鬼滅の刃のヒットで思うこと
映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の興行収入が100億円を突破し、過去1位であった「千と千尋の神隠し」を超えたらしい。
これほど人気を博した理由については様々な人が見解を述べているので、いくつかの記事を覗いてみるのも面白いと思う。
私は、にわか(未満)視点で現時点の所感を述べる。
王道中の王道
所感と言ったものの、私は鬼滅の刃の原作を読んでいない。アニメシリーズも見ていない。
先日、2週連続で放送された特別版のアニメを見たのと、ピクシブ百科事典で各キャラクタの概要を読んだ程度である。
ネタバレ部分は読んでいないので、今後映画などで楽しんでいこうと思っているところだ。
ただ大筋を見る限りは少年漫画らしい王道のストーリーで、それこそが老若男女の万人に受けた理由のひとつだろう。
誰かを守るために努力を重ねる姿、理不尽な不幸に負けず立ち向かう姿勢、まさに誰もが応援したくなる主人公像だ。
話題になった当時、違いとして言われていたのは「重要人物が死んでしまう」ということくらいだろうか。
その他の人気少年漫画「ワンピース」「HUNTER×HUNTER」などでは、読者が愛着を持つような主要キャラクタは簡単に死なない。
「死」による悲しみは人の心を簡単に掴む。
この点もきっと鬼滅の刃がヒットした理由なのだろう。
漫画が教えてくれること
漫画やアニメから大切なことを学ぶ人はとても多い。
ごく単純な解釈をすると、鬼滅の刃に登場する「鬼」は実社会における犯罪者ととらえることができる。
彼らも同じ人間だったのに、不運にも鬼になってしまった。
各キャラクタで鬼に対する接し方の違いが表現されているので、多様な考え方に触れることができるだろう。
漫画から得たことを自分の人生にどう活かすかは読者次第だ。
人気があって安心した
ジャンプの「努力・友情・勝利」に則っている作品全てに言えることだが、それらの漫画が人気だと聞くととても安心する。
なんだ、みんな人生で大切なものをわかっているじゃないかと。
最近は特に漫画やアニメといったとっつきやすい媒体が人気で、「文字ばかりだと疲れる/イメージが湧きづらい」という理由らしい。
こうしたフィクションに触れずにきた人たちが、これを機に関心を持ってくれるといい。
大人から子供まで大切なことを学べるのなら、これほどヒットした「鬼滅の刃」は非常に素晴らしい功績を残したといえるだろう。