いがみ合いの発端は些細なこと
誰かと言葉を交わしていると、どうにも意見が合わないとかムッとすることは起きる。
これは特別相手をイラつかせようとしているわけではないはずだ。何もないのに怒らせたい人はいないだろう。
何気なく言ったひとことが相手の気に触る。
それが大抵の喧嘩の発端だ。
気に触る言葉
もちろん場合によりけりなので、全て先回りして配慮して避けることは不可能だ。
相手の状態を知らずに話していたら思いがけず相手の気にしている点を指摘しまったとか、曖昧な言葉で誤解を生んだとか、ほとんどが事故のようなものである。
あとは
「回りくどい話し方が鬱陶しい」
「もう少し気を遣った話し方ができないのか」
のように、そもそもの言い方の問題だったりする。
ただ、この言い方にケチをつけるような感情を抱く段階で、すでに他の点で悪印象を持っている可能性は高い。
好みの域でもあるので、こればかりは互いに友好的な関係を築こうという意思がなければ、わかり合うのは難しいだろう。
相互理解のために
互いのことをわかり合おうと思った場合、先に怒った(ムッとした)方の意見を聞くのが手っ取り早い。
人間は一度機嫌を損ねてしまうと、無意識でも態度に出てしまうものである。
嫌な気持ちを抱いて接しているとどうしても素っ気なかったり配慮のない態度になってしまいがちなので、そこから相手も嫌な思いをするという悪循環だ。
「その言葉にムッとした」
と率直に言ってもいいのだが、それこそ険悪なムードにしてしまいかねないので、
「それって○○ってことかな?」
と言葉の意味やニュアンスの確認程度に留めるのが良いだろう。
相手は何気なく言っているなので、嫌な印象を与えたとは思っていないはず。だから何か嫌な感じがしたのなら、それはきっと誤解である。
認識の齟齬が大きくなる前にすり合わせたほうが、結果的には関係構築が楽になる。
とはいえ相性はある
そうはいっても互いに誤解のないように詳細を話していたら疲れる。
何よりみんながみんなそんな風に話し合っていたら非常に没個性的で面白くないだろう。
ただ単に、私はそうやって相手との関係を良くしようと努力をしているよというだけの話である。
いちいち言葉を重ねなくても相性のいい人というのは存在するし、結局仲の良い友人というのは似通った人間だったりするから、今回語ったのは御託に過ぎない。
相性のいい人は存在する。それだけの関わりでも十分楽しい。
だけど、違う考えを持つ人ともせっかく出会ったんだから、仲良くなれるようにいがみ合わないようにしたいよねという願いだ。