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#281 経営難の医療機関を救済!?
こんにちは
tatsuyaです。
本日は、「ファクタリング」についてのニュースを紹介したいとと思います。
経営難の医療機関を救済 診療報酬を債権にキャッシュ調達「ファクタリング」
経営難の医療機関の間で、診療報酬の債権をもとに現金を調達する「ファクタリング」取引の利用が広がってきた。レセプト(診療報酬明細書)を提出してから実際に報酬を受け取るまでの時間差をカバーしてもらう。経営改善のアドバイスも受け、黒字転換した医療機関もある。
「銀行から借り入れできず倒産ギリギリだった」。医療法人財団コンフォート(横浜市)の阿部政人専務理事は2016年ごろの経営状態を振り返る。当時は32床の病棟を抱えていたが、看護師の人件費もかさみ、赤字に陥っていた。
運転資金を確保するため、コンフォートが利用したのがファクタリング取引だ。レセプトを提出後、社会保険診療報酬支払基金(社保)や国民健康保険団体連合会(国保)の審査を受ける必要があり、実際の入金には2カ月程度かかるのが通例。この時間差がキャッシュフローを悪化させ、経営を厳しくしていた。
医療機関支援のD&Mカンパニーから、診療報酬の将来債権を元手に社保や国保からの入金前に資金を調達するようになったのは16年9月からだ。ファクタリングの残高は24年3月末までに15億円となった。
資金提供に加え、D&Mカンパニーのコンサルタントに経営改善の指南も受けている。病棟を閉鎖して人員整理し、固定費が少なく利益が出やすいクリニックでの検診と訪問診療に注力した。その結果、20年3月期の最終損益は黒字転換した。
コンフォートの阿部専務理事は「医者としては入院患者を受け入れるのが当然との考えがあり、病棟を閉鎖することは頭になかった」と振り返る。現在は訪問診療を全国に拡大するため、クリニックのM&A(合併・買収)にも手を広げている。
医療機関の収益にあたる診療報酬の急な増加は考えにくい。D&Mカンパニーの松下明義社長は「医師が患者に尽くすほど医療機関のコストは増すが、民間法人として経営面も意識する必要がある」と指摘する。
ファクタリングをむやみに活用することにはリスクも伴う。D&Mカンパニーは実際の診療報酬のうち、手数料分を引いて医療機関に支払っている。医療機関は数カ月待てば得られる1~3%程度を放棄し、事前に現金化していることになる。
ファクタリングによってキャッシュフローを改善すると同時に、不採算事業からの撤退など構造改革を進めなければ、ただ問題を先送りしていることにもなりかねない。
医療機関は医療のプロである医師が経営を担っていることが多い。患者サービスでコストが増え、財務状況が悪化するケースもある。事業を継続するには、経営のプロの意見も取り入れる視点も必要となる。
病院だけでなく、介護施設でのファクタリングもあるとお聞きしています。
通常は医療報酬・介護報酬を請求してからだいたい2ヶ月後に入金されるんですよね。
そこが経営を難しくしている一つの側面であり、タイムラグをどのようにマネジメントしていくかが責任者に求められることだと思います。
手数料が発生することを、経営改善のアドバイス料と考えて、導入することももしかしたら必要なのかもしれませんね。現場で見えていることと現場から見えていないこと(見ないようにしていること)って必ずあると思いますからね。
以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
それではまた、次回お会いできれば嬉しいです。
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