結婚の必要性?その2
キャリアウーマンの親友からの、突然の恋しちゃってる宣言。
あれからはや2週間が経った。
状況はどんどん悪化しているようで(彼女にとっては好転なのか?)、どうやら近いうちに別居するらしい。1週間後にまた白金高輪に集まった私達。
「なんか、もう、今更って感じなんだよね。」と、彼女は銀杏を食べながら話し出す。
そう話し出す彼女は淡々と悩みを打ち明けてくれた。
聞くと、仕事と育児に追われすぎて、ここ半年間で彼女は鬱になっていた。
精神科に通い、抗うつ剤の副作用と闘っていたのだ。
彼女のことだから私はもちろん知らされていなかったし、毎晩疲れて帰ってくる旦那にも全く話していなかったらしい。話しても状況が良くなるとも思わなかったし、病んでる自分を誰にも知られたくなかったからだそうだ。
私達はどうして、こうも生きるのが下手なんだろう。
私は言った。
「それってさ、旦那がどうこうって話じゃないよね。 多分、人間的に、自分の方が成長しちゃったんだよね。で、いつの間にかどうにもならないくらい差が開いちゃってたってことじゃない?」
仕事を任されると、どんどんと責任が増えていく。
必死にがんばるうちに、誰かに頼ることがうまくできなくなってしまう。そんな女性たちは自分のメンタルをコントロールすることが上手になって、いつしか、パートナーよりも人間的に“上“になってしまう。
「この人にこの仕事を任せるのはやめておこう。」
「多分、こういう反応をするから私がやってしまおう。」
仕事脳で考える癖がついているので、仕事を振る人を選ぶかのように、
パートナーにも接してしまう。そして、いつしかパートナーに物足りなさを感じているの自分に気づいてしまうのだ。
果たして、この感情が生まれた瞬間、
結婚という肩書は無意味になるしか方法はないのだろうか?
パートナーと一生を過ごすというのは、そういうことも飲み込まなくてはならないのか?
そういう彼女が携帯のロックを解除すると、新着物件の不動産ページになっていた。
25歳OLの日常です。