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③男が被害者!? 女上司の言葉の暴力と闘い、労災認定を勝ち取った話(返金有)

【無料パート】(前半)

1. 再び動き出した“証拠集め”

S課長の言葉による圧迫感は、以前のように私の心を少しずつ蝕(むしば)んでいた。しかし、前回のパワハラを告発した経験があったからこそ、**「このままではまずい」**と早めに自覚できたのは不幸中の幸いだった。

ある夜、私は手元にあったメモ帳を見つめていた。そこには、“またあれこれ動く気力が湧かない”と書き残した自分の弱音がある。それでも読み返すうちに、前回の社労士さんの**「あなた一人で抱え込まないで」**という言葉がふと蘇った。そして意を決して、再度その社労士さんに連絡を取ってみたのだ。

  • 社労士さん: 「状況は変わらなくても、証拠の取り方はいろいろありますよ。何も大がかりな録音が必要とは限りません。日時・発言内容・周囲の反応を小まめにメモしておくだけでも、大きな力になりますよ。」

私はすぐに**“ハラスメント日誌”**と名付けたノートを用意した。S課長から発せられた言葉と、そのときの自分の体調、周囲の様子を時系列で書き留める。これなら“メモ行為自体”をセクハラだの盗聴だのと疑われるリスクも少ない。何より、自分の気持ちを客観的に整理できる点が大きかった。


2. 思わぬ協力者

そんなふうに日々をやり過ごしていたある日、同じチームの先輩社員(女性)から声をかけられた。

「あの…少し言いづらいんだけど、S課長、時々あなたに対して変なこと言ってるよね。私も気になってたんだよ。」

思わず胸が熱くなった。周囲はみんなS課長を**「優秀で気さくな上司」と見ているのかと思いきや、そうではなかったらしい。先輩社員いわく、「口調がソフトすぎるから、気づきにくいだけ」で、彼女自身も「これ、ちょっと言い過ぎじゃ…」**と何度か感じていたとのこと。

私が正直に自分の不安を打ち明けると、先輩は**「もし何か力になれるなら言ってね。私も“証言”ぐらいならできるかもしれない」**と言ってくれた。思わぬ味方の出現に、私はひとりで抱え込んでいた重荷が少しだけ軽くなるのを感じた。


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