見出し画像

わたしらしく叶えること。

わたしがやりたかったけど、
会社員だった当時、できなかったことがある。

できなかったし、違う方法でやりたかったから、
その道は進まず、今の仕事をしている。

社会人経験。

大学院に通っていたため、なのだが、
社会に出たのは、比較的遅いタイミングだった。

初めて社会というものに出て、触れてみて

大人(社会)ってこんなものなのか、
と自分の無力さに絶望したことがあった。

会社を存続させるため、家族を養うため、
守らなきゃいけないものが各々にあったりするし、
何のためにどう働くかはそれぞれの自由だ。

わたしの理想がみんなに当てはまるわけじゃない。
というのは理解した上で私の感じたことを書かせてもらう。

当時の無力だった話。

空気が死んでいる。
本音を隠して仮面被って生きてる。

自分と意見が違っても、こなして、
お金がもらえればいい。
生きるために。それが仕事だから。

誰もがわかっていたって
変えられないこともある、
諦めが漂う、そんな空気を感じた。

在籍中ずっと最年少だった私が、巨大なピラミッドの底辺から叫んだところで何も変わらないのだし、何も言えるような立場ではなかった。

年数と実績を重ねないと、
どうにも力がつかない世界だった。

知らないことが多すぎる、
どこにも書いてない暗黙のルールや歴史。
人脈、関わる人の多さ。規模の大きさ。
問題の難しさ。

ちょっと何かができるくらいじゃ、
どうやったって下のまま。

何年か居ても、社内のルールに
詳しくなるくらいで
何も成長している感じがしなかった。

とにかく、無力感。

私が抜けようとも、職場は何の支障もなく回っていくのだろうし、何なら私のしてた仕事も、なくてよかったんだと思う。
そういうポジション。

4年経ってもそんな感じ。
私の才能って、何だっけ??

もっと何かできるはずじゃなかったっけ??

誰のために働いているのか、実感がない。

なんでお金が貰えているのかわからない。

疑問があっても、変えられない。
だって、力がないから。

上司の上司の上司くらいにでもならないと。
そこに到達するには、30年はかかる。倍率も高い。

途方もなさすぎる。不毛すぎる。

この先を考えたら絶望した。
たったの4年も我慢できなかった。

もっと自分にできることがあるはずだと思って、辞めた。
もっと単純に人を喜ばせられる仕事がしたかった。

あの時。私は変えられなかった世界がある。

その道にいたら自分の理想を貫くことができなかったから、理想を貫くために、別の道を選んだ。

今の仕事で。

今はセラピストとして
体や心の声を聞きながら
外から中からサポートする仕事をしている。

その中で、あの当時、こんな人が会社にいてくれたらよかったのにな、
と思うような人に出会った。


空気に屈せず、信念を貫いて本音で
仕事ができるとてもカッコイイ人。

私はそうはなりきれなくて会社を去った
過去があるのだけれど、
その人がクライアントさんとして来てくれて
関わらせてもらうことができた。

それがとても嬉しかった。

今のわたしは、わたしのやり方で
今の道を歩んでいるということや、
その人を応援するというかたちで、
みんなが本音で生きる社会に
少しは貢献できているんじゃないかな。

過去の私の願いも、ちょっと叶った気がした。

私はわたしらしく。私の才能を生かす。

会社にいた時、部署の全員の人に挨拶してたし、
年齢性別関係なく名前を覚えてもらって、プライベートな会話もできて、打ち解けるのが得意だった。

適材適所、とはよく言ったもので、
当時は職場内のコミュニケーションにしか
使われなかった能力が、
今はセラピストとしての施術の提供や
セッションに生かされていると思うと感慨深い。

私の個性が立派に仕事につながるし、
誰かに喜んでもらえているのだ。

他にも例えば手先が器用なこと、
頭が回ること、人が大好きなこと、
絵がかけること、文章がかけること、

会社にいたら別に評価されなかった能力たちが、
今はフルに役に立っていて、本当に嬉しい。
才能たちが喜んでいると感じる。

これからも。

私が今いるこの世界では、何ができるんだろう。
そう思いながら、私は私のやりたい世界をただ突き進む。

この道ではまだ歩き始めたばかりなのに、
思ってもみない展開が次々にやってくる。

別の道で過ごしていた4年間に比べて、
今はたったの2年とちょっと。

その間に1店舗作り上げることができて、移転して2店舗目、全国出張、そして別の仕事としてオンラインセッションまで始めた。

全国に友達もできた。
喜びが半端ない、濃密な2年間だ。

会社を辞める時、優しい上司から
心配してもらっていて、
あと2年経験積んでから転職したら?
と言われたけれど、

わたしはこの道で過ごす2年を選ぶことで、
何物にも変え難い経験ができて、幸せで、
大正解だった!と胸を張って言える。

あの時、お金を貯めてたし、
悔しさを味わい尽くしたからこそ、
今の経験ができている。
過去の道と私にも感謝の気持ちだ。

これからも過去の自分によかったね、
ありがとうって言えるような
今を歩み続けていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?