フィギュア作ってみよう!
ちょっと前に、noteでボードゲームの駒を作って見よう!って記事がお勧めされてて、喜び勇んで見に行ったら「人形は難しいので平面で」と書かれており、華麗なヘッドスライディングをキメた我輩であった。
……む、難しいって
「試したのかよ?」
案ずるより生むがやすしきよしであり、実は「フィギュア作り」はそんなに難しくない。試して難しいなぁと思ったならいざ知らず、試してないべな! 試してから言え!
吾輩は中学生ぐらいから「バオー来訪者のプラモが欲しいがガレージキットは高いからね、仕方ないね」でタミヤの1/35スケール兵隊さんフィギュア切り刻んでバオー作ってた猛者である。兵隊さんフィギュアも結構高いしロンメルが予想外にカッケーのですぐフル・エポキシパテでのフィギュア作りにシフトした。つうか兵隊さんフィギュアを切り刻んで裸にするぐらいならエポキシパテで棒人間作る方が楽なんや。ほんとだよ(試したからな!)
とりあえず上記のような35mmサイズの「ボードゲームのコマ」作るのに必要な機材を教えよう。
1.タミヤの高密度エポキシパテ
速乾(速硬?)タイプは柔らかすぎて使い難い。
2.デザインナイフ
このサイズでヤスリ掛けは無謀。ヘラみたいにして使うことも。
3.瞬間接着剤
エポキシパテは模型用の接着剤では着かないからな!
実はこれだけ。作り方もかんたーん
な?(同意を強要)
キモになるのは「目の処理」と服の皺とかだ。後は絵を描ける程度の観察眼があれば誰にでも人形は作れる。絵を描く時と同じで「ざっくり低解像度の形を作り」その後細部を詰めたら良い。出来は問わないが誰にも人形は作れる。汝らは人形を「上手く作る」事ができない(かもしれない)だけで、何故上手く作れないかというと、回数こなして「慣れていない」からに他ならない。初めて絵筆握った奴がレンブラントやモネみたいな絵を描けるわきゃーないだろー。立体像だってハナから考える人やダビデ像になるわきゃーない。小学生が描いた人物画や幼稚園児の描いたおかーさんの絵でいいんだよ。何度も作れば次第に上手くなる。絵も、塑像(粘土によるフィギュア作りは美術分類的には塑像という)も、歌も語学も皆同じ。反復練習で上手くなる。
先に「目の処理」と書いたが、眼は正直結構いいイラスト描く人でも上手く立体的に描けないんだよ。目玉と瞼や目の周りの皮のつき方がかなり複雑なので、かなりの人が目を顔面に描かれたテクスチャーみたいにやってしまう。立体的に描けない。だからここはくぼみにして誤魔化せ。下手にここを写実的にやろうとするとハマる。アニメ調にしようとするとアニメ特有の二次元の嘘にハメられるから注意せよ。アニメ顔は実際のところこの40年で技法や表現の仕方が激変してる。
概形から詰めていくやり方、基礎となる形の把握さえできたら何でも作れる。
「アタリを取る」という人物画で言う素画バランス取りが立体でも出来たら、立体は怖くない。
最初から上手くやろうとしない事、言い換えれば「失敗を恐れないこと」
下手でもいいから一歩踏み出さねば、いつまで経っても「ここではない何処か」には到達出来ない。その一歩から行く先が100m先か千里の先かは「何回踏み出せるか」の差に過ぎない。
#一歩踏みだした先に #創作論