絵を描くのが好きかどうか分らなくなってきた人へ。
絵は終わりが無い
最近、描けば描くほど
終わりが見えない世界だと
分かってきた。
ハマればハマるほど
面白さが増すと思ってたけど
これ逆だ。
ハマればハマるほど
しんどさが増す。
描けば描くほど問題点が見えてきて、
描けば描くほど壁の高さが明確になる。
一生描いてもたぶん、
描きたいもんが描けないんだろうな
って感覚になる。
まぁだから面白いんだけど、
ずっと続くとしんどい。
描き始めの頃は「面白い」が
最もな感情で、
だからこそ描け続けられた。
描くって行為は、
自分がなんだかクリエイティブで
高尚な人間になってる気がして気持ちいいんだよな。
オレ、絵、描いてるんだぜ?
すごくねぇ?
ってほくそ笑みながら
街を闊歩したくなる(←??)
あと、
同じように絵を描いてる人の悩みが
自分と重なると、
「分かるぜ!辛いんだよな!なぁ!」と
なぜか激しく嬉しく共感する。
悩みはツラいことなのに意気揚々。
これは、
一流のイラストレーターが抱えてる苦しみが同じ=同じ土俵の俺さま
っていう錯覚に酔いしれる。
勘違いしちゃうんだよな。
だから最初の1年や2年、苦しくても
(これぞ表現者の俺様…!)って
ケタ違いの勘違いが、
描く苦しみにグニュ〜ッとねじ込む。
だから描き続けられた。
苦しんでこそ表現者。
これが変に転換されて
成長欲をビビッと刺激。
んで酔いしれる。
だけど普通に考えて
苦しみたくないわけよ。
何のために苦しんで描くかっつーの。
楽しみたいの。こっちは。
そう思うワケ。
なのに描き続けると、
描けば描くほど問題点が見えてきて、
描けば描くほど壁の高さが明確になる。
悩みの解像度は高くなるのに
解決策も難易度が高くなるからしんどい。
そして楽しさは遠のいて、
俺様じゃないことも明確になる。
上手くなるほどに
どんどんドーピングが切れて
我に返っていくような感じやな。
そうなると今までの悩みが
悩みですら無いことが分かるわな。
「あなたが今までやってきたことは
ウォーミングアップですよ。
これからが本番ですよ?www」
って言われてる感じがすんのよ。
同じ土俵に立っていないにも関わらず
表面的な悩みが同じというだけで
自分は同じ土俵に立てていると
勘違いして酔いしれていたことが
ハッキリと分かってしまう。
多分これを話してる最中の悩みも
今後描き続けていけばおそらく、
悩みですらない悩みだったんだなと思う日が来る。
絶対来る。
うわ…来んのか。
喋ってて分かっちゃったよ。
変なとこ分からせよってクソボケ。
来んなよ。くそー。
うわー来んのか…。
めんど。
今までの悩みは
自分をクリエイターとして高揚させるための起爆剤の一つに過ぎなかった…
っていうのが分かっちゃうんだろうな。
だから本当に描けば描くほど
面白くなくなってくんだよ。
絵の才能が必要
絵が上手くなるために
才能は必要ないと思ってる。
レベルに適した描き方を理解して努力すれば一定水準までは誰でも上手くなれる。
と思ってる。
だけど
より絵が上手くなるために
必要な才能はあると最近感じる。
しんどいと思うことを面白く思う才能。
これ。
けどまぁ、
これは絵に限らんよな多分。
ある程度上手くなると、
(※上手くなったと実感する
基準も個人差あります)
予測以上に良い絵は描けないし、
いくら練習しても予測以上に上手くならない。
自分の絵に対する評価基準もカラくなってるから
人から評価されても純粋に喜べなくなるんよな。
これを当たり前のように乗り越えてんのがプロのイラストレーターの
入り口なんだって分かっちゃうんだわ。
ちょっと考えたら分かんだよ。
30そこらで絵の練習を始めて、
気が向いたら練習して、
しかも2時間足らずで飽きて、
作品もまばらに投稿。
それだけで常時食っていく。
ムリだろ分かれよバカがよ。
って話な。
まぁだからこそ
講師業を始めたんだけど。
それにややこしいのが
絵を描き始めた初期の方が売りやすい。
初期は時間が相当かかるし、
試行錯誤した回数も相当数あるし、
審美眼的なものは素人だった。
それに
数少ない作品で愛着も出るから
「すげぇ作品ができてしまった…!」
「これは売りたい…愛してるぜ!」
て感じで売りたくもなるけど、
絵を描き続けると
クオリティが上がるのと比例して
自分の絵に対する評価基準もカラくなる。
理屈を知ってるから絵の汚さも分かる。
だから
「なんか微妙……」と感じて
売りたくなくなるし、
売るのに自信が無くなる。
絵の出来上がりは今が高い。
感情の高鳴りは初期が高い。
これがどっちも比例して
上がれば最高なのに。
「すげぇ作品ができてしまった…!」て
高揚した気分を味わうために描いてたのに、
感情は別にグンと上がらない。
しっくりこないけど
一番近い表現で言うと飽きた。
もともと飽き性だけど
やっぱ飽きた。
うん。飽きたな。
絵、飽きたわ。
飽きたのか?
