見出し画像

猫が持つアレルギー皮膚炎への対応の仕方

うちの愛猫、くるるは原因不明のアレルギー持ちで皮膚の搔きむしりなどが症状としてあります。
くるるをうちに引き取ってから早一年。
アレルギー症状と向き合いながら、難しいなぁと思ったことがいくつかあります。

※この記事では一個人として猫のアレルギー症状に対する考え方を記載しています


猫の皮膚炎に対するアレルギー検査

犬や猫がアレルギーを持っているかどうかは、基本的にIgE検査で調べます。
人間がアレルギー検査をする時も、このIgE検査を行います。
そう考えると、猫や犬も、人と同じ検査をしているんですね。

このIgE検査では、カビや植物、食べ物などにg対してアレルギー反応があるかどうかを調べられるのですが…。
実は、猫のIgE検査は犬のIgE検査よりも精度が低いとされているんです(-_-;)
どうやら猫専用のIgE検査というものはなく、犬/ヒト用のIgE検査で代用しているとか。最近では猫専用のIgE検査も作製されたようですが、犬ほど明確に分かるものではない、とかかりつけ医の獣医師さんは仰っていました。

参考文献:動物アレルギー検査株式会社

なので、猫に対してアレルギー検査をしたからといって犬や人間ほど明確に結果が分かるわけではないのです。うちのくるるもアレルギー検査をしましたが、ハッキリとした原因は分かりませんでした。

強い薬の効果と副作用

強い薬の効果

検査をして分からないのなら、とりあえず薬を使ってみよう。
保護猫カフェ時代、くるるを連れて行った動物病院では薬の使用を奨められたそうです。保護猫カフェにいた時はあまりにも搔きむしりが酷く身体から血を出してしまうこともあった為、ステロイドやアレルギー性皮膚炎治療薬などの強めのお薬を使用して痒みを抑えていました。
やはり強いお薬は効くものなのか、当時くるるは強いお薬を使うと見違えったように痒みがおさまり、元気な姿を見せてくれていたようです。

ですが私たちはくるるを引き取ってからは、今のところ強い薬は使っていません。これは、決して強い薬が悪いわけではありません。ただ、強い薬を使うとどうしても副作用が出てしまうこと。私たちは今は出来る限りそれを避けたく、強い薬は使わない判断をしています。

副作用の可能性

強い薬を使うと、副作用が出る場合があります。
現にくるるも、うちに引き取った当初は薬の副作用で肥満気味になってしまっていました。

2022年5月1日のくるる

肥満以外にも、強い薬を使うと様々な副作用が出る場合があります。

例えば、ステロイドの場合。肥満のほかに、

  • 糖尿病

  • 副腎皮質機能不全

  • 高脂血症

などの副作用が出る可能性があります。

参考文献:動物再生医療センター病院
 わんにゃん保健室

くるるはステロイド剤の代替薬ともされている、アレルギー性皮膚炎治療薬であるアトピカも使用したことがありますが、こちらも副作用が出ることがあります。

  • 嘔吐や下痢などの胃腸症状

参考文献:秋山どうぶつ病院

でもステロイドもアレルギー性皮膚炎治療薬も、きちんと用法を守って使用していれば大きな病気には繋がらないとされています。
ではなぜ、私たちは現在強い薬を使わない方向でいるのか。

強い薬を使い続けること

前述しましたが、くるるは保護猫カフェ時代、ステロイドやアレルギー性皮膚炎治療薬を使用しています。見事に効き、元気になったかのように見えた…のですが。

当たり前ですが、薬には効果があります。
例えばステロイドは、1回の使用で1カ月効果が続くとされています。
くるるが使ったアレルギー性皮膚炎治療薬のアトピカは、2~4週間。
では、その効果が終わったら…?

くるるの場合ですが、ステロイドが効いている間は痒みがピタリと治まったものの、ステロイドが切れると同時にまた掻きむしりしだすようになってしまいました。そう、続けなければずっと痒いのです。

でも、強い薬を使い続けるとそれこそ副作用が出る可能性が高くなってしまいます。ステロイドもアレルギー性皮膚炎治療薬も、きちんと用法を守って短期間使用していれば大きな病気には繋がらない。でも、長期間使い続けると肝臓などへの負担が大きくなり病気に繋がってしまう可能性が高くなります。

だからこそ私たちは、一旦今は強い薬の力に頼るのはやめて、それ以外で出来ることをやり、改善できるかどうか試したいと思っています。
全部やりつくしてどうにもならなかったら、強い薬の使用も視野に入れるつもりです。

薬を与え続ければくるるの痒みは一気に楽になるが身体への負担が大きくかかる。薬は控えて食事療法や環境整備をしていけば、くるるの痒みはある程度ずっと続くものの身体への負担は少ない。

考え方は様々です。私たちの選択が、くるるにとってより良いものになることを願っています。

決して強い薬が悪いわけではありません

試せるのはひとつだけ

強い薬を使用することは一旦やめた私たちですが、では何をしたらくるるの痒みがおさまるだろうかとずっと考え続けています。
取り急ぎ、すぐに対応できそうな食事療法から始める予定ですが、それ以外にもやってみたいことはいくつかあり…。

【今後やっていきたいこと】

  • 環境の整備
    1. 空気清浄機の導入
    2. 猫砂をホコリの出にくい飛び散らないものに変更(ハウスダスト対策)
    3. 毎日床の水拭き(ホコリ対策)

  • くるるのストレスを軽減
    1. バッチフラワーレメディの試用(癒し効果を期待)
    2. のびのびと過ごせる環境づくり

  • 皮膚科の受診

などなど…。調べ始めたら、挙げ始めたら止まらないのですがこんな感じになります。

本当は、全部一気にやってしまいたい。それでも、私たちは全部一気に何かを変えることはできません。試せるのはひとつだけです。

なにが良くてなにがダメか

なぜ試せるのはひとつだけなのか。
厳密にいうと、一定期間なにかをするのであれば、その期間はそのことしかできない、ということです。理由は単純。一気に試してしまうと、なにがくるるに合っていてなにがくるるに合わないのか、もしくは効果がないのかが分からなくなってしまうからです。

例えば12月から空気清浄機を導入して手作り食を開始したとしましょう。
2か月間続けてみた結果、少しだけ症状が良くなったとします。
では、この場合症状が良くなった要因はなんでしょうか🤔
空気清浄機が良かった?手作り食が良かった?
もしかしたら両方とも良い効果を出したかもしれません。
もしかしたら手作り食はそんなに意味がなかったかもしれません。

だからこそ、一定期間なにかをするとしたらひとつだけのことにします。
手作り食を始めるのであればくるるにとっての変化は手作り食のみにして、あとはいつも通りの環境で。

本当は一気に変えてしまいたいです。
そうしたら、もしかしたらなにかしら当たってすぐにでもくるるが楽になれるのではないかとも思います。
でも、なにが良くてなにがダメかをきちんと見極めるのも大事なこと。
獣医師さんから教えていただきました。千里の道も一歩から、ですね。

最後に

ここまで長々と、これまで私たちが行ってきたくるるのアレルギー症状への対応の仕方、これからやっていきたい対応などを書いてきました。
これらはすべて一個人の意見・考え方なので、同じようにアレルギー症状があり皮膚炎持ちの猫・犬が家族にいらっしゃる方は、まずは自分に合う獣医師さんを探して相談してみることをおすすめします。

また、この記事は備忘録や思考整理の場ではありますが、少しでも愛猫・愛犬のアレルギー性皮膚炎で悩まれている方のお役に立てれば嬉しいです。

それでは、また。
少しずつくるるのアレルギー症状が良くなるよう、引き続き頑張っていきます。






いいなと思ったら応援しよう!