2024年の活動の報告と今年の抱負
明けましておめでとうございます。
新年をお迎えて、皆さんは昨年をどう振り返り、今年をどう展開していこうとお考えでしょうか?
私も少し立ち止まって昨年を振り返り、今年と更にその先に思いを馳せるために時間をとってみました。
文章にして整理することで、何となく考えていた事が鮮明になり、納得して先に進めるようになりました。
ピュア・エッジのコーチング事業
ピュア・エッジのコーチング事業は、例年同様、クライアントさんからご自身の大切な方をご紹介いただいて新しいクライアントさんをお迎えするという、ご縁のサイクルに支えて頂きました。素晴らしい方の周りには素晴らしい方がいらっしゃるもので、まさに「類は友を呼ぶ」を実感しました。どなたとのセッションでも自分に響くものがあり、コーチしているのかコーチされているのかわからないようなセッションが多かったように思います。
暗黙知の可視化と共有
コア事業の一つである「Edge Faci-Leader ファシリ型リーダーシップ開発トレーニング」は、昨年大幅にリニューアルして、今・そしてこれからの組織リーダーに必要な「マインド」と「やり方」を明確に定義しました。「孤軍奮闘型リーダー」と「ファシリーダー※」として、異なるリーダーシップスタイルを対比的に言語化したこと、更に「ファシリーダー」のマインドを表現するための「ファシリーダーの10の手法」を特定したことによって、これまで私の暗黙知だったために断片的にしかお伝え出来なかったものを、包括的かつ具体的にお届けできるようになりました。
Team Pure Edgeの充実
企業別のカスタマイズ研修やコーポレートコーチングでは、コロナ禍に結成して業務委託で繋がりながら足掛け5年目を迎えたTeam Pure Edgeの「チームとしての」成長と充実が品質の支えとなりました。
オンライン研修では、本業・副業を問わず、コーチ・キャリアカウンセラー・人事コンサルなど、人とコミュニケーションのプロであるTeam Pure EdgeのメンバーがZoomのブレイクアウトルームに一人ずつ入り、参加者同士の何気ないシェアを一歩踏み込んだ対話へといざないます。各ブレイクアウトルームで起きていることは、随時水面下で運営チーム全員が共有しながら進めます。ブレイクアウトで俎上に載ったピチピチのネタを、講師がメインルームでレクチャーの素材とし、そこから普遍的な概念やスキルの理解につなげて解説する流れを作り、オンラインとは思えない求心力や、単発研修であっても強いインパクトで長く記憶に残る学びをお届けできたと自負しています。
Team Pure Edgeのメンバー個々に目を移せば、2024年は、相互に刺激を受け、一人ひとり、自分が目指す変化や成長のために国際資格の取得やグレードアップに挑戦したり、本業の組織内で一層大きな職責を果たしたり、満を持して個人事業主として独立した年でもありました。各々がその人にふさわしい進化の道を歩いているのを垣間見て、とても嬉しく、頼もしく感じた一年でした。
学びを実力に変えることへのこだわり
昨年は対面型のご依頼も戻ってきて、大人数の講演会やインタラクティブな研修で、対面ならではの熱気やダイナミックなインパクトを再確認しました。
単発の階層別研修に虚しさを抱いている人事ご担当者から、ポテンシャルの高い社員を選抜して学びの定着や本質的な変化を狙いたいと、短くても1カ月、長い場合は4カ月・半年・1年という継続プログラムをご依頼いただく機会も増えました。この流れで、対面型・オンライン型の利点を織り交ぜてインパクトと反復の両方の価値を実現し、研修終了後に、そのコンテンツを熟知しているTeam Pure Edgeのコーチによる個別コーチングプログラムを抱き合わせで提供するなど、弊社が常に大切にしている “マインドに働きかけ、知識を実践力・応用力に変える”ために、より一層充実した仕組みを生み出しました。
昨年のもう一つのハイライトは、Team Pure Edgeの有志が「バルコニー」というユニットを結成して、オンラインセミナーを企画・運営してくれたことです。数か月の継続的なトレーニングを経て一定の知識がある弊社の過去の受講者200人程度に案内して、実際に参加したのは意識が高い10名。同期の枠を越えて打ち解けて共通言語で話し、Pure Edgeの学びの核である“多様性と意識的に関わる意義と、そのために必要なセルフリーダーシップ”について、改めて大事な気づきや決意を持ち帰ることができる特別な場が木村の関与なく生み出されたことは、私たちの次のステージを予感させるものとなりました。
振り返りから見えてきた、2025年とその先のフォーカス
ここまでの振り返りを客観視してみれば、私にビジネスをもたらしてくださっている方も、私のビジネス提供を支えてくださる方も、そのマジョリティは私の過去の研修受講者やクライアントさんたちであるという事実があります。それに驚き、感謝に満たされると同時に、ごく自然な帰結だという気も致します。
彼らは、私がこれまでのキャリアで影響し合った数千人の内のほんの数パーセントですが、何らかの偶然で一定期間濃く・深く交流し、そして時間をおいてまた再会して…といった形で、お互いが時間とエネルギーをかけて共有するものを増やしてきた、同じ思いで響き合う仲間なのです。その仲間たちが自分の現場で活躍してくださることを通じて、全く見知らぬ方々へ私の思いを波紋のように届けさせてもらっています。
この波紋の核を生み出し続け一層強く広く思いを共有していくという目的から、2025年、その先の10年をビジョンすると、プロフェッショナルとしての自分の今後の優先事項は、研修にせよコーチングにせよ、目の前の相手とエネルギーを交流し、継続的に展開する一連の関わりを丁寧に続けること。そこで出会うそれほど多くはない人数の中から、同じ思いで響き合い助け合い、長く深く繋がり合える人達を少しでも増やしていくことだと思います。
新しい余白
Pure Edgeとは別に約10年前に始めた事業を手放す舵を、2023年の後半に切りました。未来の自分に余白を提供するためです。そして、2024年の一年をかけて、それをきちんと終わらせていく努力をしました。このプロセスでも、沢山の方に温かな理解とサポートを頂けましたこと、心から感謝申し上げます。
今、目の前には新しく生み出した余白が広がっています。その余白から、共鳴して長く繋がり合う仲間を増やしていきたいという心も決まっています。
では、何をして?どうやって? その具体化は、少し時間をかけて準備を進めます。お知らせできるようになりましたら、また報告させていただきます。
今年も、どうぞよろしくお願いいたします。
木村すみこ