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「俯瞰する力」を読んで

福永祐一調教師の考え方や性格は共感するところが多かった。 また、調教師という「馬を育てる職」と教師という「人を育てる職」には近いところがあると思う。 とても、考えさせられる本だった。


タイトルにもある「俯瞰する力」について 自分の心の中に、もう一つの目を持って、自分を俯瞰して見ること。 自分は何に優れていて、何に劣っているのかという自己分析をすることができるかどうか。 これは本当に大切だと思う。自分も、自分が何者かもう一度考え直したいと思った。


笑われて傷つくようなプライドは持っていない。 必死に頑張っている人を見て笑うということは、その人が頑張っていない証。頑張っている人の気持ちが少しでもわかる人は、嘲笑などするはずがない。


これは、子どもにも話してあげたい。結果や成果ばかりに目を向けず、その人の頑張りや努力、そこに至るまでの姿に目を向けたい。


自分を変えるためにビッグマウスを貫いた 良くも悪くも棘のないそんな自分を変えるには、心を決めて演じる必要があった。

これは自分も同じ性格で、悩んでいること。自信がない上に、臆病な性格。何か頑張るためには、思い切って大口を叩くことも必要になってくるのかな。ストレスは凄いだろうが。


自分はうまくいかないことや納得ができないことが続いた時、原因を見極める→修正する、といった作業を繰り返してきた。「できない自分に」とことん向き合うことこそベストな選択だと思う。

できないことや失敗からは目を背けたくなるのが人間。そこから逃げずに向き合える福永さんはやはり凄い人。尊敬する。


北橋先生の言葉「人から嫌なことを言われて不愉快な気持ちになっても、同じ土俵に上がるな。」 「たいていのことは笑って許せたとしても、『こいつだけは許さん!』という人間が出てきたら、その時は一生許すな」

人間には様々な人がいて、やはり合わない人もいる。レベルの低いと感じる人もいるかもしれない。やはり、避けられるストレスは避けて、自分の人間関係は自分で作っていきたい。


サッカーでは、ゴールを決めることよりも、ゴールにつながるパスを出すほうにやりがいを感じるタイプだった。

これは自分も全く同じ。いかに友達にゴールを決めさせて、「ナイスパス!」といってもらえるかにやりがいを感じていた。元々目立つのは苦手な性格で、ゴールして褒められても照れて上手く喜べなかった。でも、アシストパスは、友達に感謝されることで、素直に喜べた気がする。そういえば、教師を目指した気かっけも、中学時代のテスト勉強で数学を友達に教えて感謝されたことだった。やはり自分は誰かを喜ばせたいという思いで今の仕事をしているのだ。今は、目の前の子どもたちに、勉強がわかる喜びを味わってもらうために、努力していきたい。


高校1年生のとき以来、30年ぶりに勉強らしい勉強をしたが、やはり興味のあることだから面白かったし、学生当時よりもむしろ記憶が定着しやすかったのには、自分でも驚いた。「好きこそ物の上手なれ。」やはり、これに勝るものはない。

まさに主体的に学んだという証。教師として子どもたちにいかにそのように思ってもらえるか。教科(算数)の魅力を伝えて好きになってもらえるか。研究しがいのあることだ。


気になったところには付箋を貼って、書き出してみた。
人として、教師として、また馬券師として(笑)学ぶことの多い本だった。
読んでよかった。

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