最近夫婦間で、悪いパターンのコミュニケーションがありまして。
最近夫婦間で、悪いパターンのコミュニケーションがありまして。コーチングを学んで知っていても、起こることはあります。
我が家で発生する悪いパターンは、夫がちゃんと対話や相談したい系のテーマで話をスタートし、妻がやることに追われ時間と余裕がなくてそれを受け取りきれず、お互いの今この瞬間のニーズが噛み合わずに展開していくコミュニケーション。
システムコーチングの世界で言う、【3つの現実レベル】という考え方を例に今日はその時の話を書いてみたいと思います。
【3つの現実レベル】は心理学者でもあり物理学者であるアーノルド・ミンデルが提唱した以下のような概念。
先程の我が家のあるあるのパターンでは、夫が【ドリーミングレベル】で会話を始め、妻がそれを【合意的現実レベル】で受け取ろうとするため噛み合わない、ということが起きていると言えそうです。
悪いパターンのコミュニケーションになっても、声を荒げるとか、激しく言い争うような表現にはならないのですが、それは我が家では良い対話も悪い会話も子どもの前で見せており、同じ空間にいる子どもの存在を感じながら話しているおかげなのかも・・・笑
でもいくら激しい言い回しがなくても子どもは空気を察知するし、喧嘩しているように映るようで、「父と母、ケンカするならもうボクも怒っちゃうよ!」と喧嘩のように見えていることをその場に反映してくれます。
客観的にどう見えるかのフィードバックをもらえると、「あ、今喧嘩しているように子どもには映っているんだ、良くない雰囲気が伝わっているんだろうな・・・」と今の状況を認識して自覚的になれますね。
その言葉や同じ空間にいる子どもの存在から影響を受けながら、そこからまた夫婦で話していくとコミュニケーションは一旦収まりを見せたのですが、この段階ではまだ【合意的現実レベル】でなんとなく表面的に合意したという感じだったように思います。(本心でお互いに納得!という感じではなく)
収束して「あー終わった・・」とホッとしたら、”2人の関係性”から”自分自身の気持ち”の方に意識がグッと向かったようで、妻からの心の声がポロリと独り言のように言葉に出てきて、、、(たぶんうっかり本音が出ちゃった)
妻の【ドリーミングレベル】の声が場に出されたことをきっかけにまた関係性が動き出して夫婦で対話が始まり、さっきまで【合意的現実レベル】で留まっていた会話が一気に【ドリーミングレベル】の会話へ。
最初はお互いに違うレベルで会話がスタートし噛み合わなかったところから、同じレベルの声を出し合い2人の【ドリーミングレベル】が共有された結果、最後はお互いの気持ちとニーズを共感しあって収束したのでした。
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ちなみに翌日夫婦でシステムコーチングを受ける予定があり、コーチング前に対話しながら2人で絵で表現したのがこちら。何の絵?という感じだと思いますが、直感や感覚的な【エッセンスレベル】が夫婦間ではこれで共有されています。
【合意的現実レベル】で言葉を通じて合意していくプロセスよりも、絵や体感を通じて感覚的に合意していく方が早いしパワフルだったりします。
そして私たちのエッセンスに影響を受けて描きたくなったらしく、子どもも絵を描いてくれました。関係性って本当にお互いに影響し合って、影響され合っていくんですね。
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余談ですが、悪いパターンのコミュニケーションが収束した夜すぐ家族に平和が訪れたかと思いきや、最後まで気持ちが収まらなかったのは子どもだったようです。私たちが話している間ずっと「ケンカするならボク怒っちゃうよ、もう父と母のこと許さないからね」と言い続けてくれていたのですが、話し合いが長引いていたので本当に怒っちゃった模様・・・
夫婦での話し合い後の、子どもとのやりとり。
なかなか許してもらえなかったので、良くないパターンのコミュニケーションの場に立ち続けるのが相当居心地悪かったんでしょうね。無事にお許しが出てこれにて本当の一件落着。
すいか様様です、ありがとう!