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唯一無二の自分の世界を探求する 気ままな歩き二スト 中根 勉さん

高校を卒業してから20年以上、「実直なサラリーマン」として働き、組織の一員として誠実に生きてきた中根勉なかねつとむさん。

彼は今、新たな自分と向き合い、新しい一歩を踏み出すための準備を着々と進めています☺️

膝を深く折り曲げ、地面スレスレまで体制を低く保ち、大きく腕を振りかざす。
大ジャンプに備えるアスリートのように、過去に培ってきた幅広い知見や人脈を生かしながら、コツコツと丁寧なアウトプットを続けている中根さん。

動物占いで言うならば「ひつじ」と「おおかみ」。
「自分の周りで楽しそうにしている人たちを見るのが何よりの幸せ」と語る彼は、群れに順応し、平和主義で穏やかな一面をもっている反面、やりたいことを見つけたら一直線に進み、自分で決めたら即実行、自らの意思でコントロールすることに充足感を覚える、一匹狼のような側面も持ち合わせています。

中根さんがこれまで好きで取り組んできたことを挙げてみると、サッカー、旅、山登り、キャンプ、カヤック、マラソン、街歩きと、実にアクティブなことばかり。

そして過去には演劇のワークショップに参加したことをきっかけに、舞台に立った経験もお持ちなのです😆

演劇の世界で体験したこと

演劇のワークショップでは、10代から80代まで、職業も置かれた状況も、多種多様なメンバーが集まっていました。
会社にいる仲間とは、また違った考え方や価値観を持つメンバーとの触れ合いの中で新鮮さ感じ、色々な刺激を受けた中根さん。

初めて経験する役者としての「見られる側」の感覚に、少なからず心地のよさも感じていた彼は、演者としてだけではなく、舞台裏を支えるスタッフとしても携わり、裏方の面白さにも魅かれていきました。

さらに、ワークショップから発展して生まれた新しい劇団の事務局長を任され、劇団をサポートする傍ら、自らも刀を持って相手と斬り合う本格的な殺陣たてに挑戦し、見事な斬られっぷりを披露することも😆

強引な知人の進めで仕方なく入った演劇の世界は、中根さんにとって思いも掛けないたくさんの宝物を与えてくれた貴重な体験となったのです。

大好きなサッカーから広がる将来のビジョン

中根さんはJリーグのサッカーチーム、名古屋グランパスエイトをこよなく愛する熱烈な🔥ファンの一人でもあります。
毎シーズン、チームの勝ち負けに一喜一憂しながら、ホームグランドのゲームにはなるべく足を運ぶ、筋金入りのサポーターなのです⚽️📣

愛知県に生まれ育った「キャプテン翼」世代の彼は、放課後は友達とサッカーに明け暮れ、高校時代に開幕したJリーグに心を奪われたサッカー少年の一人でした。

彼を虜にしたサッカーの一番の魅力、それは、一つのボールを追いかけることで、誰とでも仲良くなれるところ
言葉が通じない外国の人とも、その魅力を分かち合えるところ。

サッカーの持つ「コミュニケーションの輪」を広げる力に魅せられた中根さんの眼差しは、いつしか世界のサッカーへと向けられるようになっていきました。

「日本以外のサッカーを見てみたいんです。
サッカーと、その国に住んでいる人たちとの関わり合いをもっと見てみたい。
例えばイギリスでは、サッカーを見ることが国をあげての優先事項になっている。サッカーの試合がある日は、そのために道路規制があるくらいなんですよ。
日本ではスタジアム近隣の住民から、『応援の声がうるさい!』という苦情が出ることも多いのですが、イギリスではそんな話は聞きません。
イギリスはスポーツ全般に理解がある国。中でも、サッカーは特にそうだと思います。
そして日本とは違い、『サッカーを見る文化』がしっかりと根付いているんです。
例えば、チケットは毎試合完売が当たり前で、当日券は売っていないんです。
また、シーズン券は人気があり、手放す人が少ないためなかなか手に入らない、など、日本のサッカー事情とはだいぶ違います。
なぜそういう文化になっているのかとても興味があるし、日本でも是非、そういう文化を取り入れることができたら、と思っています。」

