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2023冬ぷよ学会まとめ3

2023冬ぷよ学会まとめ

こんにちは。ぷよ学会主催者あやさです。
これは、2/12(日)に行われた2023冬ぷよ学会について振り返るための記事です。
ぷよ学会Youtubeアーカイブ↓

学会に参加した方、ご覧になった方、見られなかった方、今ぷよ学会について知ったという方。
大歓迎ですのでぜひ質問なり意見なりコメントを置いて行っていただけると嬉しいです。(ツイートしていただいても嬉しいです。笑)
本記事では3人目wataさんの振り返りをします。
他の発表者もまとめを作るのでぜひご覧ください☆
wataさんのTwitter ↓

3. wata 「受け」を科学する

ぷよの形や色によって制限されるツモのさばき方。多数のデータをもとにもれなく「受け」のできる手順について学びます!!

発表スライド


始めます!
受けの概念は解釈が難しく、前提や想定が異なることが理由と考えられます。
目的はこれです。
方法はこれです。(動画だと可愛い音とともに画像が出てきます。)
ぷよ用語についてです。
ぷよ用語についてです。
受けの基本は発表では省きました。解説を聞きたい方、wataさんのyoutubeへ!!
まず2×2の検証を行います。
縦に同色が二つ
横の同色
市松模様。色が確定していない場所に置く場合ゾロ受けを作ると8パターン、バラの受けを作ると24パターンできます。想定できる形のパターンを増やすことが、受けを広げることに繋がります。
2手にすると、1手目に対する設置の制約を受けます。「形受け」と「色受け」があると考えています。
まず色受けです。
色制約は隣接するマスに発生します。
安定状態の静的隣接と連鎖中の動的隣接があります。
動的隣接によってぷよが消えることを「暴発」と呼びます。この隣接について掘り下げていきます。
連鎖をすることを前提に考えると、前後の連鎖と静的に隣接している場合が多いので、隣接数は大体2以上になります。
実際検証してみます。
検証する連鎖は先折GTRで高さが333666の計27マスを利用し、6連鎖/7連鎖の全パターンで検証しました。併進隣接数は2.74となりました。
3.43の連鎖の例はこれです。静的隣接と動的隣接が多く発生することから隣接が中間の連鎖で多かったと考えられます。また連鎖数が大きいほうが増大する傾向にあります。これはぷよの数が多くなり隣接も多くなることが理由と考えています。
次は形受けです。
先折GTRのように固定部分がある場合には、固定部分に設置しても連鎖の候補数には影響しません。ただ形が固定なので設置するときの制約は強くなっています。このため固定部分を先に組むのは理にかなっていると言えます。連鎖セットの上部まで組めると形の制約はないので、色制約のみとなり受けが広くなります。
例はこれです。立てると上が自由ですが、寝かせると制約が生まれます。
連鎖セットの上部は下部を置いた後になるため、形的制約、隣接色制約が発生するので、制限がかかるのはある程度仕方ないかと思います。
固定部分で使えない組みぷよを連鎖尾に用い、固定部分完成後固定上部を活用していく。これが大事。
形受けの実例です。
GTRの固定部分以外に置く場合、連鎖構築の自由度を減らしてしまう組み方があります。
まず支え部分と同色ゾロの場合、5.6列目に寝かせると候補数を最も減らすことができます。候補数を残すには千切って置きます。だぁ積みとざぶとんを両方残せます。
その他のパターンはこうなります。候補数が減ると形受けの制約が強くなるので、初手周りで狭める設置をしてしまうことは避けるべきでしょう。
形受けの考え方です
一見窮屈になっても、ネクスト込みで確定している2手を置くことで広く受けられるとよいと言えます。またある程度色がならされているため、形を決定すると同時に使用する色も決めています。必要数を考慮したうえで形を選択、かぶらないようにすべきかと思います。
対戦に勝つためには受けより優先することもあります。
まとめです。
(皆さんここは読んでね)
(皆さんここは読んでね)
ありがとうございました!

感想コメント

かわいい!!
ボイス付きだー!!
静的隣接と動的隣接分かりやすい
GTRのときゾロ来たら4列目に縦置きしちゃうな
色と形に兼ね合いがあるんだなあ。核心に迫っている。

質問コメント

Q. ツモの出現確率やちぎりの数を考慮して評価は可能ですか?
→A. いずれやりたいと思っています。それが最善手の研究という形でイメージしています。
Q. フィールドに何も置いてない状況が一番「受けが広い」と思うのですが、「GTR」のような形を組むことで受けを狭めているのによく使われることに理由は考えられるでしょうか。
→A. 土台を決めることで、選択肢が減るので速く積むことができると思います。また大連鎖のためには折り返しが必要なので、返しやすいGTRが人気なのかと思います。
Q. 形受けの概念について、「良形を目指した」ときを限定して考察しているのですか?
→A. 連鎖尾は自由な形ですが、候補がより残るように置くのが最善手の一個かと考えています。今回は、連鎖尾につながる部分の形を5パターンに決めて、その形に対するぷよを置くパターン数を比較しました。

発表者の感想

【wataさん本人より】最優秀賞ということで、とても驚きましたが嬉しいです。 ありがとうございます。 今回の研究は「受け」について考えていた時に、そもそも「受け」という概念が本当にあるのか?という疑念を抱きました。 そこでアバウトにではなく、細かく見ていけば「受け」について何か見えてくるのではないかと考え研究することにしました。 結果、「受け」には候補数の多寡だけでは表現出来ていない何かがありそうというのも見えてきてしまいました。今後はその謎を解き明かしていきたいと思います!

本発表のまとめ、話せなかった内容についてYoutubeにあげられていますので、ぜひご覧ください!!

また、「受けを科学する」の補足として追加説明動画もアップしてくれています。初心者から上級者まで参考になる動画ですので、ぜひご覧ください!

あやさの感想

このようにツールを使って莫大なデータについて考えることができるという驚きがありました。ぷよぷよは「追求できる」ゲームであると考えていますので、この発表をきっかけに全ぷよらーが受けを科学するようになると楽しそうですね!
また動画を流すという画期的な方法で発表していただきました。緊張しまくりな私も、次はそうしてみようかしら…。
✨wataさん、2023冬ぷよ学会最優秀賞おめでとうございます!!!✨

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見ていただいてありがとうございます。精進します!🌸 ぷよミニ大会/ぷよ学会は春夏秋冬3か月おきに開催しまとめるので応援よろしくお願い致します!!!