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一度も学力試験をしたことがない人がいる社会はあまり良くないと思う話

一度、ベテラン教員との雑談で、
タイトルにあるようなことを
話したことがあります。

一般的には
高校、大学、会社と
その折々に試験がありますが、
基本は学力試験です。

学力試験は何を測っているのか

個人的に思っているのは
学力試験は
問題を解いたことを経験しているかどうか、
勉強時間をかけたことがあるのか、
いわゆる記憶力の勝負です。

もっと言うならば、
学力試験は記憶力のみならず、
めんどくさいことを覚えようとする忍耐力
無駄に考えすぎない素直さをも
測れるのではないかと
思うところがあります。

一方、疑問に思ったり、
安直に納得ができなかったり、
辛抱強くなく
飽きっぽく移ろいやすい人は
学力は低くなりがちのような気がします。

社会的に
良いか悪いかは別として…

つまり学力試験をすることによって、
記憶力はあるのか、
さらに忍耐力があるのか、
素直であるかを
測っている、測れると思うのです。

しっかりと机に向き合い、
椅子に座して問題に向き合う。
考え込む。書き殴る。

そんな経験を体育会系の人にも
味わうことが今後、何かしらの課題に直面した時に
役に立つと思われるのです。

学力試験をしない高校、大学、会社

学力試験の是非はともあれ、
一定数、入学、入社の際に
課外活動を通じて育まれた
資質、能力を評価されて、
流れに流れ、一度も学力試験をせずに
入学、入社している人が
社会に一部いるということが
一般ピープルからすると
ある意味、羨ましいし、
妬ましいと思われます。

部活動での鍛錬と比べ、
試験勉強は部活動以上に
きついし、めんどいし、しんどいと思うのです。

せいぜい部活は平日2〜3時間。
(拘束時間は長いけど。)

勉強はちゃんとやろうと思うと
8〜10時間くらいしないと
多くの人が行きたいようなところには行けません。

日頃の部活動の鍛錬と勉強が
同等と評価して入学、入社することは
社会的には多様な人間が多方面で
活躍できていいと思うところではありますが、
せっかく良い所と言われるところに
同様に学力試験を経て入学、入社した人から見ると
納得し難いと思われます。

「スポーツだけ」じゃない人材の育成

少し問題だと思うのは
勉強の機会を与えず、
学力試験がほぼない高校、大学、会社に
入学、入社させようとする指導者。

学力試験がほぼない高校、大学、会社。

学力試験がほぼない高校、大学、会社は
本当に良い人材の輩出や
自社や社会へ良い影響を与えられる人を採用できているか、
スポーツしかできない人材じゃないか
よく見抜いて欲しいところであります。

一つの目標に向かって
戦略を立てて頑張るのは
真の体育会系の人には
得意なはずですから
敢えて最低限の基礎学力の試験くらいは
課して欲しいところではあります。

そもそもスポーツができる人は
記憶力、忍耐力、素直さがあると思われますので、
学力試験を課しても突破できる素養は身に付いているわけです。

私自身、学力試験は
ある程度の素養を測ることにおいて
良い機会だと思ってます。

学力試験がないことは
受験する人にも
社会のためにも
あまり良くはないと思います。

高校、大学、会社では
スポーツだけじゃなく、
勉強や学問が楽しいということを
味わう機会は与えて欲しいと思うところです。

おわりに

学力試験で課される義務教育の内容は
生きていくうえで必要な知識ですし、
覚える上で根本的な忍耐力、素直さを測る
良い試験内容だと思いますので、
しっかりと受験の際は学力試験を課して欲しいところです。

また基本的には大学は学問をするところですから、
ある一定程度の基礎学力がないと学べませんし、
運動技能だけを評価して入学というのは
よろしくないと思います。
(体裁はそんな大学はないと思うが、実態はどうか...)

部活動で培われたマナーや礼節等も大事ですが、
スポーツで培われた根本となる
「何でも学びたい」「どんなことでも頑張れる」こと、
また、様々な事柄のバックボーンとなる「教養」があることが
スポーツの上達でも、
社会で活躍するにも大切なような気がします。

何かと遊んでいると思われている体育会系だからこそ、
勉強も普通の人以上に頑張って欲しいところです。

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