エアロスミス 50周年 未公開ライブについて-2
久しぶりのAerosmithに反応したのは「未公開ライブ」という事で取り上げます。2回目です。Aerosmith 未公開ライブ配信強化月間ということです。
以下は最初に書いた記事で、1週目の'77年Houston公演の配信後に記事を書きました。
'77年はAerosmithの一番最初の「黄金期」といわれ、ファーストアルバムから『Draw the Line(ドロー・ザ・ライン)』までの曲からなので、70年代ロック好きが多い昨今、これを見たかったファンは多かったのではないでしょうか。
Aerosmithのライブで有名というとCALIFORNIA JAM 2あたりは昭和世代には訴求するかと思いますが、あとはやはり来日公演、武道館かもしれません。
'77年Houston公演の演奏は流石というか、「黄金期」と呼ばれるだけに、かなり素晴らしかったです。この場所で、同時期に数々の大物と呼ばれ、今でも世界的なセールスをあげている「ロック黄金期」のバンドとともに、ステージ上のAerosmithも最高峰でした。
当時の私には日本公演もライブ映像も目にしていませんが、それでも、音楽雑誌で特集されていた「ロック名盤」と呼ばれ、『Toys in the Attic(闇夜のヘヴィロック)』『Rocks(ロックス)』、そして『Draw the Line』は、よく聞いてみたものです。
大抵の人達はこれでAerosmith離れになったというもきもします。80〜90年代のAerosmithを振り返り、Aerosmithは正直かなり混沌としていたことは、最初の記事でも書きました。
同時期の日本の洋楽雑誌で「3大バンド」と言われていた、Queen、KISSですら、KISSはメイクを落とし、明るい曲を演奏し、Gene Simmonsがなぜか笑ってウインクするMVとか、Queenのメンバー全員が女装するなど、これは「模索」であり「時代の流れ」なのかもと思ったりもしました。
Aerosmithもシーンに戻ってきたのは、新しい80年代の音楽の波であった"RAP"でした。もう80年代に、「王道ロック」は通用しない、廃れている感が否めなかったのです。PUNKが台頭し、既存のイメージから180度変化し、バンドとしての活路を見出して行ったのかなという気もしたりします。
本題に戻しまして、'77年Houstonは24・25日とコンサートがあり、本作は公式からのアナウンスは25日です。※ネットでは24日として今回と同じ映像が出回っているものもあります。
続いて、2週目の'89年Landoverのライブは既に配信されてしますが、ちょっと触れておきます。
Aerosmith - Walk This Way (Live From Landover, MD 1989)
全曲でないですが、各公演のアーカイブが残っています。大変、嬉しいです。
この’89年はグラマラスな感じですし、ワイルドな初期よりも、お洒落な感じで、今の時代の人たちには受け入れやすい時期に思えます。
音楽性の変化は大きく、R&Bやロカビリーなどの音は徐々に薄れ、RAPやダンスなどの音楽要素が増えたと思います。今っぽいと思うのは、その辺かも。それに、MTVの影響でMVも、Aerosmithの魅力の1つになりました。
このライブの見どころは、3つのアルバム、『Permanent Vacation(パーマネント・ヴァケイション)』『Pump(パンプ)』『Get A Grip(ゲット・ア・グリップ)』からの曲がメインで、過去のヒット曲も含めてですが、演奏されています。
結構、この時代のAerosmithのMVはかなり目にしました。70〜80年代のAerosmithのMV・PVって、日本で1-2曲しか放送されなかったような気もします。このゲフィン時代は、MV攻勢が多くて、この頃が一番、私的には見聞きした時期と思います。
この時代は今回配信された'93年のライブまでになります。
●August 12: Live From The Coca-Cola Star Lake Amphitheatre, Pittsburgh, PA 1993 (Get A Grip Tour)
日本時間8月13日(土)午前4時
Aerosmith - Live From Coca-Cola Star Lake Amphitheater, Pittsburgh, PA (1993)
ちょっとビックリしたのが、ライブ開始時のステージ上に垂れ幕があります。
この垂れ幕、手動でした。スタッフが、上から引き上げていました。
「あら」って思いましたが、この当時、この垂れ幕をオープニングで使うのが流行っていたのか、他に、Alice in Chainsの日本公演で、ステージ上に縄の垂れ幕が下がっていたのを見たことがあります。これもスタッフが、ステージから持ち去っていましたが、それと同じなんだなーって、今、思いました。
こ当時、この手のステージのセットが流行っていたんだなって、今回見て思いました。
この年はAerosmithの、手コード会社、ゲフィン・レーベルでの終焉の年になります、この’93年のライブ、スタイルは、Headbangersっぽいかなという気がします。
というわけで、3回目の配信が終わりまして、残るは2回。
次回は、『Nine Lives(ナイン・ライヴズ)』と、『JUST PUSH PLAY(ジャスト・プッシュ・プレイ)』をリリースした後のライブ配信です。
●August 19: Live From Comerica Park, Detroit, MI 2003 (Rocksimus Maximus Tour)
日本時間8月20日(土)午前4時
見どころは、
・2度目の全米第1位になったアルバム『Nine Lives』
