(勝手に)解説しようっ!
しょうぜん
ジュネーブ条約とかハーグ陸戦協定などの「国際軍事協定」では、総力戦に移行した近代戦争において民間人の保護を規定している。それ以前の戦争では、戦争とは郊外での会戦だったりしたので「比較的」無辜の民衆は被害に遭い難い……というか、領土戦争だから土地と「そこを耕作する人」がセットで欲しいんだから、虐殺対象にはなり難いの。(騎行という侵略時の略奪とかヒャッハー対象にはなるけどな)
でだよ。無辜の市民に加害しない様に、戦争で戦うのは「兵士に限定する」必要がある。この兵士である事を敵味方に表明する為に「統一された軍服」また或いは「国籍表記」、軍事組織に所属している証明である軍籍番号や「階級」が必要になる。
んでね、敵は軍人しか狙わないのだから軍人と識別されない格好で不意打ちすると有利になるのは誰にでも分かる。そんなチートを許さない為に一般人・民間人に偽装した攻撃要員は「便衣兵」として保護対象にならない。兵士も無闇な殺さず捕虜にしよーねっていう約束もこの場合は適用されない。
また、軍人の偽装で無くとも民間人が軍組織に属さず普段着で攻撃した場合も「外見上は判別出来ない」から便衣兵と同じく捕虜にはならない。火炎瓶投げるとかしたらいかんのやで。
祖国防衛に立ち上がるならちゃんと自国軍隊に義勇兵として参加するのだ。
この様にして「交戦国の正規の兵士」になるなら義勇兵でも外人部隊でもちゃんと兵士として扱ってもらえる
事になっている。
しかし現実は非情であり……かつて韓国軍で兵役時にスナイパーやってた知り合いに聞いた所、スナイパーは「物陰に隠れて一方的に撃って来るから」という逆恨みにも近い感情から、捕虜になってもフルボッコにされたり捕虜になれない(=殺されちゃう)事もあるらしい。それどころか年がら年中銃持って走らされる自軍陸軍歩兵の皆様からも「アイツら走らない」とか、じっと隠れて撃つだけとか思われて疎外されがちなんだとか……条約は必ず守られる訳では無い事は覚えておこう。
また、独立戦争時とかだと「国対国」の構図にならず、規模によっては相手側がテロリストとか山賊扱いされて「軍隊vs物騒な人」となる為に条約が適用されない場合もある。この時は正規兵だ義勇兵だに関係なく条約は適用されない。てゆーか、物騒な人々は一種の法人としてジュネーブ条約とかに批准できないからね……
と、言うことで。
例えレールガンやモロトフカクテル自作できても、祖国防衛の為に「勝手に立ち上がってはいかん」日本人ならちゃんと自衛隊に赴いて義勇兵にならないといかんやで。つーか、ウクライナは徴兵制があり、徴兵経験してる人は「とりあえず基本的な軍事教練」を受けている。ライフルぐらいは撃てるのだ。これに対して日本だと、志願制だから「大部分の国民は銃を持った事すらない」残念ながら義勇兵になっても後方任務とか「それまでの職務や経歴から」適切な仕事を割り振られるだろう。例えば私なんかだとコンピュータ系のメンテナンスとか。銃を撃つだけが兵隊の仕事ではないので。ただ、それも自軍の勝利の為に必要なことだ。もしかしたらあなたが作った金曜日のカレーが美味いから死なずに頑張ろうと奮起するレンジャーもいるかも知れない。折角配備された宿舎の最新式クーラーを死守する為に死力を尽くす空挺が居るかもしれない。遂に国費で贖われたトイレットペーパーの山を見て「もう死んでも良い」と涙する普通科隊員もいるかもしらん(注 自衛隊官舎のトイレットペーパーは隊員が自腹購入している)
その、自軍の最終的な勝利の為に義勇兵として立つと言う行為を、不正確な情報は妨げてしまう。義勇兵はジュネーブ条約対象外とか喧伝するのは「利敵行為」になってしまう。
今回の人は無知なだけだと思いたいが、同様の手口で国外勢力の工作員が工作を仕掛ける可能性は否定できない。
当然私の一文も、何かの策動のために歪められているかもしれない。だから、本当のことを知りたければジュネーブ条約の捕虜の取り扱いなどを「自分で調べるのだ」
義勇兵は捕虜になるか否か……調べると良い。誰かの解説ではなく自分で条約そのものに当たれ。
それが出来ないのであれば、貴方は他人の言葉の奴隷のままである。
おまけ
日本語では義勇兵という言葉があるが、英語だと義勇兵も志願兵(現在の自衛隊隊員みたいに自発的に兵隊になった人)も英語では「volunteer」という。つまり自衛隊員はみんなボランティアであり義勇兵だ。吹き荒ぶ風がよく似合うぜ!
方針変えて、noteでの収益は我が家の愛犬「ジンくんさん」の牛乳代やオヤツ代にする事にしました! ジンくんさんが太り過ぎない様に節度あるドネートをお願いしたいっ!