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電話のマナー違反に気をつける

私はあまり電話が好きでなかった。

文字だけよりは伝わるものがあるが、実際に会って話したほうがうまく間もとれるし話しやすい。

ここ数か月、「外出自粛で直接会えないけれど友人と話したい」となり電話する機会が増えたので、仲のいい友人とであればそれなりに楽しく話せるということがわかった。

だが、切るタイミングの難しさは残る。

「じゃあそろそろ…」と言い出すのも困るし、

「またね」
「はーい」
「はーい」
  ・
  ・

のループは有名だろう。

電話を切るテンプレート

と言いつつ、本当は電話をうまく終わらせるのなんて造作もない。

キリのいいところまで話したら

「もうこんな時間か!〇〇の準備しなくちゃ」

と電話を切る前振りをする。

その発言があまりに唐突だと思うなら、先に外の様子を話せばいい。

「なんかちょっと暗くなってきた?」
「外歩いてる人増えて(減って)きたなあ」

自分の都合だけでなく、相手も確認可能な指標を先に示せば相手も返事をしやすいし会話が続く。

電話を切ろうとしているのを伝えた後は

「いっぱいしゃべって楽しかったね!」
「お話聞けて嬉しかったです」

総括の感想をちらりと述べて、「ではまた」と次の機会を匂わせて終わればOK。

そして「どちらが切るのか?」で最後の最後にごたつくわけだけれど、そんなものは自分が切ればいい。

ビジネスでは用件があって電話をかけた側が切るものだが、通常時はあまり関係ない。

特に今回の例のようにすれば、「私の予定があるから切るね」という流れにできているので、自然な流れだろう。

「今日はありがとう、じゃあまた!」
「またね」
「はーい(切電)」

これ以上のやり取りは必要ない。

正直、わざわざ書くまでもなくたいていの人がこの流れに沿っていると思う。

電話でこそマナーは守るべき

あまり理屈で考えるものではないが、やはり失礼な態度を取らないとか迷惑をかけないとかマナーを守るのは最低限必要だ。

以前にお付き合いしていた人で大変失礼な人がいたので、それを書きたかったというのが本音でありここからが本題だったりする。

彼はよく電話をかけてきた。

しかし、話し始めこそ「声が聞きたくて」「何してるのかなと思って」と言うのだが、これといって何も喋らない。

「なんで無言電話?」と問うと「つながってるのが嬉しい」という。

きっと同じタイプならうまくいったのだろうが、私は「他にやりたいことがあるし、電話をつないでいると集中力を欠くから嫌だ」という旨を伝えて電話を切った。

その後も電話をかけてきては上述の「無言電話」を継続する彼。

相手の意見を尊重せずに自分の都合を貫く姿勢が非常に不誠実である。

そしてある時、その沈黙の後に突然の「切る?」発言があった。

「つながってるのが嬉しい」ではなかったのか?と問うと、「作業に集中できないなと思って」などという。

①私が伝えた「集中できない」を無視して
②自分から無言の電話をかけることで
③私にも迷惑をかけ続けておきながら、
④理由も何も言わずに切ろうとしたのである。

否、切ろうとしたならまだいい。

⑤私に「切る」と言わせようとした。

たった一度でこれほど多重に失礼な態度をとれるものなのかと感心するほどだ。

この状況で電話を切ろうと思ったのなら、

①以前の自分の発言との整合性を保つ理由を伝えて
②「切ろうと思うけれど良いか?」と問うべきなのである。

なぜ私が理由を聞き出し、切るという決定をしなければならないのか。

自分の都合で相手に迷惑をかけ手間をとらせるという、最低最悪のマナー違反だった。

時間は奪わず共有するもの

電話はメールなどの文字のやり取りよりもスムーズだし、声のトーンなど伝わる情報も多い。

これはたしかにメリットだ。

しかし、そのリアルタイムのやりとりは相手と都合を合わせる必要があり、自分だけが好きな時間にできるものではない。

言葉が不足すれば相手に類推する負担をかけることになるし、誤解も生まれやすい。

もちろん、お互いにその時間を楽しむのなら何の問題もないけれど、どちらかが相手の時間を奪う可能性を孕んでいる。

そうしたリスクを認識し、回避しながらであれば有意義な通話ができるだろう。

同じ時間を共有し関係を深めることができるよう、マナーを守り節度をもって対応したい。

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かぬ
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