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Ado JAPAN TOUR 2024『モナ・リザの横顔』の個人的感想

Ado JAPAN TOUR 2024『モナ・リザの横顔』神奈川公演1日目に参加してきました。


初めてのKアリーナ


音楽専用アリーナというだけあり、音響面は申し分なし。反響音もなく、2万人収容の巨大ホールなのに各楽器の音がしっかり届くシステムが最高に素晴らしい!

筆者が今回体験した座席はLEVEL7。
アリーナとかスタンドという名称じゃないので「どこだ…?」となったのですが、画像で言うとここ。

実質3階席。

ちなみに、筆者の電子チケットは

S席。

いやいや、どう見てもA席だろ…
なんなら照明でモニター見切れてるよ…
これでアリーナ後列と同じ金額かよ…


とまぁ、会場の愚痴はここまでにして。

Ado登場

前回のコンサート Ado SPECIAL LIVE 2024「心臓」国立競技場の最後で歌唱した「心という名の不可解」からスタート。前回の流れから繋がるストーリー性に胸が熱くなる。

…と、ここで違和感。
「あれ、今日Adoちゃん調子悪くない…?」
いつものがなり声を混ぜ込んだ歌唱は圧巻のパフォーマンスなのだが、やたら裏声を多様している。

案の定、曲間の休憩が多く観客のテンションが途切れ途切れになってしまったり、コーラスのみで歌わなかった場面が各所で見受けられた。

もちろんAdoちゃんだって人間だし、コンディションが良くない時もあるだろう。なんならシルエットだからカラオケでもバレないはずなのに、それでもパワフルな歌声を届けようとする姿勢に心から応援。

そして曲は続き、まさかの「唱」が3曲目。
えっ、早くない?
間違いなくAdoの代表曲で盛り上がりのピークになるであろう曲を、もうやっちゃう!?

その後はカバー曲を数曲披露したのだが観客の反応が薄い。
(まぁ、そりゃそうだろうな…)と思いながらも楽しむ筆者。

終盤になりギターを持つAdoちゃんのシルエット。
「えっ、ギター弾くの?」という驚きと共に「いやいやシルエット姿で楽器弾く意味あんのかよ」という心のツッコミがつい出てしまった。
「顔を出せ」というつもりはないが、せめて楽器を持つからには弾いてる部位くらいはスポットライトを当てた方が良かったのでは…?

そしてAdoちゃんのMC。
今回のツアーは「モナリザの横顔のように、誰も見たことのない一面を皆様にお披露目したかった」という説明があり、自身が作詞作曲した楽曲「初夏」を演奏。

なるほど、そのコンセプトならAdoプロデュースのファントムシータを前座にしたりギターを弾いたり、自身の作詞作曲した曲を披露したりと新しいAdoを見せる趣旨に合ってる。

今回の感想

今回、ものすごく気になったのが
Ado本人が今回のツアーで何を伝えたかったか微妙だったんですよ。

「歌い手」にこだわるならダンスや楽器は必要なく歌声だけでパフォーマンスをすればいいし、エンターテインメント性を出したいのなら顔出しは必須になるだろうし、コール&レスポンスやMCのアドリブスキルも必要になってくる。

筆者の初ライブは「マーズ」だったのだが、その時のたどたどしくも本音で感情的に語るAdoではなく、用意されたセリフを粛々と伝えるだけの弁論大会みたいなMCは正直退屈さすら感じてしまったし、観客主体ではなく「自分は~」というワードの多さに「伝えたい事が多すぎるのは分かるけど、この規模で話す事じゃないよな・・・」と感じてしまった。

とはいえ音楽ビジネス・求められるパフォーマンス・自身のやりたい事の葛藤でもがく21歳の女の子に多くを求めるのは酷だと分かってはいるが、今回の実験的な内容のツアーで、「盛り上がり」を期待して離れていくファンは一定数いるだろうな、と思うと非常に残念な結果だったという感想でした。

・・・という話を千葉1日目に行った友達に話すと、「VIP席だったし声の調子も良かったし、最高だったよ!」と言われちゃった (´・ω・`)


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