これからが本番であるが、この会社は親会社に頼らず、自力で歩んでいけるようになったことは言うまでもない。
いかがでしたでしょうか。事業計画の作成は確かに手間がかかり面倒ではあります。これからの方向性を定めるには大変重要なものです。事業計画は社長だけでなく、管理職でも必要です。例えば、課長になった際、自分の課をどのように運営してくのか考える際にも大変役立ちます。
10回に渡った連載はこのパートの連載は終了いたします。ありがとうございました。
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