瞬発力 VS 持久力
最近とっても気になる女性がいる。
時短勤務と外出自粛のコラボでおうち時間が増え、巷の例に漏れずサブスクどっぷり生活な今日このごろ…無料お試し期間のうちに、お気に入りの #テラスハウス を全シリーズ見終われそうな勢いで、他人の恋愛模様の観察が朝晩のルーティンとなっている。
気になる彼女との出会いは、テラハ3シリーズ目の冒頭シーンだった。YOUさんの『番組が用意したのは素敵なお家と車だけ、台本は一切ございません』の決め台詞のあとに登場した新メンバーのビジュアルがどストライクだったのだ。
●大きくて黒目がちな瞳
●真っ赤なリップが際立つ口元
●白くて綺麗な歯並び
●ストレートのパッツン前髪
●潔いショートカット
●全力の笑顔
●引き算のカジュアルファッション
まるで、矢沢あいの漫画から飛び出してきたような彼女のビジュアルに一目惚れした。その女性はイラストレーターのfoxcoこと渡邉香織さんだ。隠しきれない育ちの良さを纏っていて、『成城学園初等学校・中学校からカナダ留学を経て慶應義塾大学へ。大学在学中にフランスの国立パリ第一大学芸術学部への交換留学を経験して、卒業後一般企業でのOL生活を送るも、退社してイラストレーターに転身』というとても興味深い経歴が、彼女のオーラの源であることを後に知った。同性ながら、彼女の持つ不思議な魅力と透明感に現在進行形で引き込まれている。
こんなに熱くfoxco語ったわりに、わたしが本題としたいのは漫画家の矢沢あいさんの方だ。
わたしは幼い頃、本を手元に置くことがなかった。両親の子育てプランの中に読書というコンテンツがなかったのだ。そのせいか、漫画やアニメ本にも興味を持たない、かわいらしさのない子どもに育った。活字にふれることはほとんどなく、小学生で月9ドラマにハマり、中学生のときには木10のドロドロした大人の恋愛ドラマを観ていた。そんなわたしの部屋にも、唯一矢沢あいの漫画だけは揃っていた。あの頃は #マリンブルーの風に抱かれて や #天使なんかじゃない を読んでは、キュンキュンしていたものだ。
大人になって、矢沢あいさんの #NANA が売れに売れて映画化されたとき、ふと思ったことがある。
矢沢あいってどれだけ長い期間女の子をキュンキュンさせ続けているの?
わたしがコミック本を読み始めたのは小学生の頃で、映画化されたのは社会人になってからだった。ざっと見積もっても15年は経過しているのに、変わらず乙女心に響く作品を描いているということに驚いた。映画NANAの公開から今年で15年になるらしいが、40代となった今でも矢沢作品を読めば胸が熱くなり、心臓が痛くなる。
わたしは今年、社会人となってちょうど20年目を迎えた。このタイミングで職業観を綴り始めたわけだから、ひとつの仕事に20年間向き合えた持久力に一先ず誇りを持とうと思う。しかしながら、仕事への熱量やクオリティーという面を鑑みると、持久力だけでは次のステージには進めないのかもしれない。