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2024年買った山道具ひとまとめ

今年は冬タイヤ新調に車検。
これ以上、山道具は新たに買わないと自戒を意を込めて。

また9月ですが総まとめです。

① R2・テックフェイス・フーディ(パタゴニア)

パタゴニアのテクニカルフリースです。
春スキーのアウターとして4月に購入しました。

テックフェイスは従来のRシリーズの表地を高強度化することで、クライミングや登山などでアウターとして積極的に使えるようにしたシリーズです。

その強度は以前、R1・テックフェイスを持っていたので経験済み。
岩にゴシゴシ押し当ててもほとんど毛玉を生じない、ナイスなウェアです。

5月の渋峠

なので、春スキー用のアウターウェアとして購入しました。

ポカポカ陽気の春スキーはウェアの選択が難しい。
スキーウェアだと汗ビチョビチョ。
でも滑走時は風を切るので、ちと寒い。

そこでテックフェイス。
ほどほどな保温力。
ほどほどな耐風性。

嵩張るので登山ではイマイチ使いづらい。
しかし、春スキーでは最高のお供。

月山や渋峠の春スキーで使用して、狙いパッチリ。
リフト中は暖かすぎず、かつ滑っていて冷えすぎず。
絶妙に心地よい状態をキープしてました。

② フォーカル58(グレゴリー)

北岳 肩の小屋にて

グレゴリーのULザックに対する回答。
それがフォーカル58。

ザック重量1200 gのフレームザック。
公式の最大積載重量は15.9 kgですが、かなり安牌寄り。

16 kgで丁度いいくらい。
先日は余計なモノマシマシで20 kgで涸沢まで歩きましたが、特に体に痛みや過度な負担は出ず。

重すぎないフレームザックで、夏もガッツリ背負いたい人にはかなりオススメ。

背面〜ヒップベルトが一体構造でフィット感よろし

背面はメッシュで、本体と隙間があります。
背負っていてもこの隙間は維持されており、背中ムレなく快適。

ヒップベルトもしっかり。
バルトロほどではないですが、そこそこのホールド感があります。

サイドポケットは口が二つ。真上と、斜め。
ウォーターボトルなどは脇差のように斜めに挿せるので四十肩にも優しい設計。

唯一の改善ポイントはサイドのコンプレッションベルトが、細い紐であること。
個人的にはもっと太くあって欲しい。
でも、わりかしコンプレッションはできているので及第点です。

③ エスパース・クエスト2(ヘリテイジ)

eVentのシングルウォールテント。
しばらく使用してみて、かなり使い勝手良いです。

結露はテント上部にのみ、少量生じる

特にeVentの透湿性は期待以上。
入り口のメッシュと、上部の通気孔を塞いだ状態で一夜を明かしても、テント上部の僅かな水滴が付く程度。

Djedi DCF-eVentに勝るとも劣らない耐結露性能は、期待以上です。

涸沢にて

シンプルなシングルウォール形状なので、張る場所にもあまり困りません。
実際、この時は土曜15時に涸沢に着いて、難なく設営できました。

広々空間

クエスト1か2で迷い、幅広・背高のクエスト2にしましたが、これも正解。
靴なども全て幕内に入れる必要がありますが、それでも十二分なスペースがあり、すこぶる快適です。

専用前室

雨天時の快適性を上げるフライ。
フロントだけ覆う、ハーフフライです。
まだ山の中ではこれを必要とするほどの雨に見舞われていないので、これから使って後にレビューします。

④ハイブリッド・スリーピングバッグ(パタゴニア)

パタゴニアのハーフシュラフです。
既に廃盤品で、状態の良い2016年製を見つけたので購入しました。

シュラフ部分は胸の下くらいまで。
そこから上はフーディニと同じ材質のシェルでできています。
上半身はフード付きダウンジャケットを併用すること前提。

モンベル3番とほぼ同じダウン量が胸から下に集中しているため、ダウンジャケットとの組み合わせ次第で春〜初冬まで長く使うことができます。

また、シュラフ部分にはジッパーが存在しないため、出入りにいちいちジッパーを操作する必要がありません。
これが何よりの嬉しポイント。
私はシュラフのサイドに付いてるジッパーがこの世全てのジッパーの中で一番嫌いです。
シュラフに出入りするたびに腕が「ウギギギ」となるあの感覚をしなくて済むだけで、このシュラフには価値があります。

⑤ ウルトラライト・ダウン・フーディ(パタゴニア)

こちらも廃盤品。
やはり状態の良い2015年春製(SP15)を見つけて、購入しました。

「ウルトラライト」シリーズは現行の「マイクロパフ」シリーズの登場とともに、2015年秋シーズン(FA15)を最後に廃盤になりました。
パタゴニア的には「そのくらいの保温力なら、化繊綿で再現できたからそっちでいいでしょ?」というスタンス。

