入試4日目。ラーメン屋で泣いていた男の子の話。
「合格」という花びらが舞うことがないまま入試4日目を迎えた。
試験初日や2回目の受験で、早々に合格をもらった子どもたちはもう学校に通い始めていて、この時期にまだ試験会場に向かう子どもたちは、どことなくうつむき加減で少し疲れたように見えていた。
この日は、午前中に1校、午後にも1校の試験があったため、お昼をどこかで取らなければならない。
娘に聞くと、
「ラーメンが食べたい」と言った。
親としてはもう少し栄養のあるものを食べさせてあげたいという思いはあったけれど、時間もない