『アーセナルにおいでよ』--私もいまだにあがいてる時がある…
意外になかなか読まない
あさのあつこ著作の本ですが
今回はタイトルと装丁を見て手にしました
年齢的には全く違う世代が主人公の物語でしたが
自分が10代の頃に経験した事にも
少しは似た部分があったりで
最後まで読み切りました
『アーセナル』とは
英語で「兵器庫」や「武器工場」を意味する単語。
転じて「豊富な資源」や「手段」を指す表現としても用いられる。
という
その転じての方の意味側の物語
もちろん何歳になってでも
自分のために使える手段は必要だけど
未成年者の自分を守るための手段や
それを使える場所というのは
なかなか手が届きそうで届かない
その可能性を作ってくれ
つないで広げていくそんな場所があるということ
何も誰も助けてくれないのでは頼れないのでは?
自分は閉ざされて外に繋がっていないという絶望感
そこからの脱却することに巡り合える場所
もちろん物語のように
その場所に行けば何かが見つかって
どんどんその速度で自分の希望が実現されていくものでも無いけど
誰かが手を差し伸べてくれる
そしてその手をつかんだ自分もその後に誰かに手を差し伸べる
そんな繰り返しの可能性がある場所
しんどい頃を通り過ぎてきて
そこから逃げてきて
どうすれば良いかを
少しでも可能性をつなげる
読み終えたあとは
少し元気になって力が出そうな
そんな気持ちに
なれるようでした
私が読む内容としては
大人で手を差し伸べる側の年齢なので
自分の逃げる方法を使うには
少々疲れすぎているからかもしれません
それでも読んだら
それぞれの立場で何かの思いが
生まれそうな物語でした
いいなと思ったら応援しよう!
気に入っていただければ応援よろしくお願いします。行動し続けるはげみになります。