入社5年目までに知っておくと違いをだせる会社員になれるちょっとしたコツ㉙
連日暑いですね~(;^_^A
暑さには特に弱いItsukiです。
皆さま、夏バテしていないでしょうか。熱中症にはくれぐれもお気を付けください!!
1.営業の基本的サイクル
一般的に営業のサイクルは①商談②契約⓷販売④回収という順に回っていると思います。
「契約は法務部、回収は経理部だよ」という会社もあるでしょう。会社や組織によって異なる部分もありますが、本来的には「回収」までが営業の責任範囲となります。
2.「回収」とは
いわゆる売掛金の現金化を指します。受取手形で回収ということもありますが、手形が決済されるまでは安心できません。その手形が不渡りになればアウトです。不渡りとは手形が期日に現金化出来ないことを言います。
少しざっくりになりますが、6ヶ月以内に2度の不渡りを出すと銀行取引停止(当座預金・貸出取引が2年間出来なくなる)、上場している会社は上場廃止となります。会社自体は存在しても、実質的な倒産となります。
取引先が倒産するなんて想像したくないですよね。
3.「貸倒れ」とは
売掛金が回収できない状態を「貸倒れ」と言います。「債権の焦げ付き」という表現の方が馴染みやすいかもしれません。上記の通り取引先が倒産したらまさに「貸倒れ」なんですね。
法的対応を施して僅かながらの回収も可能ですが、実務的には回収にかかるコストと回収額を天秤にかけて判断します。
4.「貸倒れ」を防ぐには
まずは与信管理をしっかり行うことが大切です(参考)
また、会計的には貸倒れに備え、貸倒引当金の計上を行います。
貸倒引当金に係る仕訳は以下の通りです。
(1)引当金計上時(費用の増加)
貸倒引当金繰入額 ××× / 貸倒引当金 ×××
(2)引当金戻入時(収益の増加)
貸倒引当金 ××× / 貸倒引当金戻入益 ×××
(3)貸倒充当時(損失の相殺)
貸倒引当金 ××× / 貸倒損失 ×××
「与信管理」については別の機会に取り上げますが、「回収」まで責任を持つという心構えが、「出来る営業マン」に近づくこととなります。
今回はここまでです。それではまた!!