Wham!「Last Christmas」が全英1位の快挙、クリスマスソング特集-2
今年もクリスマスシーズンになりました。
とうとう、Wham!「Last Christmas」が全英1位になりました。実はこの曲はクリスマスシーズンにチャート1位になったことがないクリスマスの曲で、これだけ有名なのに、発売当時は2位止まりだったのは有名な話でした。
1位になったことがなかった曲ですが、最終的にGeorge Michaelが亡くなった2016年以降から順位が上がり、ほぼ一桁の順位になります。
2017年 2位 (2017年11月30日~2018年1月4日)6週間
2018年 3位 (2018年12月6日~2019年1月3日)5週間
2019年 3位 (2019年11月28日~2020年1月2日)6週間
2020年 1位 (2020年11月19日~2021年1月7日)8週間
2021年 2位 (2021年11月18日~2022年1月6日)8週間
2022年 1位 (2022年11月17日~2023年1月5日)8週間
2023年 1位 (2023 年 11 月 16 日から 2023 年 12 月 28 日) 7 週間
今年、初めて本当のクリスマスに1位になったということでした。
1位になってよかったというべきなのか、本人が生きている時にはなかったことですが、Andrew Ridgeleyが喜びの盾を持っています。
Andrewがいただけでもと思いますし、George Michaelは凄く上を目指していた人だったと、Andrewが以前より語っていたので、よかったです。
※「Last Christmas」は1位を狙って作成した曲と語ってました。
クリスマスソングの記事を書いたのは、2021年12月25日でした。
懐かしいです。この時に取り上げられていない曲を今回は追加します。
Band Aid - Do They Know Its Christmas
まずは、1984年にリリースされた、チャリティ曲です。当時の英国ミュージシャンが集まり、エチオピアの飢餓に苦しむ窮状を救うというのが目的でした。
翌年の『Live Aid』の開催によって、この曲よりも更に多くのバンドやミュージシャンが参加し、その模様は世界規模で放送されました。
純粋に音楽だけで救えるかという試みの、最初で最後のチャリティーイベントではないでしょうか。
私もこのシングルの発売時も知っていましたし、MVはよく見ました。このMVを見ながら、次々に登場するミュージシャンの歌真似や、アクション真似を友人らとした記憶があります。
Paul McCartney - Wonderful Christmastime
この曲もクリスマスによく耳にします。MVには、Paul McCartneyとLinda McCartney、先ごろ亡くなられたDenny Laineも登場します。
非常に素朴て、淡々とした、アットホーム的なほんわかした曲という印象です。
1979年の曲で、結構、評論家の間では賛否両論ありな曲で、それは、この後に紹介するロック史・最も優秀というか有能なクリスマスソングと比較されてのことなのか。それとも、これまでの数々のPaulの素晴らしい楽曲からなのかは私はわかりません。
歌詞とかも、シンプルなのでと思いますが、逆に普通に万人=みんな実はこの様なささやかなクリスマスだよねって。そんなホッコリした感じをMVを見て思ったりもします。
John Lennon, Yoko Ono Happy Xmas (War Is Over) (Ultimate Mix)
ロック史上最も優秀というか有能なクリスマスソングと私は称してしまいましたが、この曲と「Do They Know Its Christmas」がクリスマスに相応しい曲と思える日常はあるのでしょうか。
この曲は1971年に、John Lennon, Yoko Ono and The Plastic Ono Band名義でリリースされた、クリスマスソングですが、反戦の歌としても知られています。
John LennonとYoko Onoがお互いの子供に向けてのクリスマスメッセージを語るところから始まります。シンプルなメロディーですが、荘厳でドラマチック、歌詞が聞いてもわかるように、肌の色に関係なく、年齢に関係なく、富もある無い人達、誰にも、楽しいクリスマスと新年はやってくるので、楽しく良い年になるように、争いが終わるようにと、祈りを込めるように歌われています。
とはいえ、LennonとYokoの純粋な平和への思いが出ている曲で、聴いていると、Fab4の中でも、Lennonはとても優れたソングライターで、ヴォーカリストである事を知らしめていると思ったりもします。
当時のLennonとYokoの平和の活動は社会的にも影響を与えることになりましたが、平和だ戦争反対ばかりをいう、夢想的な成金セレブ歌手というギラギラ姿にならなかったところが、今でもJohn Lennonが語れるところではないでしょうか。
この曲も2位までですが、世界では、この曲の願いのような平和になっているかというと、誰もがそうは思っていない日常かと。
George Harrison - Ding Dong, Ding Dong
George Harrisonのクリスマスはこんな感じ。
やっぱりGeorgeが好き!って感じの独特な世界。微妙に笑えそうで、楽しいような、シニカルなような、1974年の楽曲です。
先の2人に比べると、ごくごく普通にポップな曲という感じで、Lennonの曲から2年後となりますが、政治色も、主張も強くない無相な感じがGeorgeらしいかなとも思ったりもします。
The Kinks - Father Christmas (Official HD Video)
The Kinksはこんな感じのクリスマスです。
1977年にリリースされたこの曲は、パンキッシュなサウンドで、歌詞もやや攻撃的で、サンタに金を出せ!という強盗少年。仕事は親にやってくれ、おもちゃはいらない、そんなもの金持ちのガキにくれてやれ、サンタ、金を出せ!
