#41 個別機能訓練加算の実施まで流れ
こんにちは
tatsuyaです。
前回は、個別機能訓練加算の概要について整理しました。
本日は、「個別機能訓練加算の訓練実施までの流れ」について整理していきたいと思います。
個別機能訓練を実施するにあたり、推奨されているシートがあります。
■重要書類3点
興味・関心チェックシート
生活昨日チェックシート
個別機能訓練計画書
■訓練実施までの流れ
1)アセスメント
(Assessment):
①利用者の居宅に訪問し、居宅での生活状況を把握します。
この時に、「興味・関心チェックシート」を用いて、自宅での役割や今後行いたいことなどを本人・家族に聴取します。
そして、「生活機能チェックシート」を用いて、利用者の居宅の環境や日常生活の状況を把握していきます。
※興味関心チェックシートは、あらかじめ具体的な事象が記載されているため、選択する際の手助けにはなりえますが、高度な生活行為も含まれているため、高齢者では、すべてにおいて興味がないということもありえます。
まずは間口を広げて聞いた上で、具体的なものが出てこなかった場合に、このようなものはどうでしょうと提示するほうがうまくいくことが多かったです。
②本人や家族の状況を把握した上で、心身の評価を実施していきます。
※心身の評価に関しては、後日改めて整理します。
2)計画作成
(Plan):
①「個別機能訓練計画書」を多職種協働で作成する。
※実際は、機能訓練指導員が大枠を作成してから多職種で情報共有することが多いかと思います。
少なからず、機能訓練指導員一人の意見に偏らない配慮・仕組み作りは必要と考えます。
②本人・家族・ケアマネジャーに説明し、同意を得る。
※担当者会議やケアマネジャーのモニタリングなどの日程に合わせて行うと話が進みやすいと思います。
3)実行
(Do):
同意が得られたら、個別機能訓練を実施します。
※規定では、5人以内の小集団を可としています。実際は、5人実施する場合であれば、本当に目的に沿ったプログラムを提供できるかは非常に厳しいものがあると思います。
やはり、しっかり効果を出すためには、限りなく少人数(個別が理想)であると思います。
中には、1対1が苦手で小集団で行った方が、ノってくる方もいらっしゃいますので、その訓練内容と本人の状況を加味して、人数設定はすべきであると感じます。
4)再評価
(Check):
※3ヶ月に1回以上、進捗状況の評価を行い、訓練項目の見直しを行います。
見直しを実施したのちに、再度計画書を作成し本人・家族・ケアマネジャーに報告し継続の意思を確認します。
通所介護(デイサービス)の場合は、あくまでも自宅が主な生活スペースでありますので、自宅での生活の課題を改善する、もしくは現状を維持できるようなような取り組みが望ましいですね。
アセスメントに沿った計画を立てて、実行することが重要でありますので、基本的には、次の評価の時期までは計画通りの練習を実施することが望ましいと考えます。
効果がない場合や、練習内容の大幅な変更が必要な場合は、再度計画書の作成を行った方がよいと考えます。
そうでないと、再評価した際に効果があったかどうかの判定が難しくなるためです。
■まとめ
以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
次回は、「個別機能訓練加算の計画書作成のポイント」についてもう少し具体的に整理していきたいと思います。
それではまた、次回お会いできれば嬉しいです。
介護報酬を追い風に、一歩ずつゼンシンしていきましょう。