HGエアリアル君 関節調整編
毎度毎度ですまんが、 #ガンプラ粘流 では素組したらブンドドせぇと言う教えがある。いい歳こいてブィーンだのズババババは恥ずかしいと言う人も居るだろうが、当方あと40日もすると50才のおじちゃんぞ。愛犬のジンくんさんに「にーちゃん何やってるンゴ……」とドン引きされてもやってるんだからみんなやれ(強制)
で、腕の関節間距離調整と股関節の可動範囲調整、あとはまぁ小さな加工だが「肩の外側アーマーを肩本体に寄せて概形を小さくした」「膝の内側アーマー露出増やした」のが以下の状態。
エアリアル君の有機的な動きを再現する為に偏立(コントラポスト)と言う立ち方をさせており、体重の大半を右足に乗せている。
ロボなんだから、ズドーンとかズモモモモという力感溢れる直立も良いのだが
水星の魔女の劇中では、明らかにアクションが女性的なんだよね。
エアリアルは金田飛びとか金田パースやらんのよ。エアリアルは柔らかく動く。多分これは作画指示入って明確にディレクションされてる。が、ガンプラはお金出してるスポンサー様がお作りになるので……
普通にロボってか、男っぽい立ち方するのな。改修されたら更に男っぽくなった。キャラの性別違うんだもん、同じ形から始まっても印象はかなり変わって見える。
デザインは同じところから始まっているのだが、描き方としてポーズやモーションが女性志向なんですなぁ。
するってーと、エアリアル君っぽさ出す為にはこの「女性の柔らかなライン」作った方が良く、ガキーンだのバシーンだののポーズはイマイチ似合わない。はい皆さんご斉唱ください
エアリアル君はそんなことしない
雄度高めのマッシヴ重点ダリルバルデなら良い。
ブンドドして作中再現し、そのニュアンスを掴めって話なんだよ。ブンドドせずに素組の形から「いつもと同じカッコええ」をやらせたらいつもと同じキャラになる。
で、下半身の女性っぽいラインやポーズを可能にする為に股関節周りを調整する。
この辺見たら分かるが
脚の付き方や構造がロボと人間で盛大に違っているのが問題の根幹である。人間は直立時でも大腿骨は直立しない。
ビルド・アーップ！
ロボがロボロボと肩幅に足開いて仁王立ちするならこの辺問題にはならない。多くの人が「HGエアリアルはよく動く」と評する所以だ。
案外、動かないのだ。皆が小便小僧ポーズとか四肢を伸ばしてバキュンとか「いつものポーズ」しか取らせず、それさえ出来たら良く動くと判定するからメーカー側も「それさえクリアしたら良いのだ」と考える。
わーいって太極拳の套路でもやらせてみたら良いのだが、近年ではMS2体でバーチャファイターごっこする人は見かけない。
一回皆もこの辺ガン見して「ガンプラに同じポーズ取らせてみれば良い」
ポンキッキだ、子供向けだと侮る勿れ。演舞してるおっちゃんは松田隆智師……漫画「拳児」原作者で中国武術研究家のガチ演舞だぞ(無駄にクォリティが高い)
昔なら秘伝や武術出してるとこが1万円とかで売ってた系動画なんだが、こんな貴重なもんが今はYouTubeで無料公開……いや、昔もポンキッキで無料公開されてた訳だが！
なお、松田師の異様に安定感がありにゅるにゅる動く套路と似た、異様に安定してにゅるにゅる動く太極拳を大森の水神公園で見たことがある。タバコ吸うの忘れて見入ってしまった。片足あげても微塵もブレないとかなんちゅー……
格闘ポーズってのは「各部の動きが生み出す力」を意識しないとそれっぽく見えないし、微細に各部を動かして力を統合してるか否かは案外「眼は見抜く」物だ。走ってる人の絵を描いたのに走っている様に見えないってのがそれで、抽象的には違うと見て具象化・言語化出来ない時に脳は「なんか違う」と感じるの。
格闘ゲーム最盛期に絵を描く練習して、後にPoser使って小手返しとかの動画作って遊んでた私は、「なんで関節技が効くのか」「何故この状態だと関節が固定されるのか」を骨格意識しながら考えて、更に力が入る方向、入らない方向なども筋肉のつき方から考えたりしてた。ガンプラ作るのに・遊ぶのに色んな知識が活用可能だし、私はこの様な知識を総動員してシナジーさせるのが得意だ。
その私が敢えて言う。ガンプラ作ったらブンドドせぇ。小便小僧立ちとか体伸ばして片膝曲げてバキュンのポーズしか取らせんから動くか動かないのか、バランスがいいのか悪いのか分からんのだ。
そして動かして遊んでる身として、HGエアリアルは「そこそこ動くがまだまだ硬い」程度の評価です。ガンプラ設計者は大宮の振武館か太極拳教室通うといいゾ。
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