少年のように目をキラキラと輝かせ、サッカーについて熱く語る中根さんからは、サッカーに対する熱い想いが溢れ出ています☺️

そしてサッカーへの想いにも通じる、彼の原点となっている中学生時代に経験したテニス部での体験。

「テニス部で大会に出た時に、チーム一丸となって試合を勝ち抜き、大きな大会への出場を勝ち取った瞬間が、今でも忘れられないんですよね。
自分は控え選手で試合に出ることはなかったのですが、チームが一丸となって出場選手を応援し、勝利を勝ち取った瞬間の一体感や、みんなの歓喜の表情が、今でも目に焼き付いています」

みんなで一体となって一つのことに取り組み、喜びを共有する感覚を、サッカーを通して、多くの人たちと共有したい。
引いてはサッカーだけなく、スポーツ全体の面白さを世の中に伝えることができたら。

そんな将来のビジョンも見えている、と言う中根さん。
どんな形でその想いが実現していくのか、楽しみです☺️

サッカーと演劇の意外な共通点

サッカーと演劇は似ている、と語る中根さん。

TVのサッカー中継では、ボールを持っている選手だけにフォーカスが当たりますが、実はボールを持っていない選手たちの様々な動きや駆け引きが、試合を左右する重要な鍵を握っているのです。

例えば、味方の一人が敵の守備を撹乱させ、その隙に開いたスペースにもう一人の選手が走り込んでパスを受け、得点のチャンスにつながる動き。

全神経を集中させて味方の動きをキャッチし、お互いの位置や動きを把握する。
自分たちで考えて動きながら、その場で起こることに臨機応変に対応する。

この行動は、演劇においても一緒なんだ、と気づいた中根さんは、この気づきをきっかけに演者としての芝居の捉え方が変わり、舞台に対するハードルが少し下がったと言います。

それまでは、演劇は素人、演じることに対しても手探りで四苦八苦しながら日々の練習に参加していた中根さん。
演劇に対して熱い想いを寄せる仲間からは容赦ないダメ出しを喰らい、どうしたらよいのかわからずに苛立つこともあったと言います😩

パスを出したらおしまい、セリフを言ったらおしまい、ではないんだ。
セリフを話していない時も、ただ、ぼーっと突っ立ていたのでは、お客さんには何も伝わらない。
自分がどう動けばよいか、どんな表情をすればお客さんにこのシーンがより伝わるのか、考えて動くことが大切なんだ。

そう感じた中根さんは、演劇に対する向き合い方が自然と変わっていったと言います。

ワークショップの本番当日、ゲネプロ終了後、指導してくれた先生に、自ら「もっとこういう風にやってみたいんですけど・・・」と直談判し、本番では見事なアドリブを決めた中根さん。
そして、そのアドリブを受けとめ、演技で返してくれた仲間。

「演技にも、サッカーにも、『正解』はないんですよね。
サッカーの場合は、結果的に得点につながれば、それは『正解だった』と後から評価されますが、試合中は正解かどうかなんてわからず、ただ、その場その場で相手の動きに全神経を集中させ、夢中でプレーしているだけなんです。
演技も同じで、演じ方は星の数ほどもある中で、他の役者さんの動きやアドリブを敏感にキャッチしながら、自らで考え、臨機応変に対応する。
その結果、お客さんが感動してくれれば『正解』なんですよね。」

