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【その1】断捨離・厳選パタゴニア【ドナドナ編】
登山着から日常着まで、大半を占める我が家のパタゴニア。
当然、買う前には十分な下調べをし、可能な限り試着をし、無駄な買い物にならないように心がけています。
しかし、実際に着てみると「なんかこれ、ちゃうな」としっくり来ないことはしばしば。
あるいは、一時は気に入っていても、諸々の事情で手放してしまうことも。
今回はそんな断捨離されたパタゴニア製品を一挙紹介します。
併記の購入価格は定価だったり、アウトレットだったり、古着だったり。
写真がメルカリの出品写真っぽいのは、メルカリの出品写真だからです。
1. ナノエア・ライト・ハイブリッド・ジャケット
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売却額 9,200-
ナノエアライトのハイブリッドです。
現行モデルは背面がR1エアになっていますが、この2017モデルは伸縮性と通気性のあるフリース生地でした。
主に秋春登山やゲレンデスキーのインナーとして大活躍。
かなり使い込みましたが、R1エアの登場によって立ち位置が曖昧に。
暖かさを求めるときは通常のナノエア、通気性を求めるときはR1エアと使い分けるようになったため、ドナドナ。
2. ベターセーター
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売却額 7,200-
地味にアメリカでは人気No. 1のフリース。
秋冬の普段着として2年間使い続けました。
少し重いことを除けば生地感しっかりしており、オススメの一着です。
良い意味でアウトドアウェアっぽく無いこともあり、若干のフォーマル感が出ます。
しかし、後年にR1エアやシンチラを購入したことで出番減少。
まったく着ない期間が続いたことから、ドナドナ。
3. レトロ・パイル・フリース・プルオーバー
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売却額 10,000-
古着で買って、あまり期間を空けずに古着で売ると、収支がプラマイゼロになることもあります。
手放した理由は妙な丈の短さと、嵩張り。
生地が厚いため、プルオーバーで脱ぎ着し難いのもマイナスポイント。
カンガルーポケットはスマホ程度でもダランと垂れ下がって、これもイマイチ。
加えて胸元のワンポイント青がワンポイントと言うには大きすぎ、若干の悪目立ち感が気に入らず、ドナドナ。
4. レトロ・パイル・ジャケット
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売却額 8,000-
先のレトロパイルがプルオーバーで気に入らなかったので、ジャケットならどうだ?の一着。
しばらく愛用してましたが、やはりお気に入りR1エアくんと競合してしまったため、ドナドナ。
5. バギーズ・ジャケット
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売却額 10,000-
春秋用にと購入し、特にベターセーターと合わせたときは超お気に入り。
しかし、季節が悪い。明確な春や秋がほとんど消滅した昨今の日本では、これを着る機会が消滅しました。いつ着たらいいのか分かりません。
本当に、アパレル業界は気の毒にと思います。
というわけで気候変動を言い訳にして、ドナドナ。
6. シンチラ・ジャケット
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売却額 9,000-
シンチラはやっぱりプルオーバーがいいです。
これのベストタイプは愛用しているのですが、フルジップのジャケットはあまり気に入らず。
シンチラに共通した特徴として、胸ポケットが上側にジッパー付いており、この部分はサングラス入れとして最高です。
個人的な感想として、シンチラがフルジップになるとカジュアルとフォーマルが中途半端になると思います。元祖シンチラのプルオーバーなスナップTは超カジュアル。なのに、フルジップ化されたことで妙なフォーマル感が入り込む。
結果、どっち付かずの一着となっている印象があり、ドナドナ。
7. クラシック・レトロX・ジャケット
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売却額 18,000-
みんな大好きレトロX。
しかし、個人的には着膨れし過ぎる。上に着るダウンをよほどオーバーサイズにしないと窮屈で動けません。
サイズ感の割には着丈が短いため、胴長人には着こなすのが難しい。
真冬もレトロX一着で完結するような温暖な地域では最高かもしれませんが、ダウンを着ざるを得ない寒冷地では部屋着以外にあまりオススメできず、ドナドナ。
8. マイクロパフ・ジャケット
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売却額 13,000-
ヤフオクで割安な古着を見つけて衝動買いしました。
XLで流石にオーバーサイズなので、主に冬の部屋着として使ってました。
手放した理由は他の部屋着用ダウンを手にしたこと、そして経年によるロフト低下です。
ロフト低下は化繊綿系インサレーションの避けられない宿命。ダウンとは異なり、どれだけ大切にお手入れしても、初期のバフバフ感は長続きしません。
