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安物買いの銭失い〜布団タタキが空を飛ぶ〜
安価な物を買うと、品質が悪かったり、すぐに買い替えなければならなかったりするので、かえって損になるということ。
ちょっとした晴れ間に思い立って布団を干しました。太陽の光を浴びる絶好の機会にもなりますから。
私は執拗に徹底的に布団タタキで布団を叩くタイプです。重たい腰を上げてせっかく干したのだからとことんやってやろうという気になります。
そんな時の必須アイテムである布団タタキは100均で買ったものです。100均が誕生した当初は、「ハズレがあって当たり前」的な認識が蔓延していたように感じますし、個人的な経験でもその通りでしたが、最近はずいぶんと品質が上がりましたよね。それでも変わらず100円というのは凄い企業努力です。
そんな100均で購入した布団タタキの柄がポキっとおれました。折れた先はそのまま車も停まるアパートの共用スペースへ落下。幸いにしてそれが車にあたることはなく無事に回収しました。布団タタキが落下する刹那の私の表情というのは実にマヌケなものだったと思います。
ほっと胸をなでおろした時に思ったことは「やっぱり安物って駄目だなぁ」ということです。万が一にも車にあたって傷をつければ何万円の弁償になる可能性もある訳ですから。次はしっかりした作りのものを買おうなんて思ったりもしました。
と、ここまで思いを巡らせてハッと思うのは、確かに100均の商品は安いですが、先にもあるように品質はずいぶん高くなっていると思うんですよね。実際、この布団タタキも酷使されながら2年は使ったので十分なものだったのだと思います。安物買いの銭失いとは、安物=低品質を前提にしている諺であって、安物≠低品質の場合においてはその限りではないということですね。
諺や格言というのは実に示唆に富むものですが、誤った解釈をすれば時に思考停止を生むのだなと思ったりしました。今回のことを正しく言えば「不注意・不点検の銭失い」でしょうか。残りの人生において私が布団タタキを落下させることは二度とないと思います。
年末の大掃除で布団をまとめて干す方もいらっしゃるかと思います。布団タタキを落下させないようにくれぐれもご注意ください。