確かにサンタがなぜ、こんなにプレゼントを配れるのかと思うと、どこからお金をもらっているからなのでしょう。1年に1日だけ働く優雅な暮らしを知ったら、サンタから金をクレというでしょう。両親は失業中、兄弟もおもちゃよりも、お金が欲しいから金を出せって。
ロンドンの1977年はPUNK旋風でした。
Please Come Home for Christmas (2018 Remaster)
やっと米国の曲ですが、Eaglesです。
今年も『金ロー』で映画「ホームアローン」が放送されました。2年ぶりということで、今年の私の記事も2年ぶりのクリスマスソング特集なので、なんと2度目の登場です。
イーグルスの1978年の「ふたりだけのクリスマス」(邦題)というクリスマスソングです。前回は歌詞をダラダダと発表していますが、今回は「歌詞」の謎に迫っていきます。
この曲は原曲は「Glad glad news」ですが、Eaglesは「Sad sad news」です。いつもEaglesはこんな感じですね。
「Hotel California」でも有名な歌詞論争がありましたが、本人達は何回も聞かれてウンザリかもしれませんが、「でも、歌詞変えているので気になるよね」ってことです。
1969年から切らしているスピリッツはなんだったのか?とか。その年号からベトナム戦争で米国が魂を失ったんだ!という、本当かよ!っていうほど、歌詞から謎を解く探検隊は、やはりこの「Sad sad news」から、「憂いを持っているEaglesのクリスマスはなんだったんだ!」と考えてしまう探究の旅に出てしまうのです。
とはいえ、曲は米国の西海岸っぽく爽やかで、明るい、何となく、いいことがありそうなクリスマスになって欲しいと思うのです。原曲では嬉しいニュースで溢れていて、クリスマスか新年に待ち人は帰ってくると思われますが、Eaglesのクリスマスは多分、帰って来ないと思うのです。
新年も帰って来ない、きっとそんな感じなのに、明るい曲なのですよ。
The Three Wise Men - Thanks For Christmas
どうして公式にないのだろうー!と思いつつ、やっぱりXTCはいいよねー。
各曲を聞いて、この安定感。可愛い曲に、ポップなリズム。「雪がちらちらと降っていて聖なる夜に星が輝く」誰もがそんな楽しい気分になれそうな、素敵な曲なのに、どうして、みんなは、この曲をプッシュしない?と思う私でしたが、この曲はXTCではなく、いつもの変名バンド「The Three Wise Men」のクリスマスソング。
「またか、Andy」
私はXTCが相当好きで、とはいえ、最初にバンドのアルバムを買ったのはXTCではなく、変名バンドのThe Dukes Of Stratosphear『25 O'clock』。あのサイケデリック感、グルーブが最高!ということでした。
なので、The Three Wise Menもよかったよね!って感じでした。
最後はこちら。
The Beach Boys - Little Saint Nick
夏のバンドでも、冬は来るのですが、このシャンシャンという音がジングルベルっぽく可愛い。
この曲は1964年『The Beach Boys' Christmas Album』に収録され、The Beach Boysのオリジナル曲ですが、クリスマスソングの定番とされています。
The Beach Boysというバンドは一般的に「Surfin' USA」に代表される夏にピッタリな明るく、ファルセットなコーラスを特徴としたギターバンドと思われますが、The Beatlesとガチンコ・バトルを繰り広げ、レコード会社との厚壁や、大量の未発表テイクのアルバム音源、有名すぎるバンドだったことから怪しい人物との関わりなど、Eaglesもですが、色々な困難があったバンドです。
『Pet Sounds』はお勧めです。クリスマスソングでなくてもこのアルバムは、この寒い時期にあいます。
XTCも『Oranges & Lemons』を発表したとき、レコード会社より「The Beach Boys」をやっているなど失礼な指摘されたそうですが、多少は似ているのはコーラスの完璧さって箇所でしょうかね。
今回の2年ぶりのクリスマス特集はこんな感じです。かなりのクラシックな大御所アーティストが多かったですが、皆さんは今年はどんなクリスマスだったでしょうか。
● 記事で紹介したクリスマスソング
Band Aid - Do They Know Its Christmas
Paul McCartney - Wonderful Christmastime
Happy Xmas (War Is Over) (Ultimate Mix)
George Harrison - Ding Dong, Ding Dong
The Kinks - Father Christmas (Official HD Video)
Eagles- Please Come Home for Christmas (2018 Remaster)
The Three Wise Men - Thanks For Christmas
The Beach Boys - Little Saint Nick
2年前は「Black Metalガッ行きます」と書いていますね。まだまだ諦めたわけではないです。
もっと広げようと思っているので、もっと頑張ります。
次回は12月30日、年内最後で、多分、noteでの今年の記録の結果紹介の記事になります。その他の予定があれば、多分、BLACK METAL、80's、90's、時事ネタのどれかです。
2021年からスタートしたnoteでの投稿ですが、ロングラン目指して頑張っていこうと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします。
あと年内は一回です!
メンバーシップも始めています。こちらももうちょっとしたら、現状から少し考えてみようと思っています。
ご清聴ありがとうございました!
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