そうした経年劣化から、アクティブインサレーション以外は全てダウンで統一しようと思い、ドナドナ。
9. フーディニ・ジャケット
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売却額 7,500-
こちらもド定番。
個人的にフーディニはサイズ感が難しく、Lはちょい小さく、XLは大きすぎ。
そもそも、最近は登山においてウィンドシェルを使うことが少なくなりました。多分、中途半端な季節が少なくなったためです。暑いときはとにかく暑く、寒いときはすごく寒い。中途半端に寒い時は、もうレインウェア着ちゃう。
また街着として使うには、シワが付きすぎてイマイチです。
そうした理由からドナドナとなりました。
10. ナノパフ・ジャケット
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売却額 12,300-
定番が続きます。
手放した理由はマイクロパフと同じく、化繊の経年劣化によるロフト低下。
売却額がやたら高いのは、シミ有りで大幅値引きされていた物を購入して、自分でクリーニングして売却したため。
フーディタイプであれば真夏の登山のインサレーションとして使えたかもしれません(半身シュラフを使用しているため)。
11. ロスガトス・フーディ
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売却額 12,000-
買った1年目は相当に気に入ってました。
重すぎず、暖かく、着心地良く、色も好み。秋から春まで、ずっとコレを着ていました。
しかし2年目以降、毛先の劣化が目立ちます。まるでキシキシ髪のよう。最初のフワフワはどこに行った。
加えてバチバチ静電気。キシキシになるにつれ、増す増すボルテージ。脱ぎ着するたびバチン!バチン!。
洗濯はネットに入れて蛍光剤漂白剤レスの中性洗剤オンリー。フリース生地を痛めないよう、気を配っていたはず。
しかし、現実はバチンバチン。毛先の長いフリースの宿命か。
これ以上キシキシバチバチになる姿を見ていられず、ドナドナ。
12. マクロパフ・フーディ
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売却額 23,000-
マイクロパフの綿量の多いバージョンです。
冬場でダウンが向いていない状況(洗車や雪下ろしなど)で活躍していました。
手放した理由はマイクロパフやナノパフと同じく、化繊の経年劣化によるロフト低下。
加えて、ビレイパーカー扱いであることから丈が長すぎて動きづらいのもドナドナポイントでした。
13. R1・プルオーバー
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売却額 12,000-
はじめて購入したパタゴニア製品です。
原宿の直営店で購入し、その週末に谷川の馬蹄(10月)に着て行ったことを覚えてます。
数年後にR1・テックフェイスを購入するまで愛用してました。
生地が割と分厚く、そのためフリースの割に乾きが遅く、通気性もイマイチ。単体では風による汗冷え感があり、ミドルにすると蒸れがある。
そのような不満点のため、テックフェイス購入後は出番が減少。
さらに、R1・エアが個人的に上位互換。
はじめて手にしたパタゴニア製品なので愛着ありましたが、それ故にクローゼットが定位置であることに居た堪れなくなり、本来の意味でドナドナしました。
14. R1・テックフェイス・フーディ
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売却額 16,000-
R1裏地のグリッドフリースの毛先を短くし、そこそこな防風性のある表地を用いたテックフェイス。
こちらも山で愛用していましたが、冒頭のナノエア・ライト・ハイブリッドの購入と共に出番減少。
防風性のために保温力と通気性と柔軟性が犠牲に。そのため、ミドルとしても使いにくく、ドナドナ。
15. シンチラ・パンツ
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売却額 11,000-
パタゴニアのパンツには前立て(社会の窓のこと)が無い場合が多く、コレも、それ。
腰紐の固定力が緩く、ポッケに財布を入れようものなら、ズルズル。
サイズの割にダボダボし過ぎて、寝巻きにしたってダボダボダボダボ、ドナドナ。
16. アルプライト・ダウン・プルオーバー
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売却額 9,000-
現代パタゴニアの最軽量ダウン。ただしカタログ落ちで、アウトレット在庫のみ。
最大の欠点は生地強度。表地は肌触りの良いネットプラス。しかし、10Dの激薄仕様。
岩に引っかけたならまだしも、日常使いでバシバシ穴が開く。
使用中に穴開くならまだしも、タンブル乾燥時に破けかねない生地強度。コインランドリーに賠償金払う覚悟がある者だけが、この製品を使える。私は使えない。ドナドナ。
多分、手元に残ったパタゴニアより手放したパタゴニアの方が多いです。
よく言えば厳選、悪く言えば学習しない。
結果、残った我が家のパタゴニア製品は精鋭揃い。
次回、【その2】断捨離・厳選パタゴニア【殿堂入り編】。お楽しみに。