アーユルヴェーダと精神(オリジナリティ)
オリジナリティ
オリジナリティとはなにか。『私』にしかできないことです。学問の世界でいえば、それは『私』にしか考えられないこと、ということになるかもしれません。…………結論は、そんなにオリジナリティを求めても仕方ない。むしろ世間と折り合うことを知る。世間並みを身につける。…………実際には『本当の自分』なんて探す必要はありません。『本当の自分』がどこかへ行ってしまっているとして、じゃあ、それを探している自分は誰なんだよ、という話。
…養老孟司【自分】の壁…より
壁シリーズ好きです
学生時代に絵を勉強していた時、オリジナリティとは個性を発揮することと勘違いしていました。
自分にしか描けない絵、自分にしか出来ないことを!
そう思ってやってきたことも、実は見たり聞いたりした誰かの何かに影響を受けていたりするもの…さも自分が考え出したように思ったりして…
そもそも同一なものは何もないのだけれど…でも、
似たようなものや、似たような考え、似たような事に、ただ分けることが出来るだけ。
アーユルヴェーダでも、体質はヴァータ、ピッタ、カパに分けられます。
それが、その人の個性のように分けられているようにみえますが、全ての体質を併せ持っていて、その性質が乱れ易いということで分けられています。
生まれた時から唯一無二の存在で、わざわざオリジナリティを発揮しなくても既に備えているもの。
それを自分自身で認識することがとても大切だと思います。
自分自身と折り合いをつけられるようになると、オリジナリティにこだわる必要もなく、ひとは皆生まれてきたときから個であり皆同じでもあるのだからという、一見矛盾に思えることが腑に落ちて受け入れることが出来るのだと思います。
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