グラミー賞ロックパフォーマンス部門受賞曲の「PINK(ピンク)」
・『JUST PUSH PLAY』から映画『アルマゲドン』の主題歌
ビルボードシングルチャート1位「I Don't Want to Miss a Thing(ミス・ア・シング)』バンドとして初のナンバーワンヒットソング
・『JUST PUSH PLAY』のアルバムジャケットは80年代、エアブラシを使ったイラスト(SEXY ROBOT)で有名な空山基氏が描いたのも話題
今回も「黄金期」って事ですが、何回「黄金期」と書きましたでしょうか。
アルバムのセールスで言うと、単体で売れたアルバムは『Rocks』でも『Draw the Line』でもなく『Toys in the Attic』US、900万枚以上となります。
時代的には89年〜90年代に入ってからの『Permanent Vacation』US、500万枚上、『Pump』US、700万枚上、『Get a Grip』US、700万枚と、圧巻です。ゲフィン時代のセールスと言ったら、物凄いです。
その後、古巣のコロンビアに戻ってからの作品を含めたライブになります。
この2003年のライブを挟んで、前年度の2002年、翌年度2004年には、Aerosmithは日本に来日しています。また、2002年はサッカーワールドカップ・日韓合同開催のイベントコンサート(2002 FIFA WORLD CUP KOREA/JAPAN™ OFFICIAL CONCERT)のため来日し、東京ドームで演奏しています。2004年にもTHE ROCK ODYSSEY 2004のイベントにも来日しています。
ありがたいことに、ちょくちょく来てくれてます。
また、2001年前後に、たい焼きの話が凄くなります。※この話で、2ch界隈は盛り上がり都市伝説化しているそうです。
Steven Tyler「浪花家総本店のタイヤキ」
Joe Perry「タイヤキは完全食品だ」
『Steven が好きな”普通の”たい焼きを食べられてしまい、高級たい焼きしか残っていなかったので激怒し、解散となった』(スッキリでの発言)
"普通"=Streetたい焼き
話をライブ配信に戻しまして、最後は2016年のライブです。
●August 26: Live From Arena Ciudad de Mexico, Mexico City, 2016 (Rock ‘N’ Roll Rumble Tour)
日本時間8月27日(土)午前4時
この頃、Joe Perryが心肺停止という話もニュースであったな〜と思い出しました。そして、Steven Tylerが2017年に解散コンサートを行うと公言し、翌日、Joe Perryが否定しつつも、11月にフェアウェル・ツアーが正式発表。
思い出してきました。2017年には「Rock in Rio」にも登場しています。
Aerosmith - Backstage Shenanigans - Deuces Are Wild Las Vegas
この映像は50周年記念ツアーの楽屋でのシーンです。Steven Tylerがなぜかパンツを被って、メンバーのBackstageにメガホン持って登場。特に誰も機嫌が悪いわけではなく、「なんだろう」って感じなだけですが、Steven Tylerがトボけたコントを見せてくれます。
Aerosmith - Deuces Are Wild Las Vegas Backstage - Steven Tyler and Joe Perry
先にStevenの控室にJoeが凸しますが、ギターを弾きながら登場します。Stevenの面白コントと比べると、ロックな野郎です。
2020年、50周年コンサートが行われるはずが、新型コロナウィルスのため延期になって2021年と、今、2022年9-10月に2012年の後半に延期されたライブを行う予定ですが、今夏のヨーロッパ・ツアーは中止。
今年4月には、Joe Perryは「俺は不死身じゃないと実感した」と発言していますが、Joe Perryってよくこういう発言しますよね。暇になったのでソロプロジェクトを行なっているとのこと。
また、Joey Kramerは妻が病気で亡くなられたことなどで、離脱している模様。
先月の7月2日には、Steven Tylerは薬物リハビリ施設を退所というニュースもあります。
日本では2013年以降、Aerosmithは来日しておりませんが、最近ではKISSが11月39日に、日本1Daysの最後の「フェアウェル・コンサート」が決定しましたが、UDOで先行発売中です。
という事で、Aerosmith・謎のまま、50周年記念・ライブ配信の記事は終わります。3回目の記事投稿があるかは、残り2つの配信を見てから考えます。
公式サイトにもちゃんと情報としてニュース記事もあるので、詳しくは公式サイトで確認してください(英語)。
公式サイトでもグループの日本好きが垣間見れて、よかったなーって思う次第です。
次回予告、今回は実は、メタルフェスについての記事を書く予定でしたが、日数が微妙でしたので、次回に発表予定です。
BLACK METALのバンドも活発に活動をしていて、嬉しい限りですが、日本ではなかなか来日してのライブも厳しいですが、他のカテゴリーのバンド・アーティストでも現状は難しいですけど、いつかまた早々に日本でこれだけの世界的なバンドが観れると言わしめた、過去のような時代がまた復活することを祈って、今回は終了します。
最後に、メンバーシップ、募集中です。70年代のバンドの記事はアルバム紹介や、人気のある曲、現状活動の情報を含めたものとなりますので、この記事を参考して、是非是非、ご検討ください。
ご清聴ありがとうございました。