放置少女のゲームデザイン
昨今、ラノベ系創作界隈では極振りがトレンド、らしい。
見渡せば防御力カンストしたからダメージが一切入らないとか、弓の射程極振りしたから勝つる的なお気楽ななろう系小説を数多く見ることができる。
つかね、ステータスオープンだのが出来る系のラノベはあんまりゲームやったりゲーム作った事がない奴が書いてるってはっきりわかんだね。あとガンプラ系アニメ(最近始まったメタバースとか含めて)、製作陣にガンプラマニアがいないのがモロバレである。あるべきものがそこに無いとか、何がどうなるとガンプラの出来が良いと判定されるかの「評価傾向」がまるで書かれてないんだもの！
その辺気にして書いたおじさん作の小説がこの辺だ。皆も読んでみると良い【宣伝】
で、だよ。
徐に放置少女の話になるのだが……みんなマーリン取ってつよつよになって戦役ステージを進めている様であるが、ここに今ちょいと疑問を持っている。強キャラ取って戦役進むのは良いのだが、逆に強キャラ取らないとビタイチ戦役が進まない人がいる。ありゃなんなんだろう？
どんな強キャラでもやはり限界みたいなものはあり、今はキャラが育つので戦役とかが進むのだろうが……成長鈍化したりほぼ停止したらまた戦役とか「進められなくなる」のであろうか？
戦役進まなくなる度にレアでツヨツヨのキャラ引いて戦力補強するのも宜しいが(運営にだってゼニは必要だ！)、あまり度が過ぎるのも考えものだ。私はMRは宵燭ちゃん以降取得していないが、まぁまぁちょろちょろ戦役ステージや訓練所ステージを更新している。
9月ぐらいから考えているのだが、戦役や訓練所、また或いは非対人コンテンツ類って陣容の健全な？成長の為のチェックポイントなのではないかなと。
冒頭に挙げたように、どーも昨今の若者は何か一芸伸ばしたらゲームがイージーモードになると考える傾向が強いようである。そんな簡単な攻略法があったらゲームにならんぞなとは考えないらしい。
で、勝手に好き勝手キャラ育てて防御力カンストだが攻撃能力が無いので詰んでしまうとか、攻撃力はなまら高いが雑魚の一撃で体力半減、タコ殴りですぐに乙という愉快なことが起きないように──非対人コンテンツでは面毎、シリーズ毎に「理解したり、クリアして欲しいこと」が設定されていて、それをクリアすると次の課題に行けるようにデザインされているのでは無いか。
例えば、戦役のあるステージで法術攻撃力の高い敵が出たとする。普通に考えると法術攻撃が痛いのだから法術防御を上げて抗堪性を向上させるという策を取る。具体的にはメイン副将の腰当ての強化をする訳だ。
ところが、どーもウチの鯖(不退転)のツヨツヨキャラを見ると防御関係ガン無視なのである。まぁ恐らく「こちらが倒される前に倒せば良かろうなのだー」と攻撃力上げまくって速攻ぶっ殺す作戦という脳筋戦略取ってるのだろう。
で、面ごとに何をどうしたら倒しやすくなるか考えずに単純な攻撃力特化ばかりするから戦役が進まないし、面ごとの「課題」がガラッと変わった際に乙るのである。
私は永らくMMORPGのUltima Onlineで遊んでいて、敵の種類に合わせて武装組み替えたり専用特化武器を用意していた関係で、敵の性能を良く観察して弱点を突くという戦い方が身に染み付いている。ちまちま戦役進むのは(もちろん、宵燭ちゃんがフェダイーンとして覚醒して来たのもあるが！)、戦役ステージ毎に課題に合わせて装備をチマチマアップデートしているからなんである。
ゲームでの戦闘の原理原則的な部分として、こちらが死ぬ前に敵を殺したら勝ちってのは確かにある。だから攻撃力上げて瞬殺するというのは悪く無い手であるし、アホでも分かるから万能性が極めて高いのだが……リソース消費が激しい。
法術防御が高ければ物理で殴り、物理防衛が高いなら法術で焼き尽くす。敵のHPが高いなら、防御が満遍なく高いなら、防御無視してくるなら、体力回復阻害してくるなら……と、課題に併せて装備強化して行くと自然と総戦力高くなると思うのだが……
敵種別により最適なキャラをエースに抜擢するという戦略思想の関係で、ウチの次のMRキャラは弓将かなぁ、などと考えている。とりあえず今は主将が弓キャラなんでそっちに装備育てさせているが、弓副将が来たら彼女には残念になって貰う所存である。
つーかみんな、ほんと単騎・単一ステータス特化好きダスな。なんか敵キャラ1種類しかいないと思ってない？
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