かけ離れたところにあると感じていたサッカーと演劇の意外な共通点を発見した中根さん。
演劇についての見方が変わり、目から鱗が落ちた瞬間でもありました。

旅と山登りを通じての出会い

旅や山登りも、中根さんのライフワークの一つ。

そもそもは登山に興味のなかった中根さんが、あるきっかけで最初に登った山が、日本百名山の百つ目、屋久島の宮之浦岳みやのうらだけでした。

20代前半、旅の魅力にはまり始めた中根さんは、憧れの寝台列車に乗って大分まで行き、そこから九州各地を巡る旅に出ます。
宿泊先として選んだユースホステルには、国籍を問わず老若男女、色々な人たちが寝泊まりしていました。

演劇のワークショップで感じたような、日常ではなかなか出会うことのない個性的な人たちとの出会いに、「いろいろな考え方を持っていいんだな」と、自分の価値観を広げていった中根さん。

そしてそこで出会ったある旅人から「屋久島がいいよ!」という話を聞いて、数ヶ月後には屋久島に上陸。

あわよくば一緒に乗せてもらおうと、レンタカーを借りている他の旅人と仲良くなったことをきっかけに、一緒に宮之浦岳へ登ることになったのです。

本人の意思に反して、その翌日からも連日のように続く登山三昧の日々に、「えー、今日もかぁ・・・」と辟易しつつも、自分のことを「この人面白い!」と受け入れてくれた仲間たちと、和気藹々と過ごした時間は、中根さんにとって忘れられない一時となりました。

その後も、登山仲間との付き合いは続き、様々な山を一緒に登る中で、山登りの魅力に目覚めていった中根さん。

「山登りって、『山に登る』という旅なんですよね。そういう意味では旅との共通点もあり、山も面白いなぁ、と次第に思うようになりました」

行き当たりバッチリ!の人生

最近、中根さんが始めた新しい取り組みが「東海道を歩く」というイベント。
「気ままな歩きニスト」を名乗り、地元、愛知県の岡崎で町歩きのイベントを主催していた彼は、「地元以外にも色々歩いてみよう」と思い立ち、早速、このイベントを実行に移すのです。

最初は一人で歩きながら、SNSやグループチャットに写真やコメントを投稿することから始まったこの活動は、今では朝活の仲間やSNSのフォロワーさんたちを巻き込み、過去には何人かで一緒に歩くイベントも開催してきました😊

中根さんの気さくでやさしい、飄々としたお人柄と、途中参加も途中離脱もOK、目的地ですら場合によっては変更することも辞さない、という、あくまで「楽しむこと」を目的としたゆるーい雰囲気に、一人、また一人とファンが増えているのです。

中根さんの街歩きや東海道を歩くイベントでは、おしゃべりも大切な要素の一つ。
和気藹々とした自由で楽しい雰囲気は、小中学校の登下校の時の感覚にも似ている、と言います。

そして何より、「歩きながらのコミュニケーション」が、とても大切なのだ、と語る中根さん。
自分の手足を動かしながら、街や自然のリアルな空気を感じ、隣にいる誰かと他愛のない話から深い話まで、いろいろなことを語り合う時間。
いつもは話さないようなことを話したり、相手との意外な共通点に盛り上がったり。

そんな時間を大切にする中根さんのモットーは、「地球探検隊」というコミュニティを主催している中村隊長の言葉”行き当たりバッチリ”。

この言葉には、計画した面白さより、偶然性やその場の雰囲気に流されるままに楽しむことが、最終的に良い方向につながる、という想いが込められています。

さらに中村隊長のある名言が、今の中根さんの背中を押してくれます。

”正解は自分で作っていい。自分が求めた答えをいかにつくるかが大切”

サッカーや演劇の世界で感じた「正解はない」という実感とも繋がるこの言葉は、中根さんにとって「自分の正解」がなんであるかを探す上で、大きなヒントをくれた言葉なのかもしれません。

時には流されるままに、時には自ら貪欲に、自分の興味のあることに取り組み、着実に「中根WORLD」を広げていく彼の進む先には、中根さんにしか作れない唯一無二の世界が、大きく手を振って待っているのです☺️







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パーソナルライターおくやま・ふみ
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