しかし個人的には、静的保温着はダウン一択派(動的保温着は化繊であるナノエア信者です)。
後年には「アルプライト」シリーズという、より軽量なダウンジャケットも発売されましたが、そちらは表地が10デニールと非常に薄く、日常使いで補修が追いつかないほどの大量の穴が空きます。

なので、メルカリ、ヤフオク、セカンドストリート、トレファクファッション、コメ兵など巡りに巡って、ようやく見つけました。
廃盤から年数が経っているので、状態良いものを探すのはなかなか苦労します。

また、最終モデルであるFA15は私の持っているSP15に比べて立体的な裁断構成にマイナーチェンジされてます。
立体裁断はFA15のみで、その後すぐに廃盤されたので割とレアモデルです。
欲しい方は、こまめに検索してみるといいかもしれません。

⑥ アルパインサーモボトル・チタン(モンベル)

日本酒専用容器です。
日本酒を冷たいまま山に持って行くためだけに購入しました。

先日は凍らせたウェルチと一緒に持ち運び、9時間歩いた後も満足いく冷たさを維持していました。

ステンレス版も持っていますが、そちらは雪山用。
チタン版は金属臭無く、繊細な香りを維持したい日本酒にはピッタリです。

福海(長崎 福田酒造)

ちなみに先日持って行ったのは「福海」。
2024年にリブランディングした長崎の酒で、かなり良い酒質に対してリーズナブル。
注目株です。

⑦ ハビチュード4(MSR)

白山のベース、市ノ瀬にて

MSRのキャンプ用の大型テントです。
山道具というより、ベースキャンプとして使ってます。

GWの月山スキー場

一番の活躍の機会は、毎年GWの月山スキー。
寒河江のキャンプ場をベースとして3〜4泊するので、デカいテントは本当に快適です。

どのくらいデカいって、シングルサイズの家用マットレスを敷いたってまだまだ余裕があります。
また、テントの中で普通に立てます。頭は天井に掠りもしません。

春スキーでグチョグチョになったフリースやスキーウェアをテント内で干す余裕もあります。

使用頻度はそれほど高くありませんが、2泊以上の山以外のテント泊ではハビチュードで本当に快適ライフ。
連休には欠かせない相棒になりました。

⑧ キャンプ羽釜3合炊き(ユニフレーム)

涸沢にて

先ほどのハビチュードはキャンプ用品ですが、こちらは歴とした山道具です。
製品名が何やら不穏ですが、山道具です。

山の炊飯で大切なことは何でしょう。
イチにしっかり吸水。
二に圧力です。
山小屋では圧力鍋を使って米を炊くとも聞きます。

キャンプ羽釜はステンレス製の分厚い蓋によって、擬似的な圧力鍋と化します。
本体はアルミ製で、しかもこれは2021年製限定のテフロン加工モデル。
絶対に失敗することのない、最強の炊飯クッカーです。

炊き込みご飯を3合炊いた様子がこちら。
120点です。

しかも、底には「おこげ」も出来ていてビックリ。
焦げ手前のなんちゃっておこげではありません。
ちゃんと「食べておいしいおこげ」でした。

重量は1.35 kg。
テントを余計に一張持って行く程度の重量増です。
誤差ですね。

標高2300 mの涸沢で120点を叩き出せるのだから、むしろ重量的にはマイナスとも言えます。

満足度ランキング

1位:ハビチュード
2位:エスパース・クエスト2
3位:フォーカル58
以下同列。

満足度で見ると、1位は大型テントのハビチュード。
とにかく、ベースキャンプで家が如く過ごせるので本当に満足です。

2位はクエスト2。
正直、カタログスペック的にもっと結露するかと思っていましたが、期待を上回りました。
シングルウォールなので癖はありますが、もっと多くの人に触れてもらいたい一張です。

3位はザックのフォーカル58。
やはりグレゴリーは凄いです。
本体1200 gで20 kgの荷物を難なく背負えるのは、流石としか言いようがありません。

それ以外は同列なのは、まだ使用頻度が少なく良し悪しを見極めきれていないからです。
R2・テックフェイスは24-25シーズンの初冬スキーおよび春スキーで真価を計りたいところです。
秋山登山でも少し使うかもしれません。

チタンボトルと羽釜はまだ買ったばかり。

ダウンジャケットとシュラフも、本格的に有難いと思うシーズンは秋以降。
最近は猛暑や残暑続きで9月に入っても夏感が拭えないので、これからどんどん使って評価していきます。

さて、9月中には次シーズンのスタッドレスタイヤ新調。
11月には車検が待ち構えてます。
スキーのシーズン券も買わなきゃ。

今年はどうか、これ以上の余計買い物をしないように自戒の念をもって締めさせていただければと思います