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0032 アキ・カウリスマキ監督『白い花びら』聖地巡礼

2023‎年5‎月6‎日(土)にフィンランドのヘルシンキでアキ・カウリスマキ監督の『白い花びら』(Juha)の聖地巡礼をしてきました。

作品はフィンランドの国民的作家ユハニ・アホの名作をサイレント・フィルムとして映画化。
お話は、フィンランドのド田舎でキャベツ栽培で生計を立てている夫婦ユハ(演:サカリ・クオスマネン)とマルヤ(演:カティ・オウティネン)のもとにオープンカーに乗った色男(←はっきり言ってヒモ)シュメイッカ(演:アンドレ・ウィルム)が現れマルヤを誘惑し、マルヤはヘルシンキまで行ってしまうという三角関係メロドラマ。
シュメイッカ役のアンドレ・ウィルム(2022年2月9日没。RIP)はアキ・カウリスマキ仏舞台作品の『ラヴィ・ド・ボエーム』『ル・アーヴルの靴みがき』のマルセル・マルクス役の人でストラスブール生まれのフランス人。フィンランド舞台の『白い花びら』は無声映画として製作されたので、言葉の壁は完全にクリアできてます。

映画本篇登場順に聖地巡礼先をご紹介。

まずはヘルシンキ中央駅前通りとなるカイヴォカトゥ/ブルンスガタン通り Brunnsgatan/Brunnsgatan 。
Kaivokatu (Helsinki) – Wikipedia
真正面に見えているのは老舗デパートのソコス Sokos 。
Sokos verkkokauppa

シュメイッカがオープンカーで乗り付ける先は、ソコス・デパートの上層階にあるオリジナル・ソコス・ホテル・ヴァークナ・ヘルシンキ Original Sokos Hotel Vaakuna Helsinki 。
Original Sokos Hotel Vaakuna| Hotelli Helsinki - sokoshotels.fi
しばしばホテルが映画の撮影場所になってたりすると私は宿泊しちゃったりするんですが、残念ながらこちらのホテルには泊まってません。

ホテルのドアマンの立ち位置に立ってみようとしたが、逆光だったので後ろに下がって立ってみた

時計台はヘルシンキ中央駅 Helsingin päärautatieasema/Helsingin rautatieasema の建物の一部。
Helsingin päärautatieasema – Wikipedia

ルュフドュンカンタヤット Lyhdynkantajat というヘルシンキ中央駅正面玄関の大きなランプを抱えた大男の立像も本篇に登場します。愛称は石男(キヴィミエヘット) Kivimiehet 。
Lyhdynkantajat – Wikipedia

石男4人組はフィンランド国鉄VRのイメージキャラクターとしても活躍中

ヘルシンキ中央駅の地下にあるヘルシンキメトロの鉄道広場(ラウタティエントリ/ヤルンヴェグストルゲッツ) Rautatientorin/Järnvägstorgets 駅のエスカレーターも登場します。
Rautatientorin metroasema – Wikipedia

『白い花びら』Tシャツを着てエスカレータの前に立ってみた

©2023 プッチー・ミンミン
©1998 Sputnik Oy

アキ・カウリスマキ監督他作品の聖地巡礼
0023『罪と罰 白夜のラスコーリニコフ』
0024『カラマリ・ユニオン』
0025『パラダイスの夕暮れ』
0026『ハムレット・ゴーズ・ビジネス』
0027『真夜中の虹』
0028『マッチ工場の少女』
0029『愛しのタチアナ』
0030『トータル・バラライカ・ショー』
0031『浮き雲』
0033『過去のない男』
0034『街のあかり』
0035『ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区 バーテンダー』
0036『希望のかなた』
0178『コントラクト・キラー』

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