飽きたのかー。
俺は、やりたいことは平均以上のスコアを叩き出せる性格だよな、うん。
だけど志が高くないから
平均を上回った瞬間満足しちゃって
とたんに飽きるよな。
部活も
仕事も
絵も
食事も(←?)
全部平均ぎり超え。
(もう満足です)って
気持ちが打ち切りにすんだよな。
というか平均以上を目指すとなると、
楽しいより苦しさが上回る世界って
分かってんだろうな。
楽しいに留まりたいだけで、
苦しいを避けてるだけか。
で、楽しいも何回もしてると
味のしなくなるガムと一緒で
楽しさが無くなる。
で飽きる。
何で描いてっか
分かんなくなんだな。
きっとこれも乗り越えて、
ただ息をするように描き続けられる人が、絵の販売だけで
食っていける人なんだろうなと思った。
普通に疲れた。
うん。疲れたんだよ。
疲れた割によくやったよ。
結果もソコソコ出たしだ。
よくやった。
はいはい、よくやったな。
画力を上げるために練習して、
ずっとアイデア出し続けて。
終わりが無い。
しかもどんどんシンドくなる。
鬼畜だな。
ダークソウルかよ。
(※激むずゲームタイトル)
こんな鬼畜、
何で描いてっか
分かんなくなんだな。
こんなことをするのであれば
他のことに時間を使った方がもっと楽しい。
映画観たり
ゲームしたり
ジムに行ったり…。
そういったことに時間を費やした方が
自己投資にも成り得る。
そういった時間を全部投げ打ってでも
創作する時間に充てる。
頭がおかしいな。
だから、
苦悩しながらでも
(良い絵を描きたい)と、
(納得する絵を表現したい)と
もがく全ての人を心底尊敬する。
全員頭がおかしい。
鬼畜の世界に足ツッコんでる。
鬼畜の所業よ。
ダークソウルかよ。
本当にすごい。
簡単に出来ないと分かってるから。
絵の講師
最近、
絵を描く楽しさを担保しつつ
絵のしんどさから上手いこと逃れられる
道があることに気づいた。
添削だな。
絵を描く時間よりも
講師業の方が楽しいと感じるね。
添削。
あれは楽しい。
良い。
めっちゃ良い。
むずかしさもあり
楽しさもある。
スーパーマリオみたく
いい塩梅だよな。
ダークソウルみたく
ダークじゃない。
まず、
依頼人の「こう描きたい」って
要望が8割分かる。
もう絵で描いてるから
言葉にせずとも分かんだわな。
作品だと0から
作らないといけない。
こちとら脳みそ10㏄だから。
2分後の予定しか思考できないワケよ。
即キャパオーバーっつーわけ。
そして、
イラストそのものの依頼も
そうはいかない。
なんてったって
相手は描かない。
絵を描くという
大変さも難しさも
共有できない。
だから何となくのニュアンスで
やりとりをすると
トラブル必須。
まずそれを同じ目線へと
チューニングするため
フルで日本語を活用する必要がある。
流ちょうな公式日本語(←?)が
必須だよね。きちぃね。
私、ただでさえ
日本語がおかしいよね。
積んでる脳みそ10㏄。
5時以降は擬音しか出んよな。
だからまず正しい日本語へ
変換する作業が必要やん。
こりゃもう
グッタリもんよ。
さらに、
イラストが要望に近いかどうかの
やり取りもやはり
公式(←?)の日本語必須。
正気かよ?
絵だぞ?依頼物は。
それを言葉で意思疎通ぅ?
頭がおかしいぞ絶対。
絵には絵で返した方が
うん倍も伝わるだろ。
(※それが出来ないから依頼がある)
それに比べて添削は良い。
やはり良い。
絵に絵で返すんだから。
意思疎通の難易度が格段に下がる。
最高にイイな…うん、
話せば話すほど、うん…
良さが色濃くなってきたぞ。
いいな、添削…。
添削のやり取りは
僕のバーニンした
破壊的日本語でも
容易に伝わるし。
相手も絵を描く人だから。
極論、言葉0でも絵のみで伝わる。
積んでる脳みそ10㏄。
これでも十分理解可能。
そして何より
苦悩しながらでも
良い絵を描きたいその気持ち。
尊敬する。
尊敬するから
こちらも熱が入る。
もう表現したいことなんて
ぶっちゃけチンカスみたいなもんしか出てこん俺には出来ない芸当だよ。
それをやってのけてんだ。
すげぇよ。
頭がおかしいなホント。
大丈夫かよホント。
すげぇ~www
その心意気に、
オッケー任せろ!
10㏄全部溶かしてやんよ!
絶対いいものに仕上げてやんよ!
って熱が出る。
良いな。添削。
熱い。熱くなる。な。
俺は要望通りの絵を仕上げる快感を。
そして依頼人は描き方を知れる、
そしてワンランク上がる。
超win-win。
ずっと練習してきた理屈や、
身体の仕組みを
添削で思う存分発揮できる。
一番楽しい。
大変ありがたい場を貰ってるな。
それに添削絵は
8割完成した芸術品だと思ってる。
だからゲスい話し、
残りの2割の一番おいしいところを私は食えるわけだ。
サッカーで言うシューター。
めっちゃ花形。えーい(←?)
それを常時味わえる。
絵を描くにあたって
一番苦悩だと感じた過程は
アイデアを出すことだったよね。
0→1を作る工程。
これがしんどかったし
今もしんどいよね。
やっぱ白紙から何かを作り出す、
これがしんどい。
(※矛盾してるけど時によっては
一番楽しい作業でもあります)
添削はそれをしなくていいもんね。
最高だろう。これは。
だけどこの、
添削が楽しいっと思えてるのは
タイミングが良かったからだな。
絵の練習真っ最中の時に
添削がきたらプレッシャーになってたろうし(今もプレッシャーは感じるけど少ない)
数もこなせない。
作品作りのためにやってきた絵の練習。
これが作品作りに飽きた今、
大いに役にたっている。
と思いたい。
何より今の私の性に合ってるよな?
な?だよね?
絵はしんどいから面白い
けど、やっぱり、
なんだかんだ線を引くことや
絵を作ること、作品が出来上がる瞬間は好きだ。
好きだな。
鬼畜だけどやっぱ。
しんどいけど
しんどさが増すほど
好きなんだよな。
ほら、お前さ、
ダークソウルシリーズ全部
やってんじゃん?
あの鬼畜ゲーム。ね?
鬼畜だからこそ
やってたじゃんね?
負け確ボスと思ったら
勝たなきゃ進めない絶望を
味わいながらもやったじゃんね?
あまりの難しさに、
あまりの理不尽さにブちぎれて
コントローラー壊しかけたじゃん?
イカレてんよ。
頭がおかしいなお前は。
イカれてんな。
さっさと辞めなさいそんなゲーム。
ゲームは本来楽しむためなのに
ブちぎれながら、
罵詈雑言吐きながら、
泣きそうになりながらやったじゃん。
でも結局さ、全シリーズさ、
トロフィー100%じゃん?
そうだよそれだよそれ。
絵もそれだよ。
その感覚だよ。
結局クソムズイ方が
楽しめる気質なんだお前はさ。
クソどMなんだお前はさ。
(絶対描けない、
これはもう無理だな。
俺には描けん。
うん、諦めよう)
そっからだよ。
そっからが本番だ。
楽しむための序章だバカだな。
そこ乗り越えるのが楽しいって
ダークソウルで学んだじゃん。
それが楽しんだよね?
最高じゃん?
ドMに。な?
そうだ。
ダークソウルやろか、一回。
鬼畜に立ち向かうあの快感、
脳汁があふれ出す気持ちよさ、
あれ思いだすためにさ。
そうだ。
エルデンリングやろう。
(ダークソウルシリーズの一つ)
うん。
絶対超えられない壁を
乗り越えた瞬間の脳汁大解放を味わえ。
それまんま、
絵でも味わえるから。
エルデンリングは
終わりがあるけど
絵は一生脳汁大解放を味わえるぞ。
一生味わえる合法麻薬だね。
最高だな。
まだまだ遊べるじゃん。
イケるイケる。
どMのお前なら描けるよ。
余裕じゃん。
次描くの楽しみになってきたな。
やろうか。
やろう。
描こう描こう。
やれるやれる。
「好きが分かってるなら
ずっとそこにいるべきだ。
それほど幸せなことはないから。」
って誰かが言ってた言葉、
みごと心にぶっ刺さったから
幸せだと再確認できたな。
ぶっ刺さったんなら
覚えとけよおまえさ。
だからまぁすったもんだあるけど
ずっとこのまま絵に携わっていった方がいいって。
しがみついといた方が幸せだって。
居座るべきなんだよ。
離れたら多分後悔するっておまえ。
もっかい好きになればいいだけだわ。
そんだけだわ。
余裕だ余裕。
ぷいん
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