【note版】日本にもあるよね「シーライフ」。イギリスが発祥の水族館ブランド「シーライフ・ブライトン」
今年のラグビーW杯、終わりましたね。優勝国は2大会連続、4回目の優勝だったという南アフリカ🇿🇦。いつまでも過去の栄光にしがみつくのもなんですが、その国に以前(もういつの間にやらこんなにもときが経っているだなんて・・)2015年に、ラグビー日本代表が南アフリカ代表を34-32で撃破した縁起のよい場所、そして近年でいえば、2020年から三笘選手がイングランドのプロサッカーリーグ「ブライトンFC」で大活躍中の地・・
それがイングランド南東部、イースト・サセックス州にある「ブライトン」です。前振り長っ!
今回はそこにある「シーライフ・ブライトン水族館(SEA LIFE Brighton Aquarium)」というところを紹介します。この「シーライフ」というのは企業ブランド名なんですが、スコットランド発祥でいまやイギリス国内だけでなく、日本の名古屋を含む世界50ヵ所でチェーン展開されています。
水族館の歴史と館内紹介
シーライフ・ブライトンの歴史は古く、創業は1872年、“世界最古”という呼び名をもつほどです。建築は海辺に特化したデザインが得意な建築家、ユージニウス・バーチ(Eugenius Birch)氏によるもので、施設前のブライトン桟橋を設計したのも同氏です。
1869年に工事を始め、現代の価格にしておよそ£5500万をかけて完成した同館にはウミガメやサメ、ピラニア、タツノオトシゴなど、5500種類以上の海洋生物が展示されています。
規模としては決して大きくなく、以前はあったイルカとアシカのショーも、現在運営している「シーライフ」が経営するようになった1991年に、世間から言われるようになった動物愛護の観点や施設の老朽化からとりやめになるなど、派手な要素はあまりありません。
それよりも干潮時に現れる砂底のくぼみ、潮だまりにいる地元の生物に焦点を当てるなど、来館者にとってより身近で親しみを持てる、アットホームな雰囲気の水族館です。
小1時間もあれば十分見て回れ、それぞれの生物の産地や生態などについて、説明書きを読みながらゆっくり学ぶことができます。
目を見張るビクトリア様式のアーケード
いよいよ展示エリアに一歩踏み入ると……ブルーや紫など、七色にライトアップされた天井アーケードがとにかく目を惹き、そこが水族館であることを一瞬忘れてしまうかのような圧巻の光景です。
ビクトリアン調とも呼ばれるこの建築様式はその名のとおり、イギリスのビクトリア女王時代(1837〜1901)の美術・工芸様式で、シーライフ・ブライトンではかつての栄光を蘇らせるため、2012年に一時閉館し修復工事をしました。
アリが葉っぱを運ぶ?! 館内の見どころと海底トンネル型展示が魅力
館内には珍しい生物やユニークな展示方など見どころが豊富にありますが、各コーナーに散らばる課題をこなしながら進む、子供用の「ミッション・パック(別料金)」は大人も一緒に学べてお得です。
熱帯雨林のコーナーでは熱帯魚に混じってなぜかアリ、それも「leaf cutter ants」という自身の20倍もの重量の葉っぱをひたすら運ぶ姿があり、とても貴重な光景を目にすることができます。
昼夜の海を体験する「Day & Night Ocean Experience 」コーナーでは、まるでプラネタリウムのような星空とさざ波が広がる美しい映像が流されており、波が打ち寄せるさまは本物のようで、思わず足が濡れないよう跳びよけてしまいます。
また、あらゆる角度から海とその生き物を見れるよう、天井が水槽のドーム状になったトンネルをくぐるなど、随所に工夫が施されています。
運営会社の「シーライフ」は海洋保全にとても力を入れています。そのため、同館でも環境汚染や生態系に悪影響を与える代表格、ビニール袋の廃棄だけでなく、育毛剤や洗顔料、ツナ缶やフカヒレ・スープといった、誰にとっても身近な商品までもが関係してくることをイラストやゲーム形式でわかりやすく説明しています。
海の生き物シリーズがかわいいおみやげグッズ
入館時に撮影してもらった写真を受け取るコーナーを抜けると、最後におみやげショップがあります。これまで館内で見てきた生き物のおさらいをするのにピッタリな、海の生き物をモチーフにしたマグカップやぬいぐるみ、海賊のコスチュームまでかわいい品物が揃っています。
水族館だけでなく、ブライトンと書かれた市全体の商品もあり、デザインも魅力的なので早々にブライトンみやげをこちらで買うのもおすすめです。
ロンドン中心部からは鉄道を使ってヴィクトリア駅から約51分、またはロンドン・ブリッジ駅から1時間弱で到着するブライトン市。乗り換えなしの直通1本なので、都心からのアクセスも抜群です。
シーライフ・ブライトンのすぐ近くにはインド・イスラム風の外観がエキゾチックでかつて王室の別荘だったブライトン離宮などもあり(別記事でまた今度紹介します〜!)、ほかにも見どころがたくさんです。
なんだか水族館なのに魚の写真が全然載っていない、妙な紹介になってしまいました😅