みんなで取り組む消費の問題
5月23日に今年初となるカフェゼミが開催された。長岡ゼミのメンバーは三つの役割チームに分けられてそれぞれ企画と準備を進めていく。私は「カフェチーム」だった。「カフェチーム」は主に当日に提供するお茶とお菓子の選定やポップ作りを行う。
しかし今回のカフェゼミで、カフェチームは新たに「紙コップの消費を減らす」取り組みを開始した。今までのカフェゼミでも来場者には事前にマグカップの持参を推奨していたが、マグカップを忘れてしまった人などに紙コップを提供していた。それによって紙ごみが多く出てしまうという問題があったのだ。そこで今回はマグカップを持ってくることができなかった人の為に、ゼミ生が複数個マグカップを持参して、マグカップを忘れてしまった人に貸し出しをした。
カフェゼミの企画段階で「マグカップの貸し出し」の案が出たとき、私は少し不安だった。なぜならば、来場者から「衛生面から使いたくない」といった声が多く出るのではないかと思ったから。さらに、ゼミ生から「複数個マグカップを持ち歩くのは大変」といった声が上がっていた。だから、ゼミ生のみんながマグカップを持ってきてくれるという確証がなかった。
そんな不安が頭をよぎりながらも、当日を迎えた。するとゼミ生のマグカップが予想以上に多く集まった。さらにその貸し出しのマグカップを利用してくれる人も多かった。利用者には台紙にシールを貼ってもらったのだが、実際に14人もの人が紙コップではなく、貸出マグカップを利用してくれたことが分かった。
私がマグカップを貸し出しするときに心掛けていたことは、取り組みの趣旨を丁寧に説明すること。事前に「ZERO WASTE」というポップを作り、紙コップの消費をゼロにするという目的を明確にした。来場者に説明する中で、消費の話題が広がったり、気になってその貸し出しスペースを見に来る方もいた。自分の言葉で取り組みの趣旨や思いを伝えることで、それを理解して、良いと思ってくれる人が身近にいることがとても嬉しかった。
これを機に、カフェゼミの場だけでなく、他の場所でも消費の問題に向き合う場所ができたらいいなと感じた。これからも私たちのペースで消費の問題に向き